文学部Faculty of Letters
PHL200BB(哲学 / Philosophy 200)国際哲学特講国際哲学特講
安孫子 信Shin ABIKO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A2301 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 火3/Tue.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
We will learn about cultural understanding problems not only in the classroom but also abroad at the end of the term, actually in contact with different cultures. Concretely speaking, we will hold a joint seminar at Strasbourg University (France) and Heidelberg University (Germany), and visit the cultural heritage of France and Germany, and touch life and culture.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
■〈異文化理解〉の問題を海外で学びます.
―文化理解の問題を教室だけではなく,学期末に海外に出かけ,実際に異文化との接触の中で学びます.
―海外研修ではストラスブール大学(フランス)とハイデルベルグ大学(ドイツ)で合同ゼミを行います.
―日本語学科の学生たちとの合同ゼミで, 交流は日本語で行います.
―合同ゼミの合間をぬって,滞在地フランス,ドイツの文化遺産を見学し,食を始めとする生活文化に触れます.
到達目標Goal
■〈自文化〉を学び直します.
―合同ゼミでは〈異文化〉の例として〈日本文化〉を取り上げます.そのため半期の教室授業では〈日本文化〉を学び直します.
■〈異文化〉を肌で知ります.
―海外研修では,フランス,ドイツの風物とともに,交流する学生たちの考え方に直接触れて,両文化をいわば肌で学びます.
■〈異文化理解〉の意味を学び直します.
―〈日本文化〉理解に打ち込むフランス,ドイツの学生たちとの交流を通して,〈異文化理解〉が知識の問題ではなく,生き方の問題であることを学びます.
■〈自分〉の見直しが生じます.
―「今までの大学生活で自分は何をしてきたのだろう」,「初めて外国語を本当に勉強したいと思った」などの言葉が,帰路に学生たちの口からもれます.〈異文化理解〉で何より理解されてくるのは,実はあるべき〈自分〉の姿です.
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP3」「DP4」「DP5」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
※基本的に対面授業で行います.
■国内での授業
―9月からの授業期間には,教室で通常のゼミ形式の授業を行います.
―ただそれは,学期末に行う海外研修に備えてのもので,合同ゼミで取り上げられる問題に応じたテーマが取り扱われます.扱うテーマはハイデルベルク大学,ストラスブール大学との協議の上で,夏休み明けに決定します.
(下の「授業計画」は一昨年のもので、あくまでも一つの先例としてみて下さい)。
―ストラスブール大学との間では,秋学期の通常授業期間中に,スカイプで合同ゼミの予行演習を3-4回行います.
■海外での研修
―2月に1週間,フランス,アルザス地方にあるアルザス欧州日本学研究所(CEEJA)に滞在し,そこを拠点として,ハイデルベルグとストラスブールに移動しながら,両大学の学生と合同の授業を5回行います.
―その他の時間には,アルザスの歴史と現在に触れる多方面の見学を行います.
■注意事項
―この特講での単位取得には海外研修参加が必要です.
―ですから,長時間の飛行機での移動が健康上可能であること,また航空券代金を含む参加費の負担が可能であることが受講の条件となります.
―参加費は旅費・滞在費すべてを含めて25万円ほどを予定しています.なおその内の4分の1(上限5万円)については大学から一人一人に補助が出ます.(以上の数字はあくまでも目安です.為替レートや航空運賃の変動に左右されます).
―これは特講ですので2年生~4年生まで受講可能です.ただ他の特講とは違って複数回の受講はできません.他方で,2年生の特講受講の上限は,この特講を取るときは6単位まで引き上げられます(そうでなければ4単位まで).
―また受講者数は20名を目途としています.それを大きく超える受講希望者がいた場合には,受講希望者に前もって提出してもらう「受講希望理由」と過年度の成績(GPA)とで選抜を行う場合があります.
―なお,学期内授業では,リアクションペーパー等における良いコメントは授業内で紹介し,さらなる議論に活かします.
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:導入
この授業の意義と流れの説明.
第2回:ラフカディオ・ハーン『日本の面影』(1)
異文化理解の対象としての文化の検討(上)
第3回:ラフカディオ・ハーン『日本の面影』(2)
異文化理解の対象としての文化の検討(下)
第4回:ラフカディオ・ハーン『日本の面影』(3)
異文化理解の方法としての共感の検討(上)
第5回:ラフカディオ・ハーン『日本の面影』(4)
異文化理解の方法としての共感の検討(下)
第6回:ラフカディオ・ハーン『日本の面影』(5)
異文化理解が成功する理由の検討(上)
第7回:ラフカディオ・ハーン『日本の面影』(6)
異文化理解が成功する理由の検討(下)
第8回:ラフカディオ・ハーン『日本の面影』(7)
異文化理解が失敗する理由の検討(上)
第9回:ラフカディオ・ハーン『日本の面影』(8)
異文化理解が失敗する理由の検討(下)
第10回:伊藤成彦『物語日本国憲法第9条』(1)
日本文化の力としての憲法の平和主義(上)
第11回:伊藤成彦『物語日本国憲法第9条』(2)
日本文化の力としての憲法の平和主義(下)
第12回:伊藤成彦『物語日本国憲法第9条』(3)
日本文化の無力と憲法の平和主義(上)
第13回:伊藤成彦『物語日本国憲法第9条』(4)
日本文化の無力と憲法の平和主義(下)
第14回:総括
参加者からの問題提起を受けて,全体で総括の討論を行います.
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
―扱うテキストに事前に目を通す.
―当番の各回でレジュメ発表準備を行う.
―節目節目で小レポート(リアクション・ペーパー)を作成する.
―海外合同ゼミでのパワポ発表準備を行う.
―海外合同授業での代表質問準備を行う.
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
※授業計画中に上げたものは,海外研修が行われた一昨年度の合同ゼミでの共通テキストで,今年度のものについては,今後,ハイデルベルグ大学およびストラスブール大学との協議で,合同ゼミテーマと同時に決定されます.
参考書References
※滞在するアルザスについては次のようなものがあります.
新田俊三『アルザスからヨーロッパの文化を考える』(東京書籍)
内田日出美『物語ストラスブールの歴史』(中公新書)
内村卓彦『アルザス文化史』(人文書院)
成績評価の方法と基準Grading criteria
学期内の通常の教室授業での平常点が5割,海外研修の合同セミでの平常点が5割で評価します.到達目標の達成度との関係では,2つの評価方法の各々で,自文化理解2割,異文化理解3割,異文化理解の意味の理解3割,自分の理解2割の割合で勘案を行います.
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
国内・国外のプログラムの充実を図りつつも,過密・過重にならない工夫を行っていきます.
その他の重要事項Others
この特講についての「説明会」を4月新学期時に開催します.関心ある人は参加して下さい.(「説明会」の詳細については別途掲示します).