文学部Faculty of Letters
PSY200BG(心理学 / Psychology 200)言語学特講Ⅰ/日本言語学特殊研究A言語学特講Ⅰ/日本言語学特殊研究A
田嶋 圭一Keiichi TAJIMA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A3660,A2557 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 木4/Thu.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 日文の学生は「日本言語学特殊研究A」の科目名で履修します。 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
Being able to speak a particular language requires knowledge of many aspects of that language. This course introduces students to the field of linguistics, which attempts to uncover this tacit knowledge of language. The spring semester will focus on morphology and syntax, which deal with the structure of words and sentences.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
私たちは,ことばを無意識に,かつ流暢に使いこなします。しかしそこには大変複雑な知識が潜んでいます。本授業では,その言語に関わる知識の解明に迫る言語学について概観します。春学期では,言語学の中でも特に「単語」や「文」の構造を扱う形態論・統語論を中心に授業を進めます。
到達目標Goal
言語学の中でも特に「単語」や「文」の構造を扱う形態論・統語論の基礎的枠組みを学び,その枠組みが日本語や英語などの諸言語にどのように当てはまるかを具体例を通して理解し,問題を解く能力を身に付けることを授業の目標とします。授業を通して,無意識に使っている言語の背後にある知識を意識化し,言語に対する観察力を磨くことを目指します。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
単語の内部構造や新しい単語を作り出す仕組み(形態論),単語から句や文を作り出す仕組み(統語論)について学びます。身近な日本語や英語からたくさん例を挙げながら、言語学の基礎概念を初歩から学びます。授業は基本的に講義形式ですが、個別あるいはグループで問題を解く作業やコメントシートを作成する作業なども交えて授業を進めます。課題やテストに関するフィードバックを授業中または学習支援システムを利用してフィードバックします。また,学生からの質問やコメントのいくつかを,次回の授業スライドの末尾に回答と共に掲載します。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:導入,言語と言語学
シラバスの説明,言語とは,「真の言語」の特徴
第2回:言語知識
2種類の言語,言語に関する様々な知識,言語学の諸分野
第3回:形態論への導入
心内辞書と一般辞書,形態論と形態素,形態素の種類
第4回:語形成過程(1):様々な語形成過程
語形成過程の種類,偶発的な語形成,少し規則的な語形成,規則性の高い語形成:複合
第5回:語形成過程(2):複合,派生
複合語の意味,主要部の考え方,派生語
第6回:語形成過程(3):派生,転換,屈折
複雑な派生語の構造,語の樹形図,転換,屈折・活用
第7回:形態素解析(1),異形態
形態素解析の方法と練習問題,異形態とは
第8回:形態素解析(2),語彙範疇,格
形態素解析の練習問題つづき,日英語の語彙範疇格とその種類
第9回:統語論(1):導入
構成素,句構造,句の主要部
第10回:統語論(2):カテゴリー,意味役割,マージ
言語の階層構造,文を作り上げるための材料:カテゴリー,項と意味役割,文を組み立てる仕組み:マージ,様々な種類の句
第11回:統語論(3):文の組み立て
英語の文・日本語の文の組み立て,VPの組み立て,屈折辞と格,一般的な句の構造
第12回:統語論(4):補文
VPの拡張,補部と指定部,文の中の文=補文
第13回:統語論(5):補文つづき,授業のまとめ
課題の復習,授業のまとめ
第14回:期末試験,授業の振り返り
授業内容の理解度を確認するための授業内試験
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
配布資料の指定範囲を読んだり,出題された問題に取り組み学習支援システムで提出したりする作業を通して,授業内容を復習し次の回に備えること。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
テキストはありません。レジュメ等をエチュード経由で配布します。
参考書References
参考書として以下を挙げておきます。
西光義弘(編集)(1999).日英語対照による英語学概論:増補版 くろしお出版.
上山あゆみ(1991).はじめての人の言語学 ―ことばの世界へ― くろしお出版.
星浩司(2006).言語学への扉 慶應義塾大学出版会.
大津由紀雄・池内正幸・今西典子・水光雅則(編)(2002).言語研究入門 ―生成文法を学ぶ人のために― 研究社.
Fromkin, V., Rodman, R., & Hyams, N. (2003). An Introduction to Language, 7th edition. Boston: Heinle.
Tserdanelis, G. & Wong, W. Y. P. (2004). Language Files, 9th edition. Ohio State University Press.
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点・課題30%、中間テスト20%、期末テスト50%の割合で評価する予定です。
言語学は知識だけでなく問題を解く能力が要求されるので独学は困難です。また,積み重ねの要素が大きく,授業を休むとその後の内容が分からなくなります。毎回授業に参加し,授業外でも概念の習得や問題を解く作業に時間を掛ける心づもりでいてください。また,課題や中間テストを通して,内容の理解度チェックをこまめに行ってください。原則として,正当な理由なく4回を超えて授業を欠席した場合,または期末テストを未受験の場合は単位が授与されないものとします。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
2020年度は授業改善アンケートが実施されませんでしたので,2019年度のアンケート結果に基づいた気づきを以下に記します。
回答者28名のうち,25名(89%)が「履修してよかった」(前年95%),24名(86%)が「理解できた」(前年95%),28名(100%)が「工夫されていた」(前年95%)と回答してくれました。いずれも高い評価をいただき大変嬉しく思います。授業外学習時間については「30分~1時間」と「週1時間以上2時間未満」という回答がおよそ4割ずつで,こちらも前年度と同程度でした。授業内容,配布資料,小テスト,課題,グループワーク,いずれについても肯定的なコメントを多くいただきました。授業中に講義内容に関連する問題を自分で解いてみる→グループワークの時間に学生同士で理解度チェックや不明な点を確認し合う→家に帰って課題に取り組む→課題提出後に表示されるフィードバックを読んで間違えた箇所をチェックする→次回の授業で特に誤答の多かった問題に関する解説を聞く,という一連の流れが効果的だったようなので,今後も続けたいと思います。一方,配布資料が多かった,課題の問題数が多かった,課題提出のリマインダーが欲しい,といったコメントもいただきました。リマインダーについては,エチュードにそういう機能がないので仕方ありません。配布資料の多さは否めませんが,資源の無駄遣いにならない他の配布方法が今のところ思い当たりません。課題の問題数の多さは,内容の定着にはやむを得ないと考えていますが,見直してみる余地はあるかも知れません。
その他の重要事項Others
授業の内容や運営方法の詳細について説明しますので,受講希望者は初回の授業に必ず出席してください。