人文科学研究科Graduate School of Humanities
PSY700B6(心理学 / Psychology 700)心理学特殊研究ⅠSeminar: Advanced Research Methods in Psychology I
高橋 敏治
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X0549 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 木3/Thu.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 心理学専攻(博士後期課程) |
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Outline (in English)
We will learn how to read papers related to physiological psychology and how to prepare academic presentations / papers of their own research results. We will summarize the results of doctoral dissertation by repeating the process.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
生理心理学の関連論文の抄読と,それをもとに自分の研究成果の学会発表・論文作成の方法を学び,その過程を繰り返しながら博士論文の成果としてまとめます。特に生理心理学の手技・操作に精通し,必要なデータを採取し,解析ができるようにします。
到達目標Goal
1.生理心理学手法を駆使し,適切なデータ解析・図表の説明・考察などを通して関係する学会への発表,および論文投稿を行います。
2.特に学会発表の場合は,エントリーから実際の発表までの過程やスケジュールの調整などを学びます。
3.論文作成の場合は,投稿誌の選び方,投稿雑誌へ調整,査読への返し方などを学びます。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
演習のため, 発表を繰り返し行い, 発表時のコメントなどについて自ら調べ, リアクションペーパーとしてまとめ,提出してもらいます。授業時間内に,必ず質疑応答の時間を設け,質疑応答や提出されたリアクションペーパーから生じた良いコメントは授業内で紹介し, さらなる議論に活かします。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:オリエンテーション
生理心理学手法の習熟程度の把握や授業内容や範囲の希望をすり合わせます。
第2回:春学期の学会発表の検討
発表可能な学会の検索,学会スケジュール,準備すべきものを確認します。
第3回:先行研究の抄読会(1)日本語論文を中心に
自分の研究に関係の深い論文・成書の抄読します。
パワーポイントで発表原稿を作成します.
先行研究の「問題点提起」に焦点を当てまとめます。
第4回:先行研究の抄読会(2)日本語論文を中心に
自分の研究に関わり合いの深い論文・成書を抄読します。
前回の抄読で得た成果をどのように取り入れるかを検討します。
パワーポイントで発表原稿を作成します。
先行研究の「対象・方法」に焦点を当てまとめます。
第5回:先行研究の抄読会(3)日本語論文を中心に
自分の研究に関係の深い論文・成書を抄読します。
前回の抄読で得た成果をどのように取り入れるかを検討します。
パワーポイントで発表原稿を作成します。
先行研究の「分析」に焦点を当てまとめます。
第6回:先行研究の抄読会(4)日本語論文を中心に
学会発表研究に関係の深い論文・成書を抄読します。
前回の抄読で得た成果をどのように取り入れるかを検討します。
パワーポイントで発表原稿を作成します。
先行研究の「図」「表」に焦点を当てまとめます。
第7回:先行研究の抄読会(5)日本語論文を中心に
学会発表研究に関係の深い論文・成書を抄読します。
前回の抄読で得た成果をどのように取り入れるかを検討します。
パワーポイントで発表原稿を作成します。
先行研究のに「考察」焦点を当てまとめます。
第8回:先行研究の抄読会(6)日本語論文を中心に
学会発表研究に関係の深い論文・成書を抄読します。
疑問点や問題点を検討します。
パワーポイントで発表原稿を作成します。
先行研究の「文献」の書き方に焦点を当てまとめます。
第9回:学会発表の準備(1)日本語での発表を中心に
学会発表への準備をします。
抄録の作成のためのデータ解析を行います。
抄録のエントリー時に必要な情報の確認します。
学会発表研究に関係の深い論文・成書のまとめ、発表原稿をパワーポイントを用い作成します。
第10回:学会発表の準備(2)日本語での発表を中心に
学会発表研究に関係の深い論文・成書のまとめ、発表原稿をパワーポイントを用い作成します。
第11回:学会発表の準備(3)日本語での発表を中心に
学会発表研究に関係の深い論文・成書のまとめ,発表原稿をパワーポイントを用い作成します。
発表時間や発表の仕方に合わせて練習します。発表がポスターの場合は,ポスター作製の操作や手順を習います。
第12回:論文の作成(1)日本語論文を中心に
今までの抄読会や学会発表の成果を通して論文にまとめます。
投稿する論文を言語,難易度などを考慮し雑誌を選定します。
雑誌の投稿要領を検討します。
第13回:論文の作成(2)日本語論文を中心に
投稿論文に関係の深い論文・成書を抄読します。投稿原稿を作成する上での疑問点や問題点を検討します。先行研究の「文献」に焦点を当てまとめます。
第14回:統括・まとめ
レポート課題の作成し精査します。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
第1回:レポート課題として文献を英文・日本語論文としてリスト化
第2回:レポート課題として生理心理学・睡眠関係の学会をリスト化
文献を抄読しパワーポイントにまとめ,発表原稿準備
第3回~7回:文献を抄読しパワーポイントにまとめ、発表原稿準備
(それぞれ「対象・方法」「図」「表」「考察」「文献」次回の授業で焦点を当てる項目を綿密に準備)
第8回~10回:文献を抄読しパワーポイントにまとめ,発表原稿準備
第11回~14回:論文原稿準備,繰り返し推敲
第14回:論文を完成させレポートとして提出(雑誌の投稿要領に合わせ内容を精査)
本授業の準備・復習時間は,各2時間計4時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
特に指定しません。適宜プリントなどを配布します。
参考書References
堀忠雄(2008).生理心理学―人間の行動を生理指標で測る. 培風館,東京.
堀忠雄,他(2017).生理心理学と精神生理学第I巻 基礎 . 北大路書房,京都 .
堀忠雄,他(2017).生理心理学と精神生理学第II巻 応用 . 北大路書房,京都 .
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点(授業態度,授業内での活発な議論など)30%,発表(学会も含む)30%,事前の課題(論文も含む)40%で評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
新型コロナ肺炎流行のため,2020年度は実施しませんでした。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
脳波室で実験機器を用いることがあります。事前に案内しますが,実施場所については注意してください。
その他の重要事項Others
学会の要旨・発表原稿・論文の作成などは適宜抄読する論文に代えて順序を入れ替えて実施します。
【重要】新型コロナ肺炎に関する状況を考えて授業形態をオンライン授業などに変更する場合があります。受講生の希望も調査したいと思いますので, 初回の授業には必ず出席して下さい。
【オフィスアワー】履修の手引きの教員紹介に記載してあります.担当教員は,厚生労働省精神保健指定医,日本精神学会精神科専門医および日本睡眠学会専門医として30年以上精神科の臨床に携わっています。この経験を生かし,この授業を進めます。
担当教員の専門分野等
<専門領域>精神生理学,精神保健学
<研究テーマ>眠気,睡眠,うつ,ストレス
<主要研究業績>
高橋敏治(2020)時差障害(時差ぼけ).診療所で診るトラベルメデイスン(大越裕文 編著).日本医事新報社,東京,p64-73.
高橋敏治(2019)残業による睡眠不足が引き起こす過剰な日中の眠気.睡眠の診かた―睡眠障害気づくための50症例―(千葉茂 編著).新興医学出版社,東京,p62-63.
高橋敏治(2019)繰り返しの時差フライトが引き起こす睡眠障害.睡眠の診かた―睡眠障害気づくための50症例―(千葉茂 編著).(株)新興医学出版社,東京,p76-77.
高橋敏治(2017). 時差ぼけと光環境 睡眠医療, 11, 525-530.