人文科学研究科Graduate School of Humanities
PHL700B1（哲学 / Philosophy 700）哲学特殊研究１Research on Philosophy 1
山口 誠一
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2021 |
| 授業コードClass code | X0057 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 金5/Fri.5 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 哲学専攻(博士後期課程) |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
The aim of this course is to provide students with an essential understanding of young Hegel's theory of action, with texts drawn from German and English, Japanese.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
ヘーゲルにおける行為論について、初期原稿の根本的構えと関連付けることによって、その現代的意義を十全に示すこと
到達目標Goal
初期ヘーゲルの根本的構えの解釈には、ヘーゲル哲学の思想史的背景への問いが含まれるので、この問いとヘーゲル哲学のアクチュアリティの発掘とが本研究においては連動する。このことによって、ヘーゲル哲学と現代を思想史的文脈において深い次元で結びつけ、ヘーゲル研究で半ば等閑に付されていた時期を解明するものである。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
a.初期ヘーゲルの先行研究の議論を整理し検討する。国内で近年多く出されている諸研究を把握する。英米現代哲学のテキストにも目を通す。
b.初期ヘーゲルにおける行為の問題に関する議論と背景の整理。アカデミー版ヘーゲル全集の検討
c.本授業は対面形式で実施する。
d.受講者は毎回研究ノート原稿を用意して発表してもらう。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回：授業オリエンテーション
受講者の研究計画書の吟味
第2回：ヘーゲルの修業時代
速水説の検討
第3回：へーゲルのチュービンゲン原稿
細谷説の検討
第4回：ヘーゲルのカント受容
寺澤説の検討
第5回：初期ヘーゲルのノール段階
ハリス説の関連
第6回：初期ヘーゲルのチュービンゲン期の最新研究
アカデミー版ヘーゲル全集第1巻編集者報告の検討
第7回：初期ヘーゲルのチュービンゲン期の総体的理解
アカデミー版ヘーゲル全集第1巻編集の検討
第8回：初期ヘーゲルのチュービンゲン期の宗教論
初期ヘーゲルのチュービンゲン期の宗教関連原稿の検討
第9回：初期ヘーゲルのチュービンゲン期の実践理性理解
初期ヘーゲルのチュービンゲン期の実践理解関連原稿の検討
第10回：初期ヘーゲルのチュービンゲン期の行為論
初期ヘーゲルのチュービンゲン期の行為論関連原稿の検討
第11回：初期ヘーゲルのチュービンゲン期の道徳論
初期ヘーゲルのチュービンゲン期の道徳論関連原稿の検討
第12回：初期ヘーゲルのチュービンゲン期の道徳的行為論
初期ヘーゲルのチュービンゲン期の道徳的行為論関連原稿の検討
第13回：初期ヘーゲルのチュービンゲン期のユダヤ民族論
初期ヘーゲルのチュービンゲン期のユダヤ民族論関連原稿の検討
第14回：初期ヘーゲルのチュービンゲン期のユダヤ教
初期ヘーゲルのチュービンゲン期のユダヤ教関連原稿の検討
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
研究計画と授業計画に従って、へーゲルの原典を自分なりに訳して理解しておくこと
テキスト（教科書）Textbooks
教科書を指定しない。
参考書References
参考書を指定しない。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業各回の発表(50%)と討論(50%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし
担当教員の専門分野
＜専門領域＞
ニーチェ/へーゲルを中心とするドイツ近現代哲学、新プラトン主義の影響史的解明、日本における西洋哲学受容の解明、国際ヘーゲル研究誌Jahrbuch für Hegelforschung国際顧問
＜研究テーマ＞
弁証法哲学の哲学史的研究、ヘーゲル『精神現象学』序説の註解、新訳ヘーゲル全集の編纂、ヘーゲル日本語文献目録国際版の編集、現代日本におけるニヒリズムの解明など。
＜主要研究業績＞
『へーゲル哲学の根源――〈精神現象学〉の問いの解明』、法政大学出版局、
Die japanischsprachige Hegel-Rezeption(1878-2001). Eine Bibliographie. Peter Lang Edition, 2013 (共編著)
『ニーチェ《古代レトリック講義》訳解』、知泉書館、２０１１年
『ニーチェとヘーゲル―ディオニュソス哲学の地下通路』、法政大学出版局、２０１０年
『ヘーゲル《新プラトン主義哲学》註解』、知泉書館、２００５年
『ヘーゲルのギリシア哲学論』、創文社、１９９８年