文学部Faculty of Letters
PHL300BB(哲学 / Philosophy 300)文化史2/文化史2(資格)文化史2/文化史2(資格)
伊藤 直樹Naoki ITOU
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A2263,A3852 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 火1/Tue.1 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 文学部以外の学生は資格科目として履修する(A3852) |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
This course deals with the autobiography. We will start with the essence of autobiography. Its essence is “an autobiography contract” according to Philippe Lejene. Then we will look into separate autobiographies, for example, Augustinus ”Confessions”, Jean-Jacque Rousseau “Confessions”, Goethe ”My Life :Poetry and Truth”, Benjamin Franklin “ Autobiography”, and Fukuzawa Yukichi “Autobiography of Fukuzawa Yukichi”. These works are considered cultural historically in this course. All students are to give a presentation about their favorite autobiography.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
まず自伝の本質とは何かということについて解説する。そのうえで、アウグスティヌス『告白』、ルソー『告白』、ゲーテ『詩と真実』、フランクリン『フランクリン自伝』、福沢諭吉『福翁自伝』を、その時代状況のなかで読み解いてゆく。その上で、受講者全員が、任意の自伝を選びそれについて発表する。最後に、レポートで、上記の自伝を読み、その内容から得たものを報告する。さらに、自分で短い自分史を書く。
昨年度、受講生が自ら取り上げた自伝には、次のようなものがあった。
○菅原孝標女『更級日記』○高田明『伝えることから始めよう』○アンデルセン『アンデルセン自伝』○立入勝義『ADHDでよかった』○中田敦彦『幸福論「しくじり」の哲学』○内田春菊『ファザーファッカー』○フランソワ・ヴィゴ=ルシヨン『ナポレオン戦争従軍記』○郎朗『奇跡のピアニスト 郎朗自伝』○朝倉未来『強者の流儀』○福本清三『どこかで誰かが見ていてくれる 日本一の斬られ役 福本清三』○般若『何者でもない』○ミシェル・オバマ『マイ・ストーリー』
いろいろあって、興味深い。
到達目標Goal
この授業では、「自伝」とはなにか、また著名な自伝はどのようなものであるかを、それぞれの作品が置かれている歴史的、地理的状況を踏まえつつ解説してゆく。受講生の大半は、「自伝」という言葉を知ってはいるが、実際に「自伝」にふれたことがない。しかし、受講生は、この講義を通して、「自伝」についての確実な知識を得て、かつ複数の「自伝」に目を通したことがあることになる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
パワーポイントを用いて、自伝一般について、また重要な自伝について講義をする。毎回、リアクション・ペーパーを配布し、それに応答しつつ理解を深める。そのうえで、受講生に、任意の一つの作品をとりあげて紹介してもらう。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:オリエンテーション ─「学生に対する評価」を中心とした、シラバスの内容説明;自伝とはなにか(1)
自伝の定義:ルジュンヌなどを⼿がかりに、自伝とはなにかということを明らかにします。
第2回:自伝とはなにか(2)
自伝において、自己を語るということについて解説します。
第3回:自伝とはなにか(3)
さまざまな自伝を歴史的に概観します。
第4回:アウグスティヌス『告白』(1)
アウグスティヌスという⼈物と彼が置かれていた時代について紹介します。
第5回:アウグスティヌス『告白』(2)
アウグスティヌスの『告白』の構造を解明します。
第6回:ルソー『告白』(1)
ルソーという⼈物と彼が置かれていた時代について紹介します。
第7回:ルソー『告白』(2)
ルソーの『告白』の構造を解明します。
第8回:ゲーテ『詩と真実』(1)
ゲーテという⼈物と彼が置かれていた時代について紹介します。
第9回:ゲーテ『詩と真実』(2)
ゲーテの『詩と真実』の構造を解明します。
第10回:『フランクリン自伝』
ベンジャミン・フランクリンという⼈物とその時代、そしてその自伝について紹介します。
第11回:『福翁自伝』
福沢諭吉という⼈物とその時代、そしてその自伝について紹介します。
第12回:自伝紹介1
受講⽣に、自分で選んだ自伝を紹介してもらいます。
第13回:自伝紹介2
前回同様、自分で選んだ自伝を紹介してもらいます。
第14回:まとめ
全体を振り返り、クラス全体で自伝についての意見交換をします。そしてレポート提出をしてもらいます。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
11月末に、自伝紹介レポートを提出してもらうので、それまでの講義を受けながら、自分なりに自伝とはなにかを問い、紹介すべき自伝を探す。そのうえで、紹介文を書く。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書となるような特定のテキストは用いません。
参考書References
取り上げる自伝は、次のものです。アウグスティヌス『告白』岩波⽂庫ほか、ルソー『告白』岩波文庫ほか、ゲーテ『詩と真実』岩波文庫 ほか、ベンジャミン・フランクリン『フランクリン自伝』岩波文庫、福澤諭吉『福翁自伝』岩波文庫
成績評価の方法と基準Grading criteria
自伝紹介レポートの提出および発表。(自分自身で、任意の自伝を選び、それを読んで授業内で発表する。)
課題レポート。(授業内で取り扱った自伝作品についてのレポート。)
授業への積極的な貢献度(コメントカードの記述など)30% レポート70%
自伝紹介レポートでは、講義された内容を踏まえつつ、受講生自らが自伝を選定し、読んで報告する。これが課題レポート提出の必要条件となる。次いで、課題レポートでは、講義内容、自分での自伝紹介を踏まえて、さらに、講義内容で扱われたテキストに自らあたることによって、自伝の理解を確認してもらう。
※定期試験は実施しない
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
昨年度受講生の感想です。(昨年度はZoom授業だったので、授業のはじめに受講生にインタビューするという企画をやっていましたので、その感想が入ってます。)
「この授業で自伝や自分史を考えることで自分の人生についても考えるいい機会になりました。他の人の読んだ自伝やインタビューを聞いたり、自分史エピソードを読んだりして他の人の価値観や考え方に触れるのが面白かったです。」
「毎回、授業冒頭で他の学生のインタビューを聞くのが楽しいと思いました。自分と同じ趣味の人を見つけたり、自分とはちがう趣味に新たに興味を抱いたりできて、とてもいいです。有名な自伝を学び、自分で選んだ自伝を読んで、「こんなの書けないよ」と思ったけど、今回の自分史エピソードを読むと、文章力があったり、目の付け所が独特な人のエピソードは、本当に読み応えがあって感動しました。」