人文科学研究科Graduate School of Humanities
LIT500B2(文学 / Literature 500)日本文芸特講ⅡA(アートマネジメント研究)Special Lecture in Japanese Literature I A
高橋 靖典
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X0134 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 木6/Thu.6 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 日本文学専攻(修士課程)-専門科目 |
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Outline (in English)
This course provides discussion on the environment for literary activities and deals with contemporary topics such as financial assistance to writers, copyright protection for books, library management, and internet businesses on the basis of the lecturer’s background as an editor and a supervisor for writers in the publishing business. In addition, we will cover a number of stimulating topics including the future of bookstores, literature museums, and the recording and archiving of literary works. The goal is to cultivate your practical perspective required in the literary field for the future.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
これまでの編集および作家の職能団体でのマネジメント実務の経験をふまえて、文芸活動を取り巻く環境の解説と、創作活動支援、著作権保護、図書館事業やインターネット・ビジネスなどの今日的問題を検証します。また書店や文学館の未来図、文芸作品のデジタル・アーカイブといった創造的課題に取り組んでいただきます。これからの文芸分野で必要な実践的センスを涵養するのが目標です。
到達目標Goal
授業で取り上げる文芸の課題について、本質の把握、解決の方向性を探る力を養うこと。ほかの受講生が選んだテーマについて、整合性を持って思考し、かつ応答、議論のできる実践的な態度を得ること、各個人が一生悩むのに困らない学究テーマを見出すこと、の3つです。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
基本は、資料を適宜提示しながら講義をいたします。
その後、受講生による発表やディスカッションを交え、最終週までにレポートを提出していただきます。数回は編集者、著作権管理者等の実務担当者に講演していただく予定です。ゲストの都合での内容変更の場合あり。事前確認を願います。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:文芸を成り立たせているもの イントロダクション
……講義の概略、進め方と、受講者の過去の文芸体験と関心領域を語っていただきます。
第2回:文芸を成り立たせているもの 書物はいつ書物になったか
……書物の歴史・文芸の成り立ち・出版の現況 講義
第3回:文芸を成り立たせているもの レポートのテーマ設定
……2回までの概況をもとにテーマの策定、情報収集、意見交換
第4回:文芸を成り立たせているもの テーマの発表
……意見交換
第5回:文芸を成り立たせているもの 本のヒエラルキー
……書く時間と考える時間を考える 講義
第6回:文芸を成り立たせているもの まちは書物だ
……都市・詩情・パースペクティブ 講義 意見交換(宿題とし秋期第11回めに発表)
第7回:文芸をサポートする人々 編集とは何か
……物事の本質をつかむ 講義
第8回:文芸をサポートする人々 校正とは何か
……校正者と校閲者 講義
第9回:文芸をサポートする人々 レポート進捗の経過発表
……意見交換
第10回:文芸をサポートする人々 製紙・印刷・製本・デザイン
……デジタル最前線 ゲスト講師(デザイナー)による講義と質疑応答
第11回:文芸をサポートする人々 古書店はいま
……未曾有の好景気から20年後 講義
第12回:文芸をサポートする人々 文芸マネージャー(編集者)の現場
……ゲスト講師(編集者)による講義と質疑応答
第13回:文芸をサポートする人々 レポート発表
……発表 意見交換
第14回:文芸をサポートする人々 発表を受けて
……講評 ディスカッション
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
まちは「3D立体書物」。日頃から意識してウォッチング、五感・六感の体験コレクションを増やしてください。
テキスト(教科書)Textbooks
指定しない。必要な資料はコピーで配布します。
参考書References
授業中に適宜紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
情報収集・整理の的確度(30%)受講中の姿勢等平常点(30%)レポート(40%))
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本年度新規につきアンケートを実施していません。
その他の重要事項Others
編集者であり文芸家協会事務局長
出版社にて、学芸書籍編集長はじめ『JJ』『CLASSY』等雑誌編集、新シリーズ単行本の企画開発等30年以上実務を経験、また文芸作家の職能団体である、「日本文藝家協会」の事務局長を10年ほど務めた経歴から、文芸創作をサポートする様々な仕組みの成り立ちとこれまでについて解説していきます。メディアが大変革を迎えているいまだからこそ、創作実践の未来を一緒に考察していきたいと思います。
担当教員の専門分野等
〈専門領域〉
ノンフィクション、雑誌、文芸の企画編集
著作権者の権利保護とマネジメント
〈研究テーマ〉
都市社会学 世間学 文芸アーカイブ
〈主要研究業績〉
編集担当
『生きることば あなたへ』瀬戸内寂聴 光文社 2001
『ほんとうのアフガニスタン』中村 哲 光文社 2002
『呪術がつくった国』上田 篤 光文社 2002
『世間の目 なぜ渡る世間は「鬼ばかり」なのか』佐藤直樹 光文社 2004
『稼ぐが勝ち ゼロから100憶、ボクのやり方』堀江貴文 光文社 2004
『贅沢な読書』福田和也 光文社 2003
『他(た)諺(げん)の空似(そらに)』米原万里 光文社 2006
『生死を分けた三分間 そのとき被災者はどう生きたか』
日本聞き書き学会編 光文社 2006 など
編纂担当
『文学2012』~『文学2019』 日本文藝家協会編 講談社
『短篇ベストコレクション 現代の小説2012』~『短篇ベストコレクション 現代の小説2019』日本文藝家協会編 徳間書店
『ベストエッセイ2012』~『ベストエッセイ2019』日本文藝家協会編 光村図書出版
『現代小説クロニクル』講談社文芸文庫全8巻 日本文藝家協会編 講談社 2014~2015
『文藝年鑑2012』~『文藝年鑑2019』日本文藝家協会編 新潮社 など