人文科学研究科Graduate School of Humanities
GEO500B5(地理学 / Geography 500)地理情報システム研究ⅡStudy on the Geographical Information System Ⅱ
中山 大地
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X0439 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 金3/Fri.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 地理学専攻(修士課程)-専門科目 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
Perform network analysis using road data. Network analysis includes service area analysis, nearest facility search, OD cost matrix calculation, etc. After understanding the basic concept of these functions, we perform service area analysis of evacuation centers as an application to the real world. Create a hazard map.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
道路データを用いたネットワーク分析を行う.ネットワーク分析には到達圏解析,最近隣施設探索,ODコストマトリクスの計算など含まれるが,これらの機能の基本的な考え方を理解した上で,実社会への応用として避難所の到達圏解析を行い,ハザードマップを作成する.
到達目標Goal
(1) ベクタ型の代表的なデータである道路データを用いてネットワーク分析を行い,施設の到達圏に基づいた人口集計ができる.
(2) 避難行動シミュレーションに基づいたハザードマップが作成できる.
(3) 自身の修士論文研究にGISを応用する具体的な方策を立てることができる.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義ならびに実習型式とする.授業内での発表を含む.分析結果についてのグループディスカッションを行う.
提出されたリアクションペーパーや課題については授業内で解説を行う.
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:空間データの取得
基盤地図情報ベクタデータならびに国土数値情報の入手と投影変換を行う.
第2回:面積按分による人口推定(その1)
建物データと小地域データを用いて建物ごとの人口推定を行う.
第3回:空間結合による人口推定(その2)
第2回の結果を用いて土砂災害危険地域の人口推定を行う.
第4回:ネットワーク分析の基礎
ネットワーク分析に関する基本的な考え方,応用例などを理解し,必要なデータについての検討を行う.
第5回:道路ネットワークセットの作成
国土基本情報を用いて道路ネットワークデータセットを作成する.
第6回:避難所データの作成
避難所のポイントデータを作成する.
第7回:避難所における到達圏解析
ネットワーク解析に基づいて避難所ごとの到達圏(時間距離)を計算する.
第8回:避難所到達圏内の人口推定
第2回・第7回の結果を用いて避難所からの到達圏内の人口を推定する.
第9回:避難所到達圏の地図化
第6回から第8回の結果を用いて避難所到達圏の地図を作成する.
第10回:通行不可領域がある場合の避難シミュレーション(その1)
通行不可能領域(バリア)を設定して避難所の到達圏解析を行う.
第11回:通行不可領域がある場合の避難シミュレーション(その2)
第10回の結果を用いて地図を作成し検討する.
第12回:立ち寄り地がある場合の避難シミュレーション(その1)
立ち寄り地がある場合(二段階避難)の避難シミュレーションとして,OD行列を用いた最短経路検索を行う.
第13回:立ち寄り地がある場合の避難シミュレーション(その2)
第12回の結果を用いて地図を作成し検討する.
第14回:修士論文研究に関するプレゼンテーション
修士論文研究でのGIS応用に関するプレゼンテーション
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
前後期ともにGISを用いた実習を含む.実習は週あたりおよそ2時間の事前学習と,授業外での復習(目安として週あたり2時間以上)が必要になる.
テキスト(教科書)Textbooks
特に指定しない.必要なプリント類を配付する.
参考書References
特に指定しない.
成績評価の方法と基準Grading criteria
(1) 成績評価方法
平常点およびプレゼンテーション
(2) 成績評価基準・評価の配分等
平常点として授業への貢献度(20%)ならびに講義内容の理解度(40%)とする.これに加えてプレゼンテーション(40%)で総合的に評価する.
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし.
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
ノートPCを持参すること.フリーのデスクトップGISであるQGISをインストールしておくこと.
担当教員の専門分野等
<専門領域>
自然地理学,地理情報科学,災害シミュレーション
<研究テーマ>
自然災害のシミュレーション,避難行動シミュレーション,地形の定量的分析
<主要研究業績>
https://researchmap.jp/read0196218