文学部Faculty of Letters
PSY100BG(心理学 / Psychology 100)認知科学入門認知科学入門
田嶋 圭一Keiichi TAJIMA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A3621 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 火2/Tue.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
This course introduces students to cognitive science, an interdisciplinary field that studies how the mind works, that is, the mental processes that enable people to engage in everyday activities such as seeing, hearing, using language, remembering, thinking, and interacting with others.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
見る,聞く,言葉を話す,覚える,考える,他者とかかわるといった日常的に無意識に行われる知的活動を可能にする心の働きを,学際的な観点から追究する「認知科学」という学問について学びます。
到達目標Goal
認知科学の歴史と,視覚・聴覚・言語・記憶・推論・社会的認知といった各部門の概略について,各自の具体的な経験を踏まえて他者に説明できるようになることが目標です。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業は基本的に講義形式で行いますが,適宜視聴覚教材・ミニ実験・動画などを盛り込む予定です。また,授業中に個別あるいはグループで課題に取り組んだり,コメントシートを作成することで,授業への能動的な参加が期待されます。課題やテストに関するフィードバックを授業中または学習支援システムを利用して返します。また,学生からの質問やコメントのいくつかを,次回の授業スライドの末尾に回答と共に掲載します。
初回の授業は時間割通りにリアルタイムでZoomを用いたオンライン授業を行います。授業に関する重要な説明および講義を行いますので,受講希望者は必ず出席してください。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:導入
シラバスの説明,「認知科学」とはどんな学問か,認知科学が対象とする「知的活動」とはどんな活動か
第2回:認知科学の歴史
心理学の略歴,認知科学の誕生,認知科学の諸分野
第3回:知覚
心への入口としての感覚と知覚,感覚の範囲,物理量と心理量の関係,感覚のしくみと種類
第4回:視知覚
感覚の一般的特性,形の知覚と知覚的体制化
第5回:視知覚と高次認知過程
奥行き知覚,高次知覚過程(パターン認識,トップダウン処理とボトムアップ処理,文脈効果),顔の表情認知
第6回:聴知覚
音の正体,音の大きさ・高さ・音色の知覚,聴覚情景分析
第7回:視聴覚の統合
選択的注意,音声の知覚,視覚と聴覚の統合
第8回:言語
言語とはどんなものか,言語知識,言語獲得
第9回:記憶
記憶の流れと区分,短期記憶と長期記憶,日常生活と記憶,記憶の変容
第10回:知識
概念やスキーマとしての知識,心的表象(世界を脳内でどのように表現しているか),命題や文の心的表象
第11回:思考
思考,推論,問題解決
第12回:情動
情動とは,情動と脳,情動を認知するためのメカニズム,情動の変化を定量的に捉える
第13回:社会的認知
社会的認知とは何か,社会的条件の影響,対人認知,
認知科学の今後の展望
第14回:試験,授業の総括
授業内容の理解度を確認するための授業内試験
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
学習支援システムにアップされた資料を読んだり,課題に取り組んだりすることで,毎回の授業の復習や理解度チェックを行ってください。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
テキストは特に指定しません。レジュメ等の資料をエチュード経由で配布します。
参考書References
行場次郎・箱田祐司(編)(2014).新・知性と感性の心理 ―認知心理学最前線― 福村出版.
鈴木宏昭(2016).教養としての認知科学 東京大学出版会.
内村直之・植田一博・今井むつみ・川合伸幸・嶋田総太郎・橋田浩一(2016).はじめての認知科学 新曜社.
大津由紀雄・波多野誼余夫(編著)(2004).認知科学への招待 ―心の研究の面白さに迫る― 研究社.
都築誉史(編)(2002).認知科学パースペクティブ ―心理学からの10の視点― 信山社.
大島尚(編)(1986).ワードマップ:認知科学 新曜社.
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点・課題30%,中間テスト20%,期末テスト50%の割合で評価する予定です。原則として,正当な理由なく4回を超えて授業を欠席した場合,または期末テストを未受験の場合は単位が授与されないものとします。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
2020年度は授業改善アンケートが実施されませんでしたので,2019年度のアンケート結果に基づいた気づきを以下に記します。
回答者88名のうち,「履修してよかった」という問「5」または「4」と回答してくれた人が79名(90%,前年は91%),「理解できた」が68名(77%,前年は81%),「工夫されていた」が82名(93%,前年は86%)でした。いずれも前年度と大きく変化はなく,おおむね高い評価をいただきました。授業内容,レジュメ,小テスト,グループワーク,いずれについても肯定的なコメントをたくさんいただきました。中には「素晴らしい授業」「先生が優秀」といった嬉しいコメントもありました。授業外学習時間については「1~2時間」が33%,「30分~1時間」が41%,「ほとんど行っていない」が23%でした。成績の3割を占める合計4回の小テストがあるため学期中も授業外で定期的に復習などをしていた受講生が比較的多かったと考えられます。小テストの頻度・回数については「多すぎ」「少なすぎ」といった意見もありましたが,「ちょうどよかった」という意見が最も多かったです。「レジュメに余白が少なくて,自分で補足を書き込むと見にくくなってしまいます」というコメントがありました。ごもっともなご意見ですが,余白を増やすと印刷枚数が増えるので,他のノートなどに補足を書き込んでもらうのが良いのかも知れません。授業中の教え合いの時間は好評でした。その場で理解度チェックができ学生同士で質問し合えるので,今後も続けたいと思います。遅刻者が入室するとコメントシートを渡すのに授業が中断されるので改善してほしいというご意見がありました。改善策を考えたいと思います。
その他の重要事項Others
授業の内容や運営方法の詳細について説明しますので,受講希望者は初回の授業に必ず出席してください。