文学部Faculty of Letters
PHL400BB（哲学 / Philosophy 400）哲学演習（２）哲学演習（２）
奥田 和夫Kazuo OKUDA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2021 |
| 授業コードClass code | A2231 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 年間授業/Yearly |
| 曜日・時限Day/Period | 金2/Fri.2 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 4 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリーCategory | |
| 他学科公開科目 | |
| クラスGroup | |
| 昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
In this class we read PLato's "Republic." Plato wrote it in his middle period, and it contains his main thoughts. We will aim to understand and estimate them.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
プラトンの主著『国家』全十巻の読解（内容の理解と検討）をとおしてイデア論と関連する哲学思想、および哲人統治説に象徴される政治思想の把握と哲学的意義の考察が目的である。
今年度は昨年度に続き、第６巻から再開する。はじめに昨年度に読解した第1巻から第５巻までの復習を行なうので、新規の履修者も歓迎する。
到達目標Goal
プラトンの主著『国家』全十巻を精読し、プラトン中期思想（中心思想）を把握しつつ、その哲学的意義を考察することを目標とする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」「DP5」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
『国家』はプラトン哲学の理解のための中心的なテクストであり、また正義と幸福と哲学というテーマをめぐって論じられる問題はきわめて多岐にわたる。この著作は今日の哲学的問題や現代社会の課題を考察する際にも、多くのヒントを提供する、文字どおりの古典中の古典である。この著作を翻訳をとおしてではあるが、精読・吟味する。必要な箇所は原文と英訳等を参照しつつ内容理解を深める。
履修者による「担当箇所の内容要旨・問題点・考察」の発表および発表者と参加者との討議によりすすめる。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
通年
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回：第1巻の復習
老年論から正義論へ
第2回：第２巻の復習
主題の再設定：真の正義とは何か。国家と守護者
第3回：第３巻の復習
守護者の教育、資質、選抜
第4回：第４巻の復習
守護者の任務等 国家の四元徳、魂の三区分説
第5回：第５巻の復習
守護者の諸規定、哲人統治説
第6回：第6巻第1－7章の検討・理解
哲学者の政治（統治）的資質
第7回：同巻第8－14章の検討・理解
非哲学と哲人統治
第8回：同巻第15－21章の検討・理解
善のイデア（太陽の比喩）、線分の比喩
第9回：第7巻第1－6章の検討・理解
洞窟の比喩
第10回：同巻第7－12章の検討・理解
哲学者のための高度教育：数学的諸学科
第11回：同巻第13－18章の検討・理解
ディアレクティケーと高度教育プログラム
第12回：第8巻第1－6章の検討・理解
不正な国家と人間：名誉支配制
第13回：不正な国家と人間：名誉支配制
承前：寡頭制、民主制
第14回：同巻第13－19章の検討・理解
承前：民主制と僭主独裁制
春学期のまとめ
秋学期
第15回：第9巻第1－4章の検討・理解
承前：僭主独裁制
第16回：同巻第5－8章の検討・理解
もっとも不幸な人間ともっとも幸福な人間
第17回：同巻第9－13章の検討・理解
幸福と正義
第18回：第10巻第1－10章の検討・理解
ミーメーシス（模倣）としての詩論
第19回：同巻第11－16章の検討・理解
魂の不死と正義の報酬
全体のまとめ
第20回：『国家』の主題検討１
正義論
第21回： 同 上 ２
国家論
第22回： 同 上 ３
魂論
第23回： 同 上 ４
哲学と政治
哲人統治
第24回： 同 上 ５
不正な国家１
第25回： 同 上 ６
不正な国家２
第26回： 同 上 ７
正義と幸福 不正と不幸
第27回： 履修者の発表１
テーマ別発表１
第28回： 履修者の発表２
テーマ別発表２
まとめ
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
プラトン『国家』全巻を精読する。プラトンの考えの是非とその理由を考える。また、参考書を読み、参考にすべき意見と批判すべき意見をその理由とともに考える。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
プラトン『国家』（上・下）（藤沢令夫訳 岩波文庫）各自用意すること。
参考書References
田中美知太郎『プラトン』Ⅰ―Ⅳ（岩波書店）
藤沢令夫『プラトンの哲学』（岩波新書）
加来彰俊『プラトンの弁明』（岩波書店）
内山勝利『プラトン『国家』逆説のユートピア』（岩波書店）
小池澄夫『イデアへの途』（京都大学学術出版会）
納富信留『プラトン理想国の現在』（慶応義塾大学出版会）
その他の専門書等は随時、紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
演習での発表、討議への参加・貢献度（50%）と、2 回の期末レポートの内容（50%）とを理解度に照らして評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
正確な読解力を鍛えること。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
なし ただし、Hoppii への投稿などのために PC 等が必要となる。
その他の重要事項Others
な し