人文科学研究科Graduate School of Humanities
LIT500B2(文学 / Literature 500)日本文芸特講ⅡB(アートマネジメント研究)Special Lecture in Japanese Literature II B
高橋 靖典
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X0135 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 木6/Thu.6 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 日本文学専攻(修士課程)-専門科目 |
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Outline (in English)
This course provides discussion on the environment for literary activities and deals with contemporary topics such as financial assistance to writers, copyright protection for books, library management, and internet businesses on the basis of the lecturer’s background as an editor and a supervisor for writers in the publishing business. In addition, we will cover a number of stimulating topics including the future of bookstores, literature museums, and the recording and archiving of literary works. The goal is to cultivate your practical perspective required in the literary field for the future.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
これまでの編集および作家の職能団体でのマネジメント実務の経験をふまえて、文芸活動を取り巻く環境の解説と、創作活動支援、著作権保護、図書館事業やインターネット・ビジネスなどの今日的問題を検証します。また書店や文学館の未来図、文芸作品のデジタル・アーカイブといった創造的課題に取り組んでいただきます。これからの文芸分野で必要な実践的センスを涵養するのが目標です。
到達目標Goal
授業で取り上げる文芸の課題について、本質の把握、解決の方向性を探る力を養うこと。ほかの受講生が選んだテーマについて、整合性を持って思考し、かつ応答、議論のできる実践的な態度を得ること、各個人が一生悩むのに困らない学究テーマを見出すこと、の3つです。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
基本は、資料を適宜提示しながら講義をいたします。
その後、受講生による発表やディスカッションを交え、最終週までにレポートを提出していただきます。数回は編集者、著作権管理者等の実務担当者に講演していただく予定です。ゲストの都合での内容変更の場合あり。事前確認を願います。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:文芸をサポートする仕組み 著作権の保護と著作者支援
……日本文藝家協会、日本ペンクラブ、著作者団
体連合等、文芸団体の活動 講義
第2回:文芸をサポートする仕組み 知的財産権裁判の判例から
……権利の保護・主張・制限 講義
第3回:文芸をサポートする仕組み レポートのテーマ設定
……情報収集、意見交換
第4回:文芸をサポートする仕組み テーマ発表
……意見交換
第5回:文芸をサポートする仕組み 文芸と教育現場
……ICTと「授業目的公衆送信補償金制度」ゲスト講師(SARTRAS/授業目的公衆送信補償金等管理協会理事)による講義と質疑応答
第6回:文芸をサポートする仕組み インターネットと知的財産権の現在
……デジタル創作とモラル ゲスト講師(ACCS/コンピュータソフトウェア著作権協会専務理事)による講義と質疑応答
第7回:文芸の拠点とアーカイブ 図書館はだれのものか
……読み手、創り手、子どもの未来 講義
第8回:文芸の拠点とアーカイブ 文学館・記念館・資料館
……試行錯誤とアーカイブ活動 講義
第9回:文芸の拠点とアーカイブ 作家の終活
……文献、資料の処分・寄贈・譲渡の現状 講義
第10回:文芸の拠点とアーカイブ レポート進捗経過の発表
……意見交換
第11回:文芸の拠点とアーカイブ まちは書物である 発表
……受講生の〝わたしの東京〟発表 意見交換
第12回:文芸の拠点とアーカイブ レポート発表
……意見交換
第13回:文芸の拠点とアーカイブ 発表を受けて
……講評 ディスカッション
第14回:文芸の拠点とアーカイブ 年間の講義総括
……今後の各自の研究テーマについての意見交換
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
まちは「3D立体書物」。日頃から意識してウォッチング、五感・六感の体験コレクションを増やしてください。
テキスト(教科書)Textbooks
指定しない。必要な資料はコピーで配布します。
参考書References
授業中に適宜紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
情報収集・整理の的確度(30%)受講中の姿勢等平常点(30%)レポート (40%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本年度新規につきアンケートを実施していません。
その他の重要事項Others
編集者であり文芸家協会事務局長
出版社にて、学芸書籍編集長はじめ、『JJ』『CLASSY』等雑誌編集、新シリーズ単行本の企画開発等30年以上実務を経験、また文芸作家の職能団体である、「日本文藝家協会」の事務局長を10年ほど務めた経歴から、文芸創作をサポートする様々な仕組みの成り立ちとこれまでについて解説していきます。メディアが大変革を迎えているいまだからこそ、創作実践の未来を一緒に考察していきたいと思います。
担当教員の専門分野等
〈専門領域〉
ノンフィクション、雑誌、文芸の企画編集
著作権者の権利保護とマネジメント
〈研究テーマ〉
都市社会学 世間学 文芸アーカイブ
〈主要研究業績〉
編集担当
『生きることば あなたへ』瀬戸内寂聴 光文社 2001
『ほんとうのアフガニスタン』中村 哲 光文社 2002
『呪術がつくった国』上田 篤 光文社 2002
『世間の目 なぜ渡る世間は「鬼ばかり」なのか』佐藤直樹 光文社 2004
『稼ぐが勝ち ゼロから100憶、ボクのやり方』堀江貴文 光文社 2004
『贅沢な読書』福田和也 光文社 2003
『他(た)諺(げん)の空似(そらに)』米原万里 光文社 2006
『生死を分けた三分間 そのとき被災者はどう生きたか』
日本聞き書き学会編 光文社 2006 など
編纂担当
『文学2012』~『文学2019』 日本文藝家協会編 講談社
『短篇ベストコレクション 現代の小説2012』~『短篇ベストコレクション 現代の小説2019』日本文藝家協会編 徳間書店
『ベストエッセイ2012』~『ベストエッセイ2019』日本文藝家協会編 光村図書出版
『現代小説クロニクル』講談社文芸文庫全8巻 日本文藝家協会編 講談社 2014~2015
『文藝年鑑2012』~『文藝年鑑2019』日本文藝家協会編 新潮社 など