文学部Faculty of Letters
LIT200BC（文学 / Literature 200）日本文芸史ⅡB日本文芸史ⅡB
岡野 幸江Yukie OKANO
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2021 |
| 授業コードClass code | A2432 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 水6/Wed.6 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリーCategory | |
| 他学科公開科目 | |
| クラスGroup | |
| 昼夜表記Day or Night | 夜間時間帯 |
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Outline (in English)
This course introduces the feature of Japan modern literature and literary trends by reading the masterpieces of literary works to students taking this course.
At the end of this course, participants are expected to obtain basic knowledge about the establishment and deployment of Japan modern literature, understand modern history and culture of Japan as the background of literary works, and increase appreciation ability of literary works．
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
この授業では、文学概論Aにひき続き、近代文学の確立や展開とそれに伴う文学潮流などについて学びます。特に名作と評価されている文学作品を内容と文体の両面から分析し、その表現を通して作品が発するメッセージを把握し鑑賞する方法をさらに磨いていきます。作品分析や鑑賞力の向上を目指すと同時に、さらに近代文学の歴史と日本の歴史の相関についても考えていきます。
到達目標Goal
作品の分析と鑑賞のさらなる向上と、文学研究の方法を学ぶことを目指します。また近代文学の歴史を日本の歴史や文化との相関で把握できることが学習の到達目標です。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
基本的に講義を中心としますが、各作品についてはグループディスカッションなども行いながら発表する場合も設けます。授業後はリアクションペーパーやミニレポートを提出してもらい、コメントして返却します。なお、授業形態（対面授業かオンラインか）によっては、取りあげる作品等を変更することもあります。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回：1910年代・文芸雑誌の活況
―『青鞜』と「新しい女」を中心に
『三田文学』『白樺』『青鞜』『新思潮』などの文芸雑誌の登場について考えます。
第2回：新たな現実解釈とその表現Ⅰ―芥川龍之介「戯作三昧」と芸術至上主義
「戯作三昧」から「芸術至上主義」とは何かについて考えます。
第3回：新たな現実解釈とその表現Ⅱ―芥川龍之介「藪の中」の語りと構造
芥川龍之介と新技巧派、新理知主義について考えます。
第4回：心境小説の成立―志賀直哉「城の崎にて」と生命思想
「城の崎にて」から心境小説とは何かについて考えます。
第5回：プロレタリア文学の抵抗Ⅰ―中野重治「雨の降る品川駅」と東アジア
「雨の降る品川駅」から植民地と民族の表象について考えます。
第6回：プロレタリア文学の抵抗Ⅱ―中野重治「雨の降る品川駅」と東アジア
プロレタリア文学とは何かについて考えます。
第7回：新世代の新しい感覚表現Ⅰ―横光利一「頭ならびに腹」と新感覚の表現
「頭ならびに腹」の表現の特徴と新しさについて考えます。
第8回：新世代の新しい感覚表現Ⅱ―横光利一「頭ならびに腹」から「機械」へ
新感覚派とは何かについて考えます。
第9回：文壇から遠く離れてⅠ―宮沢賢治「銀河鉄道の夜」の方法
「銀河鉄道の夜」の成立過程と改稿過程を検討します。
第10回：文壇から遠く離れてⅡ―宮沢賢治「銀河鉄道の夜」の世界
「銀河鉄道の夜」から宮沢賢治の世界観、宇宙観について考えます。
第11回：戦時下の文学Ⅰ―太宰治「散華」の抵抗と協力
「散華」の独特なレトリックから太宰治と戦争について考えます。
第12回：戦時下の文学Ⅱ―太宰治「散華」の抵抗と協力
戦時下の文学の諸相について考えます。
第13回：近代文学の確立と展開のまとめ
大正期から昭和初期に出現した様々な文学動向について振り返ります。
第14回：まとめと試験
後期授業のまとめと試験
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
取りあげた作品について事前に読み、感想や意見を持って授業に臨むことが必要です。また、講義後には、学習したこと、疑問、質問などをリアクションペーパーに書き提出します。本授業の準備・復習時間は、各２時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
『日本近代小説史 新装版』、安藤宏、中公選書、2015、1700円＋税
参考書References
『文芸学講義』、小田切秀雄、菁柿堂、2016年、2000円＋税
成績評価の方法と基準Grading criteria
S:100〜90点、 A:89〜80点、 B:79〜70点、 C:69〜60点、 D：59点以下 E：受験資格無、レポート・課題未提出等。
試験60％、ミニレポートの内容20％、授業参加度20％。これらの項目を総合して判断します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
具体的な作品をたくさん読みたいという意見がきかれるので、できるだけたくさんの作品に接することができるよう心掛けたいと思います。
その他の重要事項Others
取りあげる作品については全員が必ず事前に読んで、一人一人が問題意識を持って疑問点や感想などをまとめ、主体的に授業に臨んでほしいと思います。