人文科学研究科Graduate School of Humanities
LIN500B7(言語学 / Linguistics 500)日本語の歴史と現在ⅠHistory and Present of the Japanese Language I
竹林 一志
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X1092 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 水4/Wed.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 国際日本学インスティテュート(修士課程)-関連科目 |
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Outline (in English)
In this class we study about the linguistic expressions of Japanese classical literature and the methods of analyzing them. The aim of the class is to improve the skills for reading Japanese classical literature. We try not to neglect any word or phrase in the texts. This class is mainly intended for overseas students.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
日本古典文学の言語表現は如何なるものか、それをどのように解析すればよいのか、ということを学ぶ(本授業は、おもに留学生を対象とする)。一字一句をゆるがせにせず、古典本文を丁寧に読み解けるようになることを目指す。
到達目標Goal
1.日本古典文学の言語表現の特徴について、特定の作品の具体例を挙げつつ説明することができる。
2.日本古典文学の言語表現を的確に解析するための方法・姿勢を身につける。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
オンライン授業の形式で行う(Zoomを使用する予定)。資料の配付や課題の提出は学習支援システムを用い、授業内でフィードバックをする。この授業では、いわゆる「古典文法」の基礎知識を確認した後、古代・中世・近世の文学作品を対象として表現解析を行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:イントロダクション
本授業の全体像を伝える。
第2回:古典文法
助詞・助動詞を中心に古典文法の基礎知識を確認する。
第3回:表現解析の方法
日本古典文学の表現解析法について概説する。
第4回:『古今和歌集』所収歌の読解(先行研究についての検討)
『古今和歌集』「春歌上」の和歌(特に16番歌)について先行研究の論を検討する。
第5回:『古今和歌集』所収歌の読解(新たな解釈の提示)
『古今和歌集』「春歌上」の和歌(特に16番歌)の表現を解析する。
第6回:『枕草子』冒頭部の読解(先行研究についての検討)
『枕草子』冒頭部について先行研究の論を検討する。
第7回:『枕草子』冒頭部の読解(新たな解釈の提示)
『枕草子』冒頭部の表現を解析する。
第8回:『大鏡』『平家物語』の重層表現(先行研究についての検討)
『大鏡』『平家物語』における謎の表現について先行研究の論を検討する。
第9回:『大鏡』『平家物語』の重層表現(新たな解釈の提示)
『大鏡』『平家物語』における謎の表現を解析する。
第10回:『徒然草』第89段の読解(先行研究についての検討)
『徒然草』第89段について先行研究の論を検討する。
第11回:『徒然草』第89段の読解(新たな解釈の提示)
『徒然草』第89段の表現を解析する。
第12回:松尾芭蕉の俳句の読解(先行研究についての検討)
松尾芭蕉の病中吟「旅に病んで…」について先行研究の論を検討する。
第13回:松尾芭蕉の俳句の読解(新たな解釈の提示)
松尾芭蕉の病中吟「旅に病んで…」の表現を解析する。
第14回:総括
本授業の要点をまとめつつ、受講者の理解度を確認する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各3時間を標準とする。
各回の授業までに、所定のテキスト箇所を一読しておくこと。
授業後は、配付物やノートを見直しておくこと。
テキスト(教科書)Textbooks
『日本古典文学の表現をどう解析するか』竹林一志、笠間書院、2009年、2,200円(税別)
参考書References
『徒然草抜書』小松英雄、講談社
『みそひと文字の抒情詩』小松英雄、笠間書院
成績評価の方法と基準Grading criteria
レポート(上記の到達目標に関連する課題を出す):60%
平常点(提出物・受講姿勢):40%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
専門的な内容を分かりやすく解説するように努めます。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
Zoom授業を受けるために必要なデバイスや通信環境を整えておいてください。
その他の重要事項Others
特になし
担当教員の専門分野等
<専門領域>
日本語文法、日本古典文学の表現、三浦綾子文学
<研究テーマ>
文の本質、助詞・助動詞の意味・用法、文学表現の解析など
<主要研究業績>
単著:
『日本古典文学の表現をどう解析するか』笠間書院、2009年
『聖書で読み解く『氷点』『続 氷点』』いのちのことば社、2014年
『文の成立と主語・述語』花鳥社、2020年