文学部Faculty of Letters
PSY200BG(心理学 / Psychology 200)心理学特殊講義Ⅱ心理学特殊講義Ⅱ
吉村 浩一Hirokazu YOSHIMURA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A3727 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 木3/Thu.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
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すべて閉じるHide All
Outline (in English)
This lesson aims to give you an overview of the five methods used in psychology, that is, experiments, survey methods, mental tests, observations, and interviews. Students are required to brush up the methods assuming to use them in their own research.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
この科目のテーマは「心理学研究法総論」です。入学以来学習してきた「実験法」「調査法」「検査法」「観察法」「面接法」のそれぞれの方法が持つ特徴を把握するとともに、実際に使用するにあたっての重要な問題点について学習します。受講生の皆さんは、自分が利用する可能性がある方法としてそれぞれの方法の適切な利用法とその方法のもつ問題点とを両面から捉えていってください。
日本心理学会が認定する「認定心理士(心理調査)」の資格認定を取ることを少しでも考えている人には、特にこの科目の受講を薦めます。
到達目標Goal
実験法、調査法、検査法、観察法、面接法、それぞれの特徴と使用時の主な注意点を理解し、実際に自らの研究でこれらの方法を使えるようになることを到達目標とします。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業は対面とオンデマンドの回を原則として交互に行う予定ですが、状況により変更する可能性がありますので、Hoppiiの「お知らせ」に注意しておいてください。
受講者自身がそれぞれの研究法を自らの研究に活用できる可能性を探ります。5つの異なる研究法のそれぞれを数回ずつ学習し、最後の回では各受講者が興味をもった、あるいは使用する可能性のある研究法について、それを用いることの利点と問注意点を自覚する形で利用内容を発表します。
毎週の課題の提出およびフィードバックは、授業中ないしは授業支援システムを通して行います。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:はじめに
授業全体の概要説明。
2:心理学研究法の類型化
さまざまな研究法を類型化し、受講者自身がこれまで取ってきた俸給法をその中に位置づける作業を行う
3:実験法(1)準実験という考え方
「準実験」という考え方の理解と研究の生態学的妥当性について考える
4:実験法(2)実験計画法
分散分析法が利用されるに至った経緯と現在の利用状況の解説
5:実験法(3)精神物理学的測定法
古典的と言われるこの方法に現在でも有効なさまざまな方法があることを解説
6:実験法(4)反応時間という指標
認知心理学の実験で多用される反応時間という指標について、整理する。
7:調査法(1)実態・意識調査
心理学の調査と社会学の調査の違いについて整理する。
8:調査法(2)無作為抽出の非現実性
調査研究は無作為抽出を土台に構築されているが、それを実行できない事情と、それに代わる方法の検討を行う。
9:調査法(3)評定尺度の使用
心理学での調査は評定尺度を用いることが多いが、その際に注意すべき問題点を理解する。
10:検査法(1)調査と検査の違い
両者の違いの本質は何かを理解する。
11:検査法(2)テストの標準化
標準化とは何かを理解する。
12:面接法
心理学でもちら入れているさまざまなインタビュー法について理解する。
13:受講者による発表
受講者が自ら行っている研究を研究法という観点から俯瞰する発表を行う。
14:受講者による発表
受講者が関心をもった研究法を1つ取り上げ、研究法という視点からの注意事項を吟味した上で研究計画を発表する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
各回に取り上げた研究法について、受講者自身の研究に活用できる可能性を検討する作業を授業時間外の学習として行います。特に、12回目以降に行う発表・解説に向け、2回目から11回目までの授業で取り上げた研究法を自らが活用できる可能性について検討する作業を毎回の授業時間外学習とします。
テキスト(教科書)Textbooks
吉村浩一・関口洋美・野川中(2019)「心理学研究法総論」をどう教えるか(Ⅰ) 法政大学文学部紀要, 78, 165-183.
吉村浩一(2019)「心理学研究法総論」をどう教えるか(Ⅱ) 法政大学文学部紀要, 79, 111-125.
を用います。これらの論文の抜刷を冊子体またはPDFで授業開始時に配布します。
参考書References
授業時に紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点70%と、「受講者による発表」内容30%で評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
受講者による成果発表では、受講生が取り組んでいる研究の方法について見つめ直し深められるような形での発表を喚起します。
その他の重要事項Others
「心理学研究法総論」というテーマでの授業は、本年度だけ行います。
担当教員の専門分野等
<専門領域> 知覚・認知心理学
<研究テーマ>
逆さめがね着用などによる変換された視覚世界への順応過程の研究。心理学研究法。アニメーションにおける動きの研究。博物館・科学館における科学的思考を促すイベントの開発。
<主要研究業績>
・吉村浩一 2006 運動現象のタキソノミー:心理学は"動き"をどう捉えてきたか ナカニシヤ出版
・Yoshimura, H. and Tabata,T. 2007 Relationship between frames of reference and mirror-image reversals. Perception, 36, 1049 -1056.
・吉村浩一 2009 直交3軸のうち1軸反転が生み出す形・動き知覚の歪み ―不可能図形と影絵の回転による検討― アニメーション研究, 10A, 27-36.