文学部Faculty of Letters
BSP200BD(初年次教育、学部導入教育及びリテラシー教育 / Basic study practice 200)英語表現演習(翻訳)(2)A英語表現演習(翻訳)(2)A
安藤 和弘Kazuhiro ANDO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A2866 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 金2/Fri.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
On this course students practise in literary translation (from English to Japanese), with a view to improving their reading skills in English. Developing the ability to be sensitive to voices, nuances, and psychologies 'archived' in the written, literary text is the key to this particular approach to improving reading skills. The steps taken involve translating English texts into Japanese in ways that make the translated Japanese texts sound authentic and natural as Japanese texts, and reading the feel of that authenticity and naturalness back into the original English texts. This is a seminar and students are encouraged to actively engage themselves in these tasks so that they discover the significance and utility of this approach, as well as actual techniques that help facilitate the learning process based on it. Equally important, students are encouraged to first learn from their peers' work, not from the teacher. The teacher comments on students' works at the end of the class to sum up what they have learned in that class. The novel we are going to read is Expo 58 (2013) by Jonathan Coe, a contemporary English novelist.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
文学作品に材をとる翻訳演習。まずは英文を精確に読む学習を文法事項の復習なども含めて行い、英語から自然で分かりやすい日本語への変換を行うという、二段階のステップを踏む授業である。その変換の作業をつうじて英文読解力の向上を図るのが主目的だが、小説を読みながらそこに描かれる現代のイギリス社会や文化、ユーモアのセンスなどについて学ぶことにもなる。Jonathan Coeの長編小説Expo 58 を教材に取り上げる。Jonathan Coeは、日本ではどういうわけかほとんど紹介されていないのだが、英国文壇では確固とした地歩を築き、高い評価を受けている作家である。1980年代のサッチャリズムを痛烈に諷刺したWhat a Carve Up! (1994)以後、優れて英国的ユーモアのセンスが効いた社会諷刺連作を物し、現代英国を代表する作家の一人としての地位を確かなものとした。この講座で取り上げる作品は2013年刊行の最近作。時代は1958年。舞台は、主にその年にブリュッセルで開催された万国博覧会と、ロンドン。ユーモラスな筆致で書かれたスパイもの。読者を飽きさせることがない楽しい作品であるが、叙情的な側面も併せ持っている。また、大英帝国が崩壊した第二次世界大戦後、英国が自国をどう表象しようとしていたのかを垣間見ることもできる。作品を鑑賞するのに必要なイギリスについての背景知識は、随時、教員が提供する。
到達目標Goal
文学作品の英語を可能なかぎり精確に読むことができるようになることと、それに基づいて、英文の意味を押さえながら自然で分かりやすい日本語に変換する技術を身につけることを目標とする。その際、学生はただ単に英文の意味をおよそ伝える日本語に変換するのではなく、英文の精確な意味と細かなニュアンスまでをも反映する「生きた」訳文を作る基本技術を実地で身につけ、翻訳力の基礎を習得するとともに、言わばその照り返しで英文読解力の向上を図る。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業はすべての回、Zoomを使ってオンラインで行う予定である。
毎週、一定分量の英文を読み、その一部を日本語に訳す。(訳す箇所以外は、各自がざっと目を通しておよその物語展開を把握しておくこと。)授業は講義形式と演習形式の組み合わせで行われる。前の週に、読む範囲と日本語に訳す箇所を予め決めておき、授業では、その範囲での物語展開の確認と、学生が作成する日本語訳の検討を行う。前者は講義形式でなされ、後者は演習形式でなされる。毎週、授業に先立ち学生は指定の期日までに課題レポートを提出し、教員はそこから数本を選び、取りまとめ、資料(レジュメ集)としてアップロードする。学生は授業時までに資料を良く吟味し、授業時に意見を述べることができるように準備をしておく。課題等の提出は「学習支援システム」で行い、提出されたレポート、レジュメ集、学生の意見へのフィードバックは授業時間内に行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:イントロダクション
授業についての説明
第2回:演習第1回
‘We're all excited about Brussels'
第3回:演習第2回
‘What's gone is gone'
第4回:演習第3回
‘These are modern times'
第5回:演習第4回
‘Trying to build up a picture'
第6回:演習第5回
‘Welkom terug'
第7回:演習第6回
‘Rum sort of cove'
第8回:演習第7回
‘Calloway's Corn Cushions'
第9回:演習第8回
‘Motel Expo'
第10回:演習第9回
‘The British are part of Europe'
第11回:演習第10回
‘We deal in information'
第12回:演習第11回
‘I can love whoever I want'
第13回:演習第12回
‘The girl from Wisconsin' & ‘Artificial stimulants'
第14回:総括
この学期、何を学習したのかの確認
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎週の授業参加に向けて、指定範囲の英文に目をとおし、およその物語展開を把握した上で、指定された箇所の日本語訳を作成する。訳文を作成する際には、それまでの回で学んだ事柄を活かす積み上げ式で、回を重ねるにつれてより良い訳ができるようになるという意識を明確に持ちながら作業する。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
Jonathan Coe, Expo 58, Penguin, 2014
ISBN: 978-0241966907
生協に入荷する指定の版を購入すること。それ以外の版の使用は認めない。(Kindleなど電機書籍の併用は任意だが、上記紙媒体書籍の購入は必須とする。)
参考書References
なし。
成績評価の方法と基準Grading criteria
レポート課題80%、授業時の発言20%の比率で評価をする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
教材で取り上げる小説の舞台背景を知りたいという要望があるので、現代イギリスの社会や文化について解説をできるだけ詳しく行う。
その他の重要事項Others
《重要》
「英語表現演習(Writing)」(5)(6)(7)(8)、「英語表現演習(Speaking)」(5)(6)(7)(8)、「英語表現演習(翻訳)」(1)(2)と「Academic Writing」の春学期秋学期科目合わせて22科目については、今年度から英文学科指定の「定員」数が設定され、かつ英文学科全体で「事前抽選」制度が導入されます。抽選が4月頭(初回授業日よりも前)に実施されるので、必ず期日内に申請し、「事前抽選結果」を確認してください。さらに、「事前抽選結果」発表時に掲示される、定員に空きのある科目を追加で履修希望する場合、春学期授業初回に担当教員による選抜がありうるので、必ず出席してください。
※ 「英語表現演習(総合)」に関しては、別途「事前登録」が実施されているので、受講希望者は期日内(4月頭)にそちらに申請をしてください。
※ なお、2年次クラス指定の「英語表現演習(Writing)」(1)(2)(3)、「英語表現演習(Speaking)」(1)(2)(3)に関しては、事前抽選および選抜はありません。