文学部Faculty of Letters
HIS300BE(史学 / History 300)西洋前近代史演習西洋前近代史演習
後藤 篤子Atsuko GOTOU
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A3150 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 年間授業/Yearly |
曜日・時限Day/Period | 月4/Mon.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 4 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
The aim of this course is to help students acquire the basic academic skills to write a graduation thesis on pre-modern Western history, such as reading comprehension of academic works written in Japanese and English, logical thinking, presentation skills and academic writing.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
卒業論文の作成に向けて、西洋前近代史に関する研究を自立的に進めるためのさまざまな基礎力―必要な情報・文献の収集力、学術文献の批判的読解力、プレゼンテーション能力、自分の考えを簡明に表現できる文章力など―を習得します。
到達目標Goal
(1)英語・日本語の学術文献の読解能力を身につける。
(2)各自の関心に沿った文献収集・調査能力を身につける。
(3)レジュメ作成能力と口頭発表能力を身につける。
(4)他者の報告を聞いて疑問点や問題点を発見する能力を身につける。
(5)討議に積極的に参加する態度を身につける。
以上を到達目標とします。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP3」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
春学期はこれまでと内容を変え「西洋の古典を精読する」をテーマとします。具体的にはカエサル(前100~前44)が著した『ガリア戦記』1~7巻を素材とし、まずは個々の受講生に担当箇所の概要を報告してもらいます。その間に「軍人としてのカエサル」「政治家としてのカエサル」「カエサル時代のガリア・ゲルマン社会」「ローマ政界に向けたカエサルの自己弁明」というテーマ別に、グループでの読解と討議を進めてもらい、春学期の後半4回はグループ発表と質疑応答・討議を行います。春学期の最後は、総合的に見てカエサルをどう評価するか、受講者各自に意見を述べてもらい、全体討議を行います。
秋学期は、3年生は卒論中間発表、2年生は自由研究発表という形で、個人発表と質疑応答・討議を行います。2年生の自由研究発表の際は、3年生に司会・コメンテーター訳を務めてもらいます。質疑応答で答えられなかった質問に対しては「宿題」とし、後日補足報告をしてもらいます。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
通年
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:イントロダクション
授業の進め方および秋学期の個人発表に向けた準備の説明。『ガリア戦記』についての説明、および概要報告の担当箇所割り当てとテーマ別グループ分け。
第2回:図書館の高度な活用方法
図書館スタッフによる専門ゼミ別ガイダンス
第3回:『ガリア戦記』第1巻の概要
担当者による概要報告と質疑応答(1)
第4回:『ガリア戦記』第2・3巻の概要
担当者による概要報告と質疑応答(2)
第5回:『ガリア戦記』第4巻~第5巻第2節の概要
担当者による概要報告と質疑応答(3)
第6回:『ガリア戦記』第5巻第3節~第6巻の概要
担当者による概要報告と質疑応答(4)
第7回:『ガリア戦記』第7巻の概要
担当者による概要報告と質疑応答(5)
第8回:軍人としてのカエサル
グループ別発表と質疑応答・討議(1)
第9回:政治家としてのカエサル
グループ別発表と質疑応答・討議(2)
第10回:『ガリア戦記』から窺えるガリア社会・ゲルマン社会
グループ別発表と質疑応答・討議(3)
第11回:政治的自己弁明の書としての『ガリア戦記』
グループ別発表と質疑応答・討議(4)
第12回:カエサルをどう評価するか(1)
受講生各自の意見の発表
