人文科学研究科Graduate School of Humanities
ASR500B7（天文学 / Astronomy 500）世界の日本論と日本学ⅡOutside Views of Japan and Japan Studies II
リネペ・アンドレ
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2021 |
| 授業コードClass code | X1045 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 金4/Fri.4 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 国際日本学インスティテュート(修士課程)-基幹科目 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
This course offers students an introduction into discourses about Japanese culture. It is designed to give an overview of key texts and concepts between the late Meiji-period until the present in international perspective. Students can expect to come out of the course better prepared to engage in an informed discussion about international discourses about Japanese culture and the challenges for future research in the field of Japanese studies.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語・英語併用 / Japanese & English
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
日本論（＝日本文化論）について西洋と日本の著名な英文の文献をもとに、「世界の日本論」の言説史とそれにおけるキーとなるコンセプトを検討する。そのうえで、現代の日本学の可能性を考える。
秋学期には戦後から現代に至るまで西洋の読者に向けて書かれた文献や英訳されて西洋で読まれた文献を検討する（R.ベネディクト、鈴木大拙、D.キーン、H.ハルトゥーニアンなど）。
注意：「世界の日本論と日本学I」と「世界の日本論と日本学II」はそれぞれ単独での受講が可能です。
到達目標Goal
・世界の日本論の言説史を説明できる
・世界の日本論のキーとなるコンセプトを説明できる
・世界の日本論に関わる近年の研究傾向と方法論を説明できる
・日本学の日本学の可能性と、現代的意義などを説明することができる
授業で使用する言語Default language used in class
日本語・英語併用 / Japanese & English
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
・リアクションペーパー等における良いコメントは授業内で紹介し、さらなる議論に活かします。
・授業内の購読（クロース・リーディングの方法による）
・授業内の発表（ショートプレゼンテーション、資料の紹介）
・ディスカッション（グループワーク、ペアワーク）
・課題へのフィードバック
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回：オリエンテーション：世界の日本論とは何か？
本授業の問題関心、方法論、文献の説明
第2回：戦後の世界の日本論
文献講読（Benedict, Chrysanthemum and the Sword, 第1~3章）、ディスカッション
第3回：戦後の世界の日本論
文献講読（Benedict, Chrysanthemum and the Sword, 第10~13章）、ショートプレゼンテーション、ディスカッション
第4回：戦後の世界の日本論
文献講読（Suzuki, Zen and Japanese Culture）、ショートプレゼンテーション、ディスカッション
第5回：60~70年代の世界の日本論
文献講読（丸山『日本の思想』）、ショートプレゼンテーション、ディスカッション
第6回：60~70年代の世界の日本論
文献講読（Richie, The Japanese Movie）、ショートプレゼンテーション、ディスカッション
第7回：60~70年代の世界の日本論
文献講読（土井『「甘え」の構造』）、ショートプレゼンテーション、ディスカッション
第8回：80~90年代の世界の日本論
文献講読（中根『タテ社会の人間関係』）、ショートプレゼンテーション、ディスカッション
第9回：80~90年代の世界の日本論
文献講読（ベフ『イデオロギーとしての日本文化論』）、ショートプレゼンテーション、ディスカッション
第10回：80~90年代の世界の日本論
文献講読（Reischauer, The Japanese Today）、ショートプレゼンテーション、ディスカッション
第11回：80~90年代の世界の日本論
文献講読（青木『「日本文化論」の受容』）、ショートプレゼンテーション、ディスカッション
第12回：2000年以降の世界の日本論
文献講読（Dover, Embracing Defeat）、ショートプレゼンテーション、ディスカッション
第13回：2000年以降の世界の日本論
文献講読（Harootunian , Japan After Japan）、ショートプレゼンテーション、ディスカッション
第14回：総括：現代の日本学の可能性を考える
ディスカッション
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各２時間を準備とします。
・本授業で指示した文献を読み、歴史・思想的背景について調べる
・プレゼンテーションを準備する（レジュメ、資料のコメント）
・授業の出席前に前回の授業ノートを読み返し、復習する
テキスト（教科書）Textbooks
教科書は指定なし。プリントを作成し、授業中に配布する予定。また、オンラインで掲載される資料へのリンクを指示する予定。
参考書References
・船曳健夫（2010）『「日本人論」再考』講談社学術文庫
・吉野耕作（2006）『文化ナショナリズム社会学：現代日本のアイデンティティの行方』名古屋大学出版会
・E.W.サイード著；今沢紀子訳（1993）『オリエンタリズム』（2巻）平凡社
・赤澤史朗（2020）『戦中・戦後文化論：転換期日本の文化統合』法律文化社
成績評価の方法と基準Grading criteria
・平常点（40％）：授業への参加、発言、提出課題などを総合的に評価する
・発表（40％）：数回のショートプレゼンテーションを総合的に評価する
・期末レポート（20％）
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
なし/none.
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞日本思想史
＜研究テーマ＞近世日本政治思想史