人文科学研究科Graduate School of Humanities
OTR600B7(その他 / Others 600)国際日本学演習ⅡSeminar: International Japan StudiesⅡ
小秋元 段
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X1013 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 火5/Tue.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 国際日本学インスティテュート(修士課程)-必修科目 |
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Outline (in English)
In this course, we will read Tsurezuregusa.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
日本古典文学を研究するにあたっては、既存の注釈書を批判的に読み、そこから問題点を見出だすことが大切である。この授業では『徒然草』を素材に、既存の注釈書を読み比べながら、この作品の課題を洗い出す。
到達目標Goal
本授業の到達目標は以下のとおりとする。
1.『徒然草』の代表的な注釈書を読み比べ、注釈の差異を指摘し、課題を読み取る能力を身に付ける。
2.注釈書間における解釈の差に対し、どの説が妥当なものか判断する方法を身に付ける。
3.『徒然草』をより深く読む姿勢と能力を身に付ける。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
この授業では、『徒然草』の現代の代表的な注釈書(テキスト(教科書)欄参照)を複数とりあげ、読み比べる。そのなかで、注釈書間に解釈に差のある部分を見出だし、その違いを説明し、どの説が妥当かを検討し、その結果を口頭発表してもらう。履修者は1段を分担し、調査内容をレジュメにまとめ、発表するものとする。また、授業に関する質問や研究指導は、授業時とオフィスアワーで対応する。なお、授業は来校できない学生がいることも考慮し、ハイフレックス方式で実施する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:作品解説1
『徒然草』について概説する。
第2回:作品解説2
『徒然草』の注釈書について解説する。
第3回:作品講読1
序段の講読。
第4回:作品講読2
第一段の講読。
第5回:作品講読3
第二段の講読。
第6回:作品講読4
第三段の講読。
第7回:作品講読5
第四段、第五段の講読。
第8回:作品講読6
第六段の講読。
第9回:作品講読7
第七段の講読。
第10回:作品講読8
第八段の講読。
第11回:作品講読9
第九段の講読。
第12回:作品講読10
第十段の講読。
第13回:作品講読11
第十一段の講読。
第14回:作品講読12
第十二段の講読。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。
分担箇所の語釈・口語訳の作成。
テキスト(教科書)Textbooks
安良岡康作『徒然草全注釈』(角川書店、1967年)
三木紀人『徒然草 全訳注』(講談社学術文庫、1979年)
久保田淳『方丈記 徒然草』(岩波書店・新日本古典文学大系、1989年)
稲田利徳『徒然草』(貴重本刊行会、2001年)
小川剛生『新版 徒然草』(角川ソフィア文庫、2015年)
参考書References
田辺爵『徒然草諸注集成』(右文書院、1962年)
桑原博史『徒然草研究序説』(明治書院、1976年)
三谷栄一・峯村文人『徒然草解釈大成』(有精堂出版、1986年)
小松英雄『新版 徒然草抜書』(花鳥社、2020年)
成績評価の方法と基準Grading criteria
発表の完成度(70%)、討論への貢献(30%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
初心者にもわかりやすいように、調査・研究の方法について具体的に講義してゆきます。