文学部Faculty of Letters
HIS200BE(史学 / History 200)東洋史特講Ⅶ東洋史特講Ⅶ
水上 和則Kazunori MIZUKAMI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A3217 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 木1/Thu.1 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
This lecture is about history of Chinese ceramics.
In China which was an Asian large country, art, culture prospered early. And it was continued affecting the neighboring areas.We learn about the history and the molding beauty of various production of porcelain.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本講義は、中国陶磁史について行う。
アジアの大国である中国は、芸術・文化が早くから栄え、周辺諸地域へ影響を与えつづけた。本講義では、土器や陶器・磁器のもつ様々な生産の歴史や造形美について学習する。個々の作品に美しさを感じ、各時代の陶磁器から誕生の背景をよみ、一貫してながれる中国のやきものの歴史を学んでゆく。
到達目標Goal
私たちの暮らしに無くてはならない“やきもの”に長い歴史のあることを学び、よく理解し、そのうえで身近な器の持つ美しさを再発見する能力を獲得する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
各回講義を中心に行い、後半で画像提示をして陶磁作品鑑賞や講義の詳細解説を行う。
【授業形式】基本的に対面授業を行う。
キャンパス入校ルールに従い、オンデマンド授業に切り変える場合もある。
フィードバックは基本的に授業内で行う。授業内で出来なかった質問等は、教員の学内メールにて受け付ける。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:中国やきものの曙
新石器時代陶器を生んだ風土とその材料である黄土は、どの様にしてできたのだろうか。
第2回:中国の土器
仰韶文化のやきものは、肌理の細かな粘土を用いること、回転台を使っての仕上げ作業を行ない、初めて窯を用いて焼成することが行われるようになる。
第3回:漢魏の明器
春秋・戦国時代には、大勢の殉葬者を出すことが現世権力の保持のためにマイナス要因であるため、人に似せた人形である俑を副葬したという。
第4回:越州窯のやきもの
越国では、全国に先立ち漢代に瓷器が生産された。生産された製品は全国にもたらされ、瓷器焼造の技法は近隣の諸国に伝えられ次々に生産窯が現れた。
第5回:原料のはなし
“やきもの”の原料である粘土はどのように生まれ、地表のどこにあるのか。ここでは、やきもの原料について学んでゆく。
第6回:白瓷のはじまり
人々の白い焼物を望む声は強く、遠く殷時代にはすでに白陶として無釉の白い焼物が作られる。
第7回:定窯の白瓷
『定窯』は、唐代に始まり、宋代から金代に隆盛し、元代初期頃まで命脈を保つ、白瓷の焼造を専業とした中国を代表する名窯である。
第8回:天目茶碗
我が国茶の湯文化における天目茶碗は、中国点茶法導入期において重要な位置を占めている。天目と呼ばれる茶碗の形や釉色について学んで行く。
第9回:龍泉窯の青瓷
16世紀の大航海時代にあった世界中の港町からは、景徳鎮の青花瓷と共に龍泉窯青瓷が例外なく出土するという。
第10回:景徳鎭のやきもの
陶瓷器に紋様を描くことが装飾の中心になると、景徳鎮が世間で広く注目を浴び、以後景徳鎮で創始された窯業技法が、全国の窯業生産に強い影響を与えることとなる。
第11回:大航海時代の青花(染付け)瓷器
景徳鎮窯では、明代後期から清代初期に青花瓷や赤絵が作られた。貿易陶瓷として日本や朝鮮・東南アジア諸国にもたらされた。
第12回:意匠と年代
先進文化と共に中国から輸入された陶瓷器は、各国で常に倣製の対象となっていた。倣製から始まるやきもの文化の、なかでも意匠について学んでゆく。
第13回:鑑賞とたのしみ
美術館・博物館での見学等、やきもの鑑賞の楽しみの数々を紹介する
第14回:中国の陶磁器まとめ
この講義のまとめと学びの確認を行う。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備・復習時間は各2時間を標準とします。事前に印刷テキストを配布する。他に、逐次印刷物を配布するので、該当箇所を読んでおくこと。
テキスト(教科書)Textbooks
本講義用のプリントを配布する。
参考書References
佐藤雅彦『中国陶磁史』平凡社1978年
成績評価の方法と基準Grading criteria
筆記試験を実施する。
期末試験(75%)、平常点・その他提出物(25%)を合計し評価を行う。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本年度授業担当者変更のため、アンケートを実施していません
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特になし。
その他の重要事項Others
考古学・中国陶磁史・陶芸に興味をもつ学生の受講を歓迎する。
本講義用ノートを準備して、細かく筆記することを求める。
「実務経験のある教員による授業」
陶磁成形・釉調合・築窯技術など陶芸全般の実務経験がある。
学生各人の実技経験に応じ、やきものを身近に感じられるように指導を行う。