文学部Faculty of Letters
LIT100BC(文学 / Literature 100)古文・漢文の基礎古文・漢文の基礎
栗山 元子Motoko KURIYAMA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A2604 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 木5/Thu.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
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すべて閉じるHide All
Outline (in English)
In Heian period,the Chinese classical literature insupired the many of Japanese classical works. Therefore, it is quoted in many waka poems and stories. And it is no exception to works by women.So, in this class, we'll learn how "The Tale of the Genji" or "The Pillow Book of Sei Shonagon" quoted the Chinese classic literature, and explore their intentions.Through such work, we'll also acquire basic knowledge of Japanese and Chinese classical works (including the classic grammer) .Then we can develop reading comprehension about Japanese and Chinese classical literature.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
この授業では、「古文・漢文をもっと楽しむ・もっと理解する」ことを目指し、古文や漢文の原文に触れつつ、その基本知識を確認していきます。具体的には、『枕草子』や『源氏物語』などで引用された有名な漢文故事や漢詩などを取り上げて、訓読などの基本事項を押さえつつ、その内容についての理解を深めていきます。さらにそうした漢詩文の引用が『枕草子』や『源氏物語』においてどのような意図をもってなされたのかということを、本文を丁寧に読み解いていくことで探っていきます。教育実習で古文や漢文を教える予定の人や、古文・漢文の基礎を学び直したいという人に向けての講義です。
到達目標Goal
①古典文法や漢文の句法について正しく理解する。
②文法以外にも、古文・漢文を読むにあたっての必要な基礎知識を増やしていく。
③古文においては、辞書を使用すれば現代語訳に頼らずとも原文を読みかつ味わうことができる能力の涵養を最終目標とする。
④漢文においては、訓読を正確に行う力を養い、かつ読解力を高めていくこと、頻出する言葉や有名な作品・作者についての知識を深めることを最終目標とする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
・毎回講師作成のプリントなどの教材を準備します。
・毎回、理解度の確認のためのレポートを課します。期末試験は行いません。また各授業時のはじめに答え合わせや講評などの課題に対するフィードバックを行います。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:オリエンテーション
授業内容・方針についての説明
第2回:『枕草子』と漢詩文①
「香炉峰の雪」―『白氏文集』を踏まえた応酬について
第3回:『枕草子』と漢詩文②
孟嘗君の故事を踏まえた応酬について
第4回:『枕草子』と漢詩文③
「雪月花の時」「遊子なほ残りの月に行く」などの漢詩の朗詠がテーマとなっている章段を読む
第5回:『枕草子』と漢詩文④
「草の庵を誰かたづねむ」に見える清少納言の漢才について
第6回:『源氏物語』と「長恨歌」①
桐壺巻における白楽天の「長恨歌」の引用について・その1
第7回:『源氏物語』と「長恨歌」②
桐壺巻における白楽天の「長恨歌」の引用について・その2
第8回:『源氏物語』と『史記』
賢木巻における『史記』引用について
第9回:『源氏物語』と『蒙求』
蛍巻における「蛍雪の功」の故事の引用について
第10回:『源氏物語』須磨巻と漢詩文
須磨巻における白楽天や菅原道真の漢詩文引用について
第11回:『源氏物語』柏木巻と漢詩文
柏木巻における白楽天の詩「自嘲」の引用について
第12回:『源氏物語』と「李夫人」
宇治の大君物語における「李夫人」引用について
第13回:『源氏物語』と「陵園妾」
浮舟物語における「陵園妾」引用について
第14回:まとめと確認
授業を振り返ってのまとめや復習・フィードバックを行う
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
・古文・漢文を読むためには文法はもちろんのこと、作品の書かれた時代などの背景についての知識も必要になります。また授業で扱う作品以外にも視野を広げて読んでいくことで、より一層理解や関心が深まります。下記に挙げた参考書などを少しづつ継続して読んでいってください。紹介した以外でも自分で参考書を探してもらっても構いません。自分にとって分かりやすい参考書を見つけることは、「こういう言い方・書き方であれば分かりやすい」ということを発見することになりますから、教える立場に立ったときに「どう説明すればよいか」という教授法の参考になると思います。上記に挙げたことを授業の準備学習として行ってください。また授業を受けた後は、復習しその内容を定着させてください。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
講師作成のプリントを配布します。
参考書References
古語辞典・漢和辞典などは使いなれたものでよいので、必ず手元に置いて参考にしてください。また可能であれば複数の辞書を見比べたりなどすると、より理解が深まります。なお参考にしてほしい書を以下に挙げます。
【参考書】
〇古文…
・松尾聰『古文解釈のための国文法入門』(ちくま学芸文庫、2019年9月 1,700円+税)
・小田勝『古代日本語文法』(ちくま学芸文庫、2020年5月、1,400円+税)
・小西甚一『古文の読解』(ちくま学芸文庫 2010年10月、1,500円+税)
〇漢文…
・塚田勝郎著『新人教師のための漢文指導 入門講座』(大修館書店、2014年11月、2,200円+税)
・前野直彬著『精講 漢文』(ちくま学芸文庫 2018年8月、1,700円+税)
・鈴木健一編『漢文のルール』(笠間書院 2018年5月 1,200円+税)
【インターネット上での情報】
①「海外へいあん文学情報」(※平安文学研究者の伊藤鉄也氏によるまとめ情報。海外での研究情報だけでなく国内のサイトの紹介が詳しく載っています) https://genjiito.org/update/heian_website01/
②古典総合研究所のページ http://www.genji.co.jp/
語彙検索などもできます
③風俗博物館のサイト(源氏物語の場面・衣装などを再現しています)
http://www.iz2.or.jp/
成績評価の方法と基準Grading criteria
・毎回の授業内容を踏まえて作成する小レポートの成績による評価(80%)
・平常点としての授業への取り組み姿勢、参加度に対する評価(20%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
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