文学部Faculty of Letters
PHL400BB(哲学 / Philosophy 400)哲学演習(11)哲学演習(11)
内藤 淳Atsushi NAITO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A2240 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 年間授業/Yearly |
曜日・時限Day/Period | 金4/Fri.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 4 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
This course introduces meta-ethical theories by reading "メタ倫理学入門" (Takeshi Sato). The aim of this course is to help students acquire specialist knowledge of ethics and ethical thinking. At the end of the course, participants are expected to have their own opinions on goodness and explain them rationally.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
佐藤岳詩『メタ倫理学入門:道徳のそもそもを考える』(勁草書房、2017年)を精読する。善悪や道徳判断とはそもそも何なのかという分析を考えることにより、善悪の本質やそれと人間本性との関係についての洞察を深めると同時に、倫理学的な思考と議論とはどういうものかを理解することが授業の目的である。
到達目標Goal
(1)メタ倫理学における基本的な理論や立場を把握し、それらの間の対立点や争点を理解する。
(2)そうした知識を踏まえて、「道徳や善悪とは何か」「なぜ道徳に従わなければならないのか」について(直感や思い付きではなく)合理的な考察に基づいて、自分なりの見方や意見を持てるようになる。
(3)専門的な説明文章を読んで適切に理解する読解力と、その内容をレジュメや図表を使って他の人に分かりやすく説明する力を身に付ける。
(4)自分の意見を合理的・説得的に説明する力を習得すると共に、他人の意見を聞いてその趣旨を正しく理解する力、それに対して合理的に批判・反論する力を身に付ける。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」「DP5」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
対面授業を行う。但し、状況に応じてZoom等でのオンライン授業や課題提示等によるオンデマンド授業を実施する。その点を含めて、授業実施上必要な連絡や調整は適宜学習支援システムを活用しつつ行う。
毎回あらかじめ報告者と応答者、小論担当者を定め、報告者による担当箇所の内容報告と応答者による質問・意見、小論担当者による自説の主張を中心に、参加者間での討論を行う。それらを通じて、受講生各人の思考力や分析力の鍛錬を図るので、受講生には主体的な授業参加と議論、その前提となる事前の十分な準備・予習を求める。
(オンライン授業を実施した場合は、上記の報告・小論文作成に相当する課題を受講生に課し、その内容を授業の中で検討したり、添削やコメント返却を行ったりする予定である。)また、秋学期には4年生の卒業論文の構想報告とそれについての議論・検討も行う予定である。
なお、ここでの内容は、善悪や道徳、人間やその心理、社会に関する倫理学的・哲学的・科学的な検討がねらいであって、政治的主張やイデオロギーを唱えたり戦わせたりすることはしないので十分注意すること。
授業計画は以下の予定だが、受講生の理解状況等に応じて内容や順序を変更することがある。開講後の議論・検討状況等に応じて、進度や検討箇所は随時柔軟に設定していく。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
通年
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:ガイダンス
授業の概要・やり方の説明
第2回:進行準備
担当箇所の割り当てや役割分担の説明、授業進行に関する説明・協議など
第3回:テキスト第1章1~3講読
メタ倫理学の分類について
第4回:テキスト第1章4~5講読
メタ倫理学での問いについて
第5回:テキスト第2章1講読
客観主義と主観主義について
第6回:テキスト第2章2~3講読
道徳相対主義について
第7回:テキスト第3章1~2講読
錯誤理論について
第8回:テキスト第3章3~4講読
道徳非実在論について
第9回:テキスト第4章1~2講読
道徳実在論について
第10回:テキスト第4章3~4講読
自然主義の種類について
第11回:テキスト第4章5~6講読
自然主義の問題点について
第12回:テキスト第5章1~2講読
非自然主義的実在論の分類について
第13回:テキスト第5章3~4講読
非自然主義的実在論の問題点について
第14回:テキスト第6章1~2講読
準実在論について
秋学期
第15回:テキスト第6章3~5講読
静寂主義について
第16回:第1回卒論構想報告1
卒論のテーマの報告と検討(4年生の第一グループ)
第17回:第1回卒論構想報告2
卒論のテーマの報告と検討(4年生の第二グループ)
第18回:第1回卒論構想報告3
卒論のテーマの報告と検討(4年生の第三グループ)
第19回:テキスト第7章1~2講読
表出主義について
第20回:テキスト第7章3~4講読
情緒主義について
第21回:テキスト第7章5~6講読
指令主義について
第22回:第2回卒論構想報告1
卒論の内容構成についての報告と検討(4年生の第一グループ)
第23回:第2回卒論構想報告2
卒論の内容構成についての報告と検討(4年生の第二グループ)
第24回:第2回卒論構想報告3
卒論の内容構成についての報告と検討(4年生の第三グループ)
第25回:テキスト第8章1~2講読
認知主義について
第26回:テキスト第8章3~5講読
ヒューム主義について
第27回:テキスト第9章1~3講読
道徳の理由について
第28回:テキスト第9章4~7講読
道徳の本質について
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
報告者は、担当箇所の内容を整理し、レジュメを作成する。応答者は担当箇所に関する疑問点・問題点をまとめておく。小論担当者は、担当箇所について自分の考えを論じた小論文を書く。その他の参加者は、テキストを予習すると共に、指示した参考書などを読んで内容を把握しておく。報告者をはじめいずれの立場においても、テキストの内容について「分かったところ」「分からないところ」を正確且つ具体的に特定できるよう求めるので、中途半端でない十分な読解を予習として行うこと。詳細は授業の中で説明する。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
佐藤岳詩『メタ倫理学入門:道徳のそもそもを考える』(勁草書房、2017年)
参考書References
赤林朗・児玉聡『入門・倫理学』(勁草書房、2018年)
蝶名林亮編著『メタ倫理学の最前線』(勁草書房、2019年)
その他の参考書は、授業の中で随時紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
①担当回の報告・コメント内容、②執筆小論文の内容、③討論への参加状況・議論内容により、「到達目標」で示した(1)~(4)の達成度を評価する。①②の点数を基礎に、③の内容に応じて0~30%程度の範囲で加点・減点して成績を出す予定。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
受講生の意見やコメントを積極的に取り上げて、討論での検討の材料にしたい。
その他の重要事項Others
授業中の私語や入退室を慎む、携帯電話の電源を切るなど、受講上のマナーを厳守すること。