人文科学研究科Graduate School of Humanities
PSY600B6(心理学 / Psychology 600)心理学研究法演習ⅡSeminar in Psychological Research Methods II
吉村 浩一
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X0501 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 土2/Sat.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 1 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 心理学専攻(修士課程)-必修科目 |
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Outline (in English)
The aim of this course is to help students perform an experimental study in the field of cognitive psychology.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
認知心理学領域での研究の遂行方法を学びます。
到達目標Goal
受講者が立案した研究を実施し分析し考察する能力を身につけることを目標にします。知覚研究に限らず、広く認知研究がテーマであれば、受講可能です。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業は対面とオンデマンドの回を原則として交互に行う予定ですが、状況により変更する可能性がありますので、Hoppiiの「お知らせ」に注意しておいてください。
受講者が計画した実証的研究を実施する工程を、この授業を通して支援します。
毎週の課題の提出およびフィードバックは、授業中ないしは授業支援システムを通して行います。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:予備実験のデータの収集
本実験に先立ち、少人数に対して予備的に実験を実施し、データの現れ方を検討する。
第2回:問題点の洗い出しと修正
予備実験の結果、予想外なことや未検討なことがあるかどうかを確認する。
第3回:本実験計画の完成
予備実験での検討課題を修正し、実験計画を完成させる。
第4回:文献講読(1)
データ収集と並行して、考察に必要となる関連文献の検討を行う。
第5回:文献講読(2)
データ収集と並行して、考察に必要となる関連文献の検討を行う。
第6回:文献講読(3)
データ収集と並行して、考察に必要となる関連文献の検討を行う。
第7回:データ分析(1)
統計的検定を中心に、収集したデータの分析を行う。
第8回:データ分析(2)
統計的検定を中心に、収集したデータの処理を行う。
第9回:実験結果の考察(1)
立てた仮説に照らし、得られたデータがどのように位置づけられるかを検討する。
第10回:実験結果の考察(2)
データ解釈の可能性を多面的に検討する。
第11回:論文作成(1)
行った事実の記述、すなわち「方法」と「結果」を記述する。
第12回:論文作成(2)
「問題」と「考察」を対応させながら論理的に記述する。
第13回:論文作成(3)
「問題」から始まり、「引用文献」に至る各節を完成させる。
第14回:論文の推敲
授業担当者の添削に基づき、受講者本人が論文推敲を行う。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
問題点の洗い出しに始まり、文献渉猟・講読、実験プログラムや刺激の作成など、研究の全工程に対し、授業中に出された指示に基づき、授業外に受講者自らが作業を進めます。特に、4回目から6回目までの文献の読み込み自体は授業時間外に各自が行い、授業時間には読み込みが難しい箇所に集中して講読していきます。7回目のデータ分析以降についても、原則的に作業は授業外に各自が行い、授業時には受講者による報告に対する検討を行います。
テキスト(教科書)Textbooks
テキストは用いません。
参考書References
選択したテーマの研究実施に必要な資料は、授業時に適宜指摘します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点70%、授業での検討結果を受けての成果30%で評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
一面的な捉え方でなく、受講している他の学生も含めた多面的検討により、さまざまな可能性を探る機会となる授業を心がけていきます。
その他の重要事項Others
重複履修が可能です。
担当教員の専門分野等
<専門領域> 知覚・認知心理学
<研究テーマ>
逆さめがね着用などによる変換された視覚世界への順応過程の研究。心理学研究法。アニメーションにおける動きの研究。博物館・科学館における科学的思考を促すイベントの開発。
<主要研究業績>
・吉村浩一 2006 運動現象のタキソノミー:心理学は"動き"をどう捉えてきたか ナカニシヤ出版
・Yoshimura, H. and Tabata,T. 2007 Relationship between frames of reference and mirror-image reversals. Perception, 36, 1049 -1056.
・吉村浩一 2009 直交3軸のうち1軸反転が生み出す形・動き知覚の歪み ―不可能図形と影絵の回転による検討― アニメーション研究, 10A, 27-36.