人文科学研究科Graduate School of Humanities
LNG500B3言語科学方法論特講 ALecture: Approaches to Linguistics A
石川 潔
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2021 |
| 授業コードClass code | X0245 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 金3/Fri.3 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 英文学専攻(博士後期課程) |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
An introduction to research methodology in linguistic sciences,
covering:
- Scientific construction and evaluation of theories
- Experimental design and statistical data analysis
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
言語研究の方法論としての以下の２つの入門的な把握を目指す。
・物理学と同じ意味における理論の科学的構築法および評価法
・実験設計およびデータの統計処理
到達目標Goal
自分の疑問を「科学」として追及可能な形にし、可能な複数の答え（仮説）を、初歩的な実験および統計学的な検定で比較できるようになること
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
講義およびパソコン実習。
試験には各人ごとに採点コメントを返します。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回：科学って何？
仮説、予測、不純な要因と minimal pair
第2回：経験科学で「証明」があり得ない理由
「仮説通りのデータ」は何を意味しないか
第3回：因果関係の主張の方法
科学的基準として要求されること
第4回：統計学の必要性
注目していない要因の効果の除去
第5回：統計学的検定の基本１
要因・水準、従属変数
第6回：統計ツール
Excel、ANOVA4、SPSS、R、etc.
第7回：統計学的検定の基本２
帰無仮説および対立仮説、有意性
第8回：記述統計
代表値、分散・標準偏差、など
第9回：実験計画の基本
被験者内要因と被験者間要因
第10回：t 検定１
被験者間要因の場合
第11回：t 検定２
１サンプルの t 検定
第12回：t 検定３
被験者内要因
第13回：その他の検定法
初歩的な他の検定法の概観
第14回：fixed vs. random factor
subject/participant analysis & item analysis
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
パソコンの基本的な操作法の知識は事前に得ておくことが望ましい。わからない箇所は教員や周囲に質問すること。
また、身の回りの事柄（新聞やニュースなどで出てきた話も含む）を、授業内容を参照しつつ、見つめなおしてみること。
テキスト（教科書）Textbooks
学習支援システムでハンドアウトおよデータセットを配布。
参考書References
A. F. Chalmers. (1976/1999). What is this thing called Science?
(3rd ed.) Hackett.
大村 平. (1984). 実験計画と分散分析のはなし．日科技連．
Howell, D. C. (2006). Statistical Methods for Psychology.
(6th ed.) Wadsworth.
Field, A. (2005). Discovering Statistics Using SPSS. Sage.
Baayen, R. H. (2008). Analyzing Linguistic Data. Cambridge
University Press.
その他、適宜指示。
成績評価の方法と基準Grading criteria
学期末試験 100 %
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
N/A
その他の重要事項Others
この授業は原則、英文学専攻の言語系の院生全員が履修すること。
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞
理論言語学（統語論、意味論、音声学）、心理言語学（音声知覚、文理解）
＜研究テーマ＞
音声知覚の単位と様式、アスペクトの実時間処理、読みにおける視覚処理と音韻処理の関係
＜主要研究業績＞
http://www.i.hosei.ac.jp/~kiyoshi/research.html を参照。