文学部Faculty of Letters
LIT200BC(文学 / Literature 200)日本文芸史ⅡA日本文芸史ⅡA
藤村 耕治Kouji FUJIMURA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A2429 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 火3/Tue.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
Throgh the history of Japanese literature in the Meiji era,students learn about the generation of modern literature,relationships with society,literary consciousness and theory.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
明治期の日本文芸の歴史を通して、現代につながる近代文学の生成と変化、文芸と社会との関わり、文学意識や理論などを学びます。
文学史的事実をただ羅列し、それを機械的に覚えてもらうのではなく、部分的にせよ作品に具体的に触れながら、その史的意義や現代との関わりなどについて理解することがテーマとなります。
到達目標Goal
日本近現代文学史に対する概括的な知識を得るのみならず、個々の作家や作品が歴史の中において持つ位置や意義を、受講者が自分なりに考えられるようになるのが目標です。つまり、ただ受動的に講義を聞いて終わりにするのではなく、受講生各人が、より多くの作品に触れ、読解し、享受することのできる基本的な力をも身につけることを目指します。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
春学期セメスターでは、明治初期から中期、日本近代文学の出発期の文芸史の流れを辿ります。上記の様々な問題について、なるべく具体的に作品にあたりながら、考えていきます。とはいえ、限られた授業時間で多くの作品を読んでいく事は事実上不可能ですから、毎回のテーマごとに読んで欲しい文献の案内を行いますので、受講者はそれを積極的に読み進めていって欲しい。
授業は講義が中心となりますが、場合によっては意見を求めたり、授業内で簡単なテストやレポートを随時書いてもらったりすることもあります。あるいは、指定した作品についての感想などを書いてもらう場合もあります。
また、毎回授業終了時に質問や意見、感想などをリアクションペーパーに記入してもらいます。そこで出された質問については次回授業冒頭で答えることで、前回の授業内容を簡単に復習しつつ、併せてフィードバックを行います。意見や感想についても適宜紹介し、理解をより深めたり授業改善に役立てたりすることとします。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:明治日本の国家政策と文芸①
文明開化と啓蒙主義思想―福沢諭吉の思想
第2回:明治日本の国家政策と文芸②
江戸末期から明治に至る戯作文学の位置―馬琴から魯文まで
第3回:近代文学の出発・坪内逍遥①
「小説神髄」を読む
第4回:近代文学の出発・坪内逍遥②
「小説神髄」と「当世書生気質」
第5回:二葉亭四迷の挑戦①
二葉亭四迷「浮雲」第一篇を読む
第6回:二葉亭四迷の挑戦②
二葉亭四迷「浮雲」第二・三篇を読む
第7回:二葉亭四迷の挑戦③
「浮雲」はいかに書かれたか、その主題とは何か
第8回:森鷗外の場合①
「舞姫」を再読する
第9回:森鷗外の場合②
「舞姫」が描いたもの
第10回:森鷗外の場合③
「浮雲」と「舞姫」
第11回:硯友社の文学①
硯友社文学の理念と特徴
第12回:硯友社の文学②
尾崎紅葉の初期作品を読む
第13回:硯友社の文学③
尾崎紅葉「金色夜叉」を読む
第14回:近代文学の展開
紅露逍鷗の時代
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
予習としては、シラバスの各回の内容に沿って、各自が持っている文学史の書物の該当部分に眼を通してくることで、おおよその流れがつかみやすくなります。
また、授業内で紹介した作品や、特に読むことを指示した作品などをできるだけ多く読み、自分の文学鑑賞眼を磨くことを心がけてください。
したがって、本授業の準備・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
テキストは特に指定しません。読むべき作品などについては適宜指示・紹介します。
参考書References
日本近代文学史についての書籍を一冊、用意しておくとよいでしょう。文献案内は授業の初回に行います。
成績評価の方法と基準Grading criteria
試験の成績70%、授業内で随時行う小レポートやリアクションペーパーの提出率及び内容30%、それに受講態度などを総合的に加味して判断します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特に重要な点や理解しにくい点については、繰り返し説明したり、次回冒頭でポイントを復習したりするなど、十全な理解ができるよう工夫します。
その他の重要事項Others
文学史の学習は、ともすれば作家や作品の羅列的暗記や、知識の吸収などに陥りがちなイメージがあります。もちろん、そういう学習もある程度は必要ですが、それを自分の興味や関心に引き付けて、生きた文学史知識とする為には、なるべく多くの実作品に触れる必要があります。上にも記したとおり、授業内で読める作品は非常に少ないものに限られますが、それを機会に、自ら進んで多くの作家・作品を読み進めていってほしい。