第13回:カエサルをどう評価するか(2)
これまでの発表・討議内容を踏まえての全体討議
第14回:春学期のまとめ
カエサルの『ガリア戦記』執筆意図に関する討議と、ゼミ合宿(開催可能であれば)および秋学期に向けた準備の説明
秋学期
第15回:秋学期の概要説明
3年生による卒論中間発表および2年生の自由研究発表の日程調整と確定。
第16回:3年生の卒論中間発表(1)
事前に学習支援システムに提出されたレジュメに基づく3年生の卒論中間発表と質疑応答・討議(1)
第17回:3年生の卒論中間発表(2)
事前に学習支援システムに提出されたレジュメに基づく3年生の卒論中間発表と質疑応答・討議(2)
第18回:3年生の卒論中間発表(3)
事前に学習支援システムに提出されたレジュメに基づく3年生の卒論中間発表と質疑応答・討議(3)
第19回:3年生の卒論中間発表(4)
事前に学習支援システムに提出されたレジュメに基づく3年生の卒論中間発表と質疑応答・討議(4)
第20回:3年生の卒論中間発表(5)
事前に学習支援システムに提出されたレジュメに基づく3年生の卒論中間発表と質疑応答・討議(5)
第21回:自分の進路を考える
キャリアセンターのアドヴァイザーによる就職活動に向けてのガイダンス
第22回:2年生の自由研究発表(1)
2年生による自由研究発表と質疑応答・討議(1)
第23回:2年生の自由研究発表(2)
2年生による自由研究発表と質疑応答・討議(2)
第24回:2年生の自由研究発表(3)
2年生による自由研究発表と質疑応答・討議(3)
第25回:2年生の自由研究発表(4)
2年生による自由研究発表と質疑応答・討議(4)
第26回:2年生の自由研究発表(5)
2年生による自由研究発表と質疑応答・討議(5)
第27回:自由研究を深化させる(1)
2年生の「宿題」報告をめぐる討議(1)
第28回:自由研究を深化させる(2)
2年生の「宿題」報告をめぐる討議(2)
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
春学期は、各自で『ガリア戦記』の読解を進めて担当箇所の概要報告に備え、その間もグループ別テーマに沿った読解と討議を進めて、レジュメの共同作成などグループ発表の準備をする。加えて春学期中から、2年生は秋学期の自由件件発表に向けた文献収集・読解を進め、3年生は秋学期の卒論中間発表に向けた準備を進める。
秋学期は、3年生は卒論中間発表レジュメ、2年生は自由研究発表レジュメを、発表予定日の1週間前までに作成し、学習支援システムにアップする。他の受講生はそれをダウンロードして、2年生の自由研究発表に関しては事前配布の参考論文も合わせて事前に熟読したうえで、毎回の質疑応答や討議に臨むことが必要。2年生は質疑応答で十分に答えられなかった問題についてさらに調査し、「宿題」報告レジュメを指定された期日までに学習支援システムにアップする。3年生は発表時の質疑応答や講評を踏まえて自主的に勉学を進め、2月初旬に実施予定の2度目の卒論中間発表に備える。本授業の準備学習・復習には、各2時間以上を要するでしょう。
テキスト(教科書)Textbooks
カエサル『ガリア戦記』、國原吉之助訳、講談社学術文庫、1994年。
参考書References
『カエサル戦記集 ガリア戦記』、高橋宏幸訳、岩波書店、2015年。
スエトニウス『ローマ皇帝伝(上)』(国原吉之助訳、岩波文庫、1986年)の「第一巻 カエサル」。
村川堅太郎編『プルタルコス英雄伝・下』(ちくま文庫、1987年)所収の「カエサル」(長谷川博隆訳)。
長谷川博隆『カエサル』、講談社学術文庫、1994年。
マティアス・ゲルツァー『ローマ政治家伝Ⅰ カエサル』、長谷川博隆訳、名古屋大学出版会、2013年。
高橋宏幸『『ガリア戦記』――歴史を刻む剣とペン』、岩波書店、2009年。
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成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点のみ(古典読解の予習度・精度20%、グループ発表の準備度・内容30%、個人発表の準備度・内容30%、質問や討議への参加度など授業への積極的参加度20%)で評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
2020年度はZoomによるゼミ運営となり、運営方法について受講生と頻繁に意見交換していたためか、授業改善アンケートへの回答率が非常に低かったです。2021年度春学期の内容を、英学術語論文の精読ではなく、邦訳による古典史料の精読に変更し、グループ別学習を導入したのも、受講生との意見交換の結果ですが、新しい運営方法なので、新2年生の意見も聞きながら適宜改善していきたいと考えています。