人文科学研究科Graduate School of Humanities
PHL500B1（哲学 / Philosophy 500）科学哲学特殊講義２Lecture on Philosophy of Science 2
安孫子 信
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2021 |
| 授業コードClass code | X0072 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 木4/Thu.4 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 哲学専攻(博士後期課程) |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
Through the main work of Bergson (1859-1941), "Matter and Memory", we will try to understand his claims of the dualistic reality, mind and body. We will read the second half of the chapter 4 in the autumn semester.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
ベルクソン（Bergson 1859 － 1941）の主著である『物質と記憶』（Matière et mémoire）の読解を通じて、著者の「心身問題」についての主張の理解を図ります。春学期からの続きで、第 4 章「意識と物質」の後半を扱います。
到達目標Goal
a. ベルクソンの原文を正確に読めるようになります。
b. ベルクソンの個々の議論を本書の論理の中で正確に捉えられるようになります。
c. ベルクソンの個々の議論をベルクソン思想全体の中で理解できるようになります。
d. ベルクソンの個々の議論を哲学史・科学史の背景を踏まえて理解できるようになります。
e. ベルクソンの個々の議論を今日のわれわれの問題と結びつけて解釈できるようになります。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
※基本的に対面授業で行います。
前もって原文からの訳の準備をしてきた参加者が、一文一文を担当し、輪読で訳読を進めます。その際、訳について、解釈について、必要な議論を行っていきます。テキストの切れ目では、当番の人に、当該テキスト部分についての問題提起をしてもらい、全員で検討を行っていきます。なお、授業内での発表、また、授業外でのレポートがすぐれている場合には、それらは続く授業で行われる解説で積極的に活かされて行きます。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回：導入
授業の進め方を確認し、テキストの先行部分の説明を行います。
第2回：持続と緊張度（１）
訳解と討論
第3回：持続と緊張度（２）
訳解と討論
第4回：持続と緊張度（３）
訳解と討論
第5回：延長と広がり（１）
訳解と討論
第6回：延長と広がり（２）
訳解と討論
第7回：延長と広がり（３）
訳解と討論
第8回：心と身体（１）
訳解と討論
第9回：心と身体（２）
訳解と討論
第10回：心と身体（３）
訳解と討論
第11回：要約と結論（１）
訳解と討論
第12回：要約と結論（２）
訳解と討論
第13回：要約と結論（３）
訳解と討論
第14回：要約と結論（４）
訳解と討論、さらに学期全体の総括を行います。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業に先立って、毎回の当該テキスト箇所の訳を作成し、同時にその箇所での哲学問題の検討を行います。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
Henri Bergson, Matière et mémoire, édition 《Quadrige 》, PUF, 2008 （Worms の序文と， Riquier の注がついた，新しい版が望ましい）
参考書References
『思想―ベルクソン生誕150 年』（岩波書店）
久米・中田・安孫子（編）『ベルクソン読本』（法政大学出版局）
平井・藤田・安孫子（編）『ベルクソン「物質と記憶」を解剖する』
（書肆心水）
平井・藤田・安孫子（編）『ベルクソン「物質と記憶」を診断する』
（書肆心水）
平井・藤田・安孫子（編）『ベルクソン「物質と記憶」を再起動する』
（書肆心水）
成績評価の方法と基準Grading criteria
毎回の授業での訳の準備（40 ％）と議論への参加（30 ％）、および学期末レポート（30 ％）で評価します。なおそれぞれの方法において、5 つの到達目標への到達度は、フランス語力20 ％、テキスト理解20 ％、ベルクソン理解20 ％、哲学史・科学史理解20 ％、現代性理解20 ％の割合で勘案します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
できるだけ議論の時間を取っていきたいと思います。
担当教員の専門分野等
〈専門領域〉
-フランス哲学
〈研究テーマ〉
-科学に対する哲学の側からの抵抗の問題の検討を、オーギュスト・コントからベルクソンに至るフランス19 世紀思想史を材料にして行っています.
〈主要研究業績〉
- 『ベルクソン読本』（編著, 2006 年, 法政大学出版局）
-Dissémination de l’évolution créatrice de Bergson(編著, 2012年, OLMS)
-Annales bergsoniennes（編著, 2013 年, PUF）
-Tout ouvert :l’évolution créatrice en tous sens(編著, 2015 年,OLMS)
- 『ベルクソン「物質と記憶」を解剖する』（編著, 2016 年, 書肆心水）
-Considérations inactuelles : Bergson et la philosophie
française du XIXe siècle(編著, 2016 年, 書肆心水)
- 『ベルクソン「物質と記憶」を診断する』（編著, 2017 年, 書肆心水）
-Mécanique et mystique (編著, 2018 年, OLMS)
- 『ベルクソン「物質と記憶」を再起動する』（編著, 2018 年, 書肆心水）