人文科学研究科Graduate School of Humanities
BSP500B7(初年次教育、学部導入教育及びリテラシー教育 / Basic study practice 500)日本語論文作成基礎BⅠBasic Academic Writing in Japanese B I
藤田 百子
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X1056 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 水1/Wed.1 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 1 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 国際日本学インスティテュート(修士課程)-基幹科目 |
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Outline (in English)
To acquire competence in writing academic reports and papers in Japanese.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
大学院で研究する上で必要な日本語の学術的文章表現について学ぶ。
到達目標Goal
(1)学術的な文体の日本語が書けるようになる。
(2)正確な文法で書けるようになる。
(3)様々な機能語・接続表現が使えるようになる。
(4)自分で表現の間違いを推敲できるようになる。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
レポートや論文を書く際に必要な文法・表現について学習しながら、文法・表現の練習する。随時、学習した表現の運用練習として、決められたトピックに沿った400字程度の文章を2回、総合的な運用練習として学期末に600字から800字程度の文章を1回書き、提出する。添削された作文は、返却後word等で清書し、添付ファイルをメール提出する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1回目:研究テーマに関する表現
文章・文体の種類
各自の研究テーマについて書き、論文に必要な文体について学ぶ。
2回目:作文実践ー立場のある文の作成
立場を決めた400字-500字程度の文章を書き、レポートに適した表現や基本的な構成の概要を学ぶ。
3回目:表記の仕方
読みやすいレポートを書くために、ひらがなと漢字のバランス、カタカナ表記、句読点の打ち方について学ぶ。
4回目:助詞の使い方
間違いやすい助詞について学ぶ。
5回目:自動詞・他動詞・受け身
論文らしい動詞の表現を学ぶ。
6回目:レポート、論文に用いる表現・文型
レポート、論文でよく使われる文末表現・文型の使い分けを学ぶ。
7回目:意見文で用いる文末表現
意見を述べる際に使う文末表現の使い分けを学ぶ。
8回目:作文実践ー資料をもとに意見文の作成
与えられた資料をもとに、400字-500字程度の説明文・意見文を書く。
9回目:名詞化・タイトル
論文のタイトル、章のタイトルの書き方について学ぶ。
10回目:呼応表現
ペアになる呼応表現について学ぶ。
11回目:専門用語の選び方
研究に特有な専門用語や語彙の使い方を確認する。
12回目:引用の仕方
適切な引用表現・文献の書き方について学ぶ。
13回目:図表の引用の仕方
図や表を引用する際の書き方について学ぶ。
14回目:作文実践ー研究テーマに関連する意見文の作成
研究テーマに関連した資料を自分であらかじめ準備し、事実・意見・引用を適切に書き分けた600字から800字程度の意見文を書く。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。具体的には、課題ごとにそのテーマについて下調べをしたり、資料を準備する。また、自分の研究テーマに関連した文章も書くので、常に専門書や論文を読んでおく。添削された作文は、word等で清書し、返却後一週間以内に添付ファイルでメール提出する。
テキスト(教科書)Textbooks
テキストは使用せず、毎回資料を配布する。
参考書References
石黒圭・筒井千絵『留学生のための ここが大切 文章表現のルール』スリーエーネットワーク(2009)
二通信子・他『留学生と日本人学生のためのレポート・論文表現ハンドブック』東京大学出版会(2009)
鎌田美千代・仁科浩美『アカデミック・ライティングのための パラフレーズ演習』スリーエーネットワーク(2014)
田中真理『Good Writingへのパスポート』くろしお出版(2014)
成績評価の方法と基準Grading criteria
作文:30%(作文実践2回)学期末作文:20% 宿題:20% 平常点:30%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
課題の内容に関する検討やグループ・ディスカッションの時間も設けたい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
大学貸与のノートPC、または各自のノートPCを持参すること。
その他の重要事項Others
秋学期開講〈日本語論文作成基礎BⅢ〉と合わせての履修が望ましい。
担当教員の専門分野等
<専門領域> 日本語教育学
<研究テーマ> 語用論、協働学習
<主要研究業績>
[学術論文]
伊藤奈津美、石川早苗、ドイル綾子、藤田百子、柴田幸子「ピア・レスポンスにおける教師の役割 : 教師の成否判断と学習者の自己上達感からの考察」2017年3月(早稲田大学『早稲田日本語教育実践研究』第5号 )
・三井一巳・鄭在喜・藤田百子・吉田好美「レポート作成におけるルーブリック評価の再考―教員と受講生の評価観点のずれとレポート産出の変化からの考察―」2019年3月(早稲田大学『早稲田日本語教育実践研究』第7号 )
・伊藤奈津美、藤田百子「学習者はグループワークで何を学んだか―学習者の振り返りから―」2019年12月(東京外国語大学『外国語教育研究』第22号)
[書評]
・「日本語教育よくわかる教授法「コース・デザイン」から「外国語教授法の史的変遷」まで」2019年12月(早稲田大学『早稲田日本語教育学』第27号)