文学部Faculty of Letters
PHL300BB(哲学 / Philosophy 300)哲学特講(3)-2哲学特講(3)-2
古屋 俊彦Toshihiko FURUYA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A2217 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 火5/Tue.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
Reading of the 'Course in the General Languistics' by Ferdinand de Saussure in japanese translation. We learn about the essence of the language itself for understanding of the contemporary philosophy.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
ソシュールの『一般言語学講義』を詳しく読み、現代思想の理解に不可欠な言語の本質についての考察を学ぶ。
構造主義と構造主義以後の現代思想を理解するためにはソシュールの『一般言語学講義』における考察を正確に知っていなければならない。
今は古典となっているこのような本の丁寧な読解は常に必要だが、特にソシュールの『一般言語学講義』は本質的かつ具体的な言語の考察が際立っていて今でも特異性を失わないので読む価値がある。
到達目標Goal
ソシュールの『一般言語学講義』に書かれている、言語の本質に関する考え方や基本的な概念とその言い換えなどを理解する。予備知識として十九世紀から二十世紀の言語学の歴史を把握し、『一般言語学講義』の考察を、その中で位置づけて理解する。更に、『一般言語学講義』の考察を、現代思想、その中でも特に構造主義と構造主義以後の思想への影響の中で理解する。以上の理解を前提として、課題となる小論文の中で、『一般言語学講義』にならって言語に関する原理的な考察を自分なりに試みる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP5」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業は、ソシュールの『一般言語学講義』の講読を講義形式で進める。受講者は、事前に本を読み、疑問点や問題点を授業中あるいはウェブサイトで提示する。受講生は、毎回、受講報告として、授業を受けて考えたことを文章で書いて提出する。教員は疑問点や問題点に対して即答した上で詳しく検討して次の回に返答する。受講報告についても同様に次の回に必要に応じて返答する。要約や詳述などの資料は独自に作成したウェブサイトを使用して開示する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:授業概要
授業の説明、自己紹介
第2回:まえおき その1
『一般言語学講義』の成立事情、基本概念、同時代の思想との関連
第3回:まえおき その2
言語学者としてのソシュールの経歴、影響関係
第4回:まえおき その3
比較言語学、音韻論、ソシュール以後の言語学との関係
第5回:前年度までの内容
序論、第1部、第2部、第3部の第1章まで
第6回:第3部 通時言語学
第2章 音変化
第7回:第3部 通時言語学
第3章 音的進化の文法的帰結
第8回:第3部 通時言語学
第4章 類推
第5章 類推と進化
第9回:第3部 通時言語学
第6章 民間語源
第7章 膠着
第10回:第3部 通時言語学
第8章 通時的な単位、同一性、現実性
第11回:第3部と第4部への付録
A主観的分析と客観的分析
B主観的な分析と下位単位の確定
C語源学
第12回:第4部 言語地理学
第1章 言語の多様性について
第2章 地理的多様性の複雑化
第3章 地理的多様性の原因
第4章 言語的な波の伝搬
第13回:第5部 回顧的言語学の諸問題
第1章 通時言語学の2つの観点
第2章 最古の言語と原型
第3章 再建
第14回:第5部 回顧的言語学の諸問題
まとめ
第4章 人類学と先史学での言語の証拠
第5章 語族と言語類型
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
ソシュールの『一般言語学講義』の指定箇所をあらかじめ読み、疑問点、問題点を書き出しておく。授業と並行して、小論文の課題を進める。小論文は、できるだけ早く提出を始めて、書き直しながら再提出を繰り返す。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
『一般言語学講義』フェルディナン・ド・ソシュール、町田健訳、研究社、3500円
参考書References
授業の中で、必要に応じて紹介していく
成績評価の方法と基準Grading criteria
小論文60%
『一般言語学講義』の理解に基づいて言語に関する原理的な考察を継続的に文章の中で仕上げていく過程を特に評価の対象とする。基本的な概念の理解は重要だが考察を積み重ねていく努力を特に重視する。
平常点40%
毎回提出する受講報告から授業への取り組みの度合いを評価する
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
要約の資料だけでなく解説的な補足資料を用意する