人文科学研究科Graduate School of Humanities
OTR600B7(その他 / Others 600)国際日本学演習ⅠSeminar: International Japan Studies I
小秋元 段
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X1012 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 火5/Tue.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 国際日本学インスティテュート(修士課程)-必修科目 |
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Outline (in English)
In this course, we will read Tsurugi-no-Maki.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
日本古典文学を研究するにあたっては、注釈的な方法により本文を読むことが求められる。この授業では中世の刀剣伝承を集成した『剣巻』(『平家物語』『太平記』の一部の伝本の付録として流布)を素材に用い、輪読を行う。
到達目標Goal
本授業の到達目標は以下のとおりとする。
1.『剣巻』を的確に口語訳する作業を通じて、中世の文学作品を原文で読む力を習得する。
2.現代の辞書、索引、データベースのみならず、他作品、資史料、古辞書等も使用して語釈を行い、作品の解釈を深める力を修得する。
3.『剣巻』を通じて、怪異と刀剣をめぐる中世の伝承世界について一定の理解をもつ。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
この授業では、『剣巻』を素材として、履修者が各種の工具書、資史料、データベース等を使って注釈を施し、現代語訳する形式で進める。履修者は本文2頁を分担し、注釈・現代語訳をレジュメにまとめ、発表するものとする。どのような文献を使えば古典が深く読め、問題点を発見することができるのか、ということに力点を置いて進めたい。また、授業に関する質問や研究指導は、授業時とオフィスアワーで対応する。なお、授業は来校できない学生がいることも考慮し、ハイフレックス方式で実施する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:作品解説1
軍記物語・説話・お伽草子の歴史について概説する。
第2回:作品解説2
『剣巻』について概要を解説する。
第3回:作品講読1
p.409~412の講読。
第4回:作品講読2
p.413~416の講読。
第5回:作品講読3
p.417~420の講読。
第6回:作品講読4
p.421~424の講読。
第7回:作品講読5
p.425~428の講読。
第8回:作品講読6
p.429~432の講読。
第9回:作品講読7
p.433~436の講読。
第10回:作品講読8
p.437~440の講読。
第11回:作品講読9
p.441~444の講読。
第12回:作品講読10
p.445~448の講読。
第13回:作品講読11
p.449~450の講読。
第14回:まとめ
『剣巻』の文学史的位置づけについて確認する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。
分担箇所の語釈・口語訳の作成。
テキスト(教科書)Textbooks
市古貞次校注・訳、完訳日本の古典『平家物語』四(小学館、1989年)。ただし、絶版のため、古書またはコピーを手許においてほしい。
参考書References
大津雄一・日下力・佐伯真一・櫻井陽子編『平家物語大事典』(東京書籍、2010年)
成績評価の方法と基準Grading criteria
発表の完成度(70%)、討論への貢献(30%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
初心者にもわかりやすいように、調査・研究の方法について具体的に講義してゆきます。