文学部Faculty of Letters
PHL200BB(哲学 / Philosophy 200)社会思想2(社会思想史)1社会思想2(社会思想史)1
政井 啓子Keiko MASAI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A2266 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 水4/Wed.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
The aim of this course is to help students acquire an understanding of some fundamental thoughts in the history of European social thought from ancient Greece to the early of the 18th century.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
「社会思想史」は、「人間と社会共同体との関係はどうあるべきか」という問題についての人類の探求の歴史である。春学期では、ヨーロッパ社会思想史における、古代ギリシャから 18世紀初頭までの基本的な諸思想を学び、学生が現代社会を考察する際に、それら古典思想の探求の仕方を参考にできることを目標とする。
古代ギリシャから近代まで、哲学者たちは「自然本来の不変な秩序」を探求していた。この「不変な秩序」とは、人間にとって変更不可能なものであり、また人間社会での、真偽、正不正、美醜善悪などを区別するための基準となるものでもある。探求の仕方は、知性主義あるいは感覚経験重視など、哲学者によって異なる。そして、「人間に認識可能な不変な秩序というものは無い」という懐疑思想も含めて、多様な世界観と人間観が提示される。このような根源的な探求に基づいて、望ましい社会のあり方が様々に考案された。
本授業では古典にふれながら、順序正しく考えることの大切さ,常識や教科書的な通説とされることを疑ってみることの重要性など、学生が人間の思考活動の豊かさを実感して、さらに自分の考えを具体的な表現で論理的に説明できるようになることを目指す。
到達目標Goal
(1)学生が、古典的な思想を学ぶことを通して、「社会」のあり方に対する、基本的な問いの立て方と論理的な思考法を習得する。
(2)現代社会の諸問題についての冷静な分析力や判断力を養う。
(3)自分の考えをできるだけ明確にして、文章として表現できるようにする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
基本的には講義形式でおこない、毎回、授業のレジュメと資料を配布する(学習支援システムを使用)。受講生には、授業の終わりに質問や感想意見を書いてもらい、次回の授業で質問に答え、また感想や意見の幾つかを紹介する。できれば授業内でも意見を交換し合う時間を設けたい。
【追記】
第1回授業は、オンライン(オンデマンド)です。
4月7日(水)に、学習支援システムの「教材」に配信します。
なお、第2回以降もオンライン授業になる場合があります。学習支援システムでお知らせします。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:春学期の概説
古代から近代までの社会思想の概観。レポートに関する説明。
第2回:古代ギリシャの民主制社会における思想
「自然本来の不変な秩序」と「人間社会の法」との関係
第3回:プロタゴラスの思想(人間は万物の尺度である)
「人間尺度論」と民主制
第4回:「道徳的相対主義」に対するソクラテスの思想
愛知の精神
第5回:プラトンの思想1
イデア論
第6回:プラトンの思想2
理想の「国家」と民主制
第7回:アリストテレスの思想
人間の幸福
第8回:ヘレニズム時代の思想
政治的自由の喪失と個人主義思想
第9回:ルネサンスの思想
古代哲学の復興
第10回:科学革命
「自然」の探求
第11回:デカルトの思想
「私は考える、ゆえに私は在る」、自然科学の基礎付け
第12回:近代の自然法思想
社会契約説
第13回:道徳哲学の2潮流
利己主義と利他主義
第14回:モラルセンス説の展開
ヒュームとアダム・スミスの思想
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎回授業で配布する資料および授業内で紹介する文献を読んで、予習と復習をする。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書は使用しない。
参考書References
『社会思想史』(法政大学通信教育部 発行)。プラトンやアリストテレスなどの哲学者の著作。その他の参考文献は授業内で適宜紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
学期末のレポートと、数回の小レポート(授業内も有り)を提出。大体の目安としては、期末レポート40%、小レポート25%、毎授業後の感想質問35%。期末レポートと小レポートでは、授業で扱う各思想を単に要約説明するだけではなくて、学習した内容を理解した上で、現代社会の問題と関係づけながら、各思想に対する自分自身の考えを論理的にまとめてもらう。詳しいことは最初の授業の時に説明する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
学生が自分の疑問点や意見を授業中にまとめることができるように、板書や配布資料も工夫して、できるだけ分かりやすく説明したい。