人文科学研究科Graduate School of Humanities
PSY500B6（心理学 / Psychology 500）臨床心理特論Advanced Lecture in Clinical Psychology
中村 玲子
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2021 |
| 授業コードClass code | X0526 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 木4/Thu.4 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 心理学専攻(修士課程)-展開科目 |
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Outline (in English)
The aim of this course is to help students acquire an understanding of the clinical psychology. Students should be able to recognize and recall major terms and concepts in clinical psychology.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
概要：主な臨床心理学のアプローチについて、報告・質疑応答形式で講義を行う。また具体的な事例を通して、心理・教育的支援について検討を行う。さらに学校との協働や他機関との連携をふまえ、校内支援チームの構築やケアマネジメントについても理解を深める。
目的：臨床心理学の知識や技術を用いた児童・生徒に対する支援について、具体的な事例をもとに検討することにより、学校現場における心理・教育的支援の方法を習得する。
到達目標Goal
目標：臨床心理学を用いた児童生徒・保護者の支援、教員や専門機関との連携について学習する。
①臨床心理学の知識や技術を活用した児童生徒・保護者の支援について考えることができる。
②臨床心理学の知識や技術を活用し、支援に必要な教員との協働について考えることができる。
③上記２点について、考察したことを表現し、記述することができる。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
講義及び授業内の発表を通して学習する。理解を深めるための演習も適宜とりいれていく。演習後にはリアクションペーパーの記述を求める。提出課題のフィードバックは，翌週の授業の冒頭で行う予定である。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回：オリエンテーション 臨床心理学とは
臨床心理学の定義、必要性について学ぶ。
第2回：臨床心理学の倫理・学校現場における臨床心理学
臨床心理学の実践における倫理について学ぶ。
第3回：学童期・思春期の心と行動
児童・生徒が抱えやすい学童期・思春期の問題とについて学ぶ。
第4回：精神分析的アプローチ
精神力動的アプローチについて報告・質疑応答形式で理解を深める。また、事例を提示し、その適用法についても考察する。
第5回：ロジャーズ学派
来談者中心的アプローチについて報告・質疑応答形式で理解を深める。傾聴技法について学ぶ。
第6回：行動理論
行動理論について報告・質疑応答形式や事例を通して理解を深める。
第7回：認知行動療法
認知行動療法について報告・質疑応答形式で理解を深める。また、認知的再体制化のプロセスについて事例を通して学ぶ。
第8回：交流分析理論
交流分析理論について報告・質疑応答形式で理解を深める。
第9回：アセスメントの方法
アセスメントの目的・内容・方法と検査倫理について学ぶ。
第10回：ケアマネジメントと校内チーム支援
学校現場におけるチームアプローチについて，事例を通して理解する。
第11回：児童生徒に対する支援―発達障害，不登校の事例
学校現場における支援の実際について、事例を通して学ぶ。
第12回：他機関との連携―児童虐待の事例
学校と他機関との連携の必要性について、事例を通して学ぶ。
第13回：コミュニケーション・スキルの習得・いじめの防止－心理教育的プログラムの実践
学校現場で有用な心理教育的アプローチについて、実例を通して学ぶ。
第14回：まとめ
授業の総括
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
〇配布された資料を事前に読む
〇発表担当の際は，文献を読み発表資料を作成する。
〇演習を行った際はミニレポートを提出する。
テキスト（教科書）Textbooks
教場で資料を配布する。
参考書References
氏原寛・成田善弘（1999）． 臨床心理学①カウンセリングと精神療法 培風館
乾吉佑・亀口憲治・東山紘久,・氏原寛 (編) (2005)． 心理療法ハンドブック 創元社
鑪幹八郎・名島潤慈（2010）． 心理臨床家の手引き 誠信書房
成績評価の方法と基準Grading criteria
①臨床心理学の知識や技術を活用した児童生徒・保護者の支援について考えることができる
②臨床心理学の知識や技術を活用し、支援に必要な教員との協働について考えることができる。
③上記２点について、考察したことを表現し、記述することができる。
3つの到達目標に対する成績評価は主に以下とする。
①②平常点・グループ討議への参加態度（４０％），文献報告の内容と作成資料（３０％）
③ミニレポート課題（３０％）
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
事例や自己理解を通し、できるだけわかりやすい授業を心がけたい。また積極的な質問や疑問の提示を期待する。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特になし
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞教育心理学
＜研究テーマ＞中学校における心理教育的プログラムの開発・実施
＜主要研究業績＞
〇中学校におけるいじめ抑止を目的とした心理教育的プログラムの開発とその効果の検討/教育心理学研究62－2／日本教育心理学会/共著/ 2014
〇「傍観」に着目したいじめ介入プログラムの開発とその効果の検討 /早稲田大学/単著/2017.01