人文科学研究科Graduate School of Humanities
PHL500B1(哲学 / Philosophy 500)実践哲学特殊講義2Lecture on Practical Philosophy 2
山口 誠一
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X0068 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 木4/Thu.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 哲学専攻(博士後期課程) |
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Outline (in English)
The aim of this course is to provide students with a dialectical understanding of German philosophy(especially Shelling, Hegel and Nietzsche), with texts drawn from German and Japanese.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
弁証法哲学の観点からドイツ哲学について検討する。ドイツ哲学ということでシェリング、ヘーゲル、ニーチェを射程に収める。
到達目標Goal
『精神現象学』序説精読から弁証法哲学について最先端から理解できるようになる。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義と原典講読の両面から『精神現象学』序説を手引きにして対面授業を進める。訳読レポートを踏まえて討論する。授業時課題レポートには次回授業時に講評する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:弁証法哲学総説
弁証法哲学についての案内をする。
第2回:『精神現象学』序説総説Ⅰ
ヘーゲルの『精神現象学』序説関連年譜についての案内
第3回:『精神現象学』序説総説Ⅱ
『精神現象学』序説梗概の案内
第4回:『精神現象学』序説総説Ⅲ
『精神現象学』序説の主題の案内
第5回:概念の労苦について
『精神現象学』序説第58節の検討
第6回:理屈づけについて
『精神現象学』序説第59節の検討
第7回:概念把握する思考について
『精神現象学』序説第60節の検討
第8回:哲学命題について
『精神現象学』序説第61節の検討
第9回:命題「神は存在である」について
『精神現象学』序説第62節の検討
第10回:思弁的思考について
『精神現象学』序説第63節の検討
第11回:彫塑的論述について
『精神現象学』序説第64節の検討
第12回:主体の叙述について
『精神現象学』序説第65節の検討
第13回:哲学の叙述について
『精神現象学』序説第66節の検討
第14回:哲学研究について
『精神現象学』序説第67節の検討
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
テキストの下調べと参考文献の熟読。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
原典
G.W.F.Hegel, Phänomenologie des Geistes。Hrsg. v. H.-F. Wessels u. H. Clairmont, Felix Meiner Verlag, Hamburg, 1988.
邦語訳
ヘーゲル『精神現象学Ⅰ』(『へーゲル全集』第8巻第1分冊)、山口誠一訳、知泉書館
参考書References
山口誠一『ヘーゲル哲学の根源――《精神現象学》の問いの解明』、法政大学出版局、2016年(オンデマンド)
成績評価の方法と基準Grading criteria
弁証法哲学理解という目標に関するゼミでの発表・訳読・研究発表(60%)と応答(40%)を基準とする平常点評価
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
ドイツ語力の向上と哲学的思考力の統合を重視する。
担当教員の専門分野等
<専門領域>
ニーチェ/へーゲルを中心とするドイツ近現代哲学、新プラトン主義の影響史的解明、日本における西洋哲学受容の解明、国際ヘーゲル研究誌Jahrbuch für Hegelforschung国際顧問
<研究テーマ>
弁証法哲学の哲学史的研究、ヘーゲル『精神現象学』序説の註解、新訳ヘーゲル全集の編纂、ヘーゲル日本語文献目録国際版の編集、現代日本におけるニヒリズムの解明など。
<主要研究業績>
『ヘーゲル哲学の根源――《精神現象学》の問いの解明』、法政大学出版局、2016、
Die japanischsprachige Hegel-Rezeption(1878-2001). Eine Bibliographie. Peter Lang Edition, 2013 (共編著)
『ニーチェ《古代レトリック講義》訳解』、知泉書館、2011年
『ニーチェとヘーゲル―ディオニュソス哲学の地下通路』、法政大学出版局、2010年
『ヘーゲル《新プラトン主義哲学》註解』、知泉書館、2005年
『ヘーゲルのギリシア哲学論』、創文社、1998年