イノベーション・マネジメント研究科Business School of Innovation Management
MAN510F2（経営学 / Management 500）事業再生・経営革新Business turnaround and alliance
栗本 興治Koji KURIMOTO
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | イノベーション・マネジメント研究科Business School of Innovation Management |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2023 |
| 授業コードClass code | W0212 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期後半/Fall(2nd half) |
| 曜日・時限Day/Period | 土1/Sat.1,土2/Sat.2 |
| 科目種別Class Type | 専門講義 |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | 1・2 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | 専門科目、MBA特別必修 |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
| カテゴリーCategory | 専門科目 |
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Outline (in English)
A business turnaround is a series of restructuring processes of an underperforming company, including reconciling interests among stakeholders and rebuilding its struggling business.
Business innovation is defined as seeking a considerable degree of management improvement by conducting new business activities.
The objective of this class is to understand the significance, purpose, effects, process of turnarounds and business innovation, and to acquire basic knowledge to lead timely and appropriate reforms and business innovation in SMEs, while responding to the changing market needs.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
本講義において「事業再生」とは、事業が衰退し財務体質が悪化する中、企業を取り巻く利害関係者間の利害を調整するとともに、毀損した事業を立て直す一連のプロセスを意味している。
また「経営革新」とは、事業者が新事業活動を行うことにより、その経営の相当程度の向上を図ることを意味している。本授業の目的は、事業再生や経営革新の意義、目的、効果、概要（一連のプロセス）を理解するとともに、ビジネスイノベーターとして変容する市場ニーズに対応するべく、中小企業の適時適切な変革やビジネスイノベーションをリードできる素養を修得すること。
到達目標Goal
①事業再生及び経営革新の目的や効果を理解すること
②実務で活用される事業再生手法の体系と各手法のプロセスを理解すること
③事業再生に着手するタイミングとその効果を理解すること
④経営改革を促進するための制度概要と進め方の概略につき理解すること
⑤事業再生や経営革新に関与する各プレイヤーが期待され求められる役割を理解すること
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
イノベーション・マネジメント研究科のディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
授業は毎回講義を中心に進めるが、授業の一部は受講生参加型のディスカッションにあて理解を深める。
なお本講義のまとめとして、（実例もしくは仮想）事例を使ってグループ発表会を開催する。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]：事業再生の概要、定義、目的の理解【理論編】
事業再生につき、その概要、定義、目的、その効果等を理解するとともに、実例や学際的視点（法学的、経済学的視点以外の視点含む）からも考察、理解する。
2[対面/face to face]：事業再生の概要、目的、定義の理解【実務対応編】
事業再生が必要となる状況を理解するとともに、会社を取り巻く各利害関係者との関係の再構築のプロセス（事業再生実務全般）の概要を理解する。
3[対面/face to face]：事業再生手法の体系の理解【理論編】
再生可能性の検討方法、事業再生手法の選定プロセス実務やその特徴、加えて事業再生実務における主な法的・税務的論点の概要(例)等を理解する。
4[対面/face to face]：事業再生手法の体系の理解【実務対応編】
事業再生手法の選定プロセスにおける現状分析や再生スキームの策定方法の考え方につきケーススタディーを通して再生実務を理解する。
5[対面/face to face]：事業再生（法的整理）の制度及び各手法の概要とプロセスの理解【理論編】
法的整理の制度概要及び各手法の概要、プロセス、特徴等を理解する。
6[対面/face to face]：事業再生（法的整理）の制度及び各手法の概要とプロセスの理解【実務対応編】
法的整理の利用状況を理解するとともに、過去事例を用いてプロセス概要を理解する。
7[対面/face to face]：事業再生（私的整理）の制度及び各手法の概要とプロセスの理解【理論編】
私的整理制度の変遷と各手法の概要及び進め方のプロセス並びに法的整理との比較を通して私的整理の意義を理解する。
8[対面/face to face]：事業再生（私的整理）の制度及び各手法の概要とプロセスの理解【実務対応編】
私的整理制度の利用状況を理解するとともに、再生実務に即した具体的な私的整理の進め方と最近の傾向を理解する。
9[対面/face to face]：経営革新の概要【理論編】
経営革新の定義、目的を理解するとともに、経営革新に関する制度概要とその効果等につき理解する。加えて「イノベーション」に関し様々な視点から考察する。
10[対面/face to face]：経営革新を促進する制度/仕組
【実務対応編】
経営革新を促進する制度の概要、その制度を利用する際の進め方、得られる効果やメリット等を理解する。
11[対面/face to face]：経営革新及び事業再生局面における利害関係者とアドバイザーの役割【理論編】
企業のライフステージ別に事業再生及び経営革新の視点から、関与する専門家や実務家の担当領域や求められる役割について理解する。
12[対面/face to face]：経営革新及び事業再生局面における利害関係者とアドバイザーの役割【実務対応編】
認定経営革新等支援機関の活動実績を把握する。さらに事業再生局面や経営革新を起こす局面において制度化されている支援施策の概要と活用方法を理解し、ビジネスイノベーターとして如何に関与するべきか考察する。
13[対面/face to face]：ケーススタディー/チーム発表【1/2】
仮想事例等を使い、事業再生や経営革新に関するビジネスイノベーターとして提案書を策定し発表する（グループ発表とディスカッション）。
14[対面/face to face]：ケーススタディー/チーム発表【2/2】
仮想事例等を使い、事業再生や経営革新に関するビジネスイノベーターとして提案書を策定し発表する（グループ発表とディスカッション）。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
■授業前は参考文献を読む等の予習をし、授業後はレジュメを中心に復習する。
■予習復習各2時間程度を標準学習時間とする。
■毎週授業前までにオンラインにて復習テスト（20分程度）を受けて頂く。
■グループ発表は、グループメンバー全員参加型でプレゼン資料を作成し、発表も全員で発表して頂く。
テキスト（教科書）Textbooks
毎回レジュメを配布する。
参考書References
■『事業再生』岩波新書 高木新二郎著
■『事業再生の実践（第Ⅰ巻～第Ⅲ巻）』商事法務 産業再生機構著
■『経営研究調査会研究報告第62号「早期着手による事業再生の有用性について」』日本公認会計士協会
■『事業再生の実務』日本公認会計士協会出版局 日本公認会計士協会編
■『イノベーション・マネジメント入門』日本経済新聞出版社 一橋大学イノベーション研究センター編
その他必要に応じて授業で紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
①試験評価40％程度
■各講義日終了後、次回の講義開始前までに15分程度の前回講義（2回分）の復
習テストを実施（全6回実施）
②平常評価60％程度
■授業中の発言等積極性、授業への貢献度、グループ発表（演習評価）を加えたものを平常評価とする
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
■受講生参加型（可能な限り質疑の時間やディスカッションの時間を設ける）で講義を進め、馴染みの薄い事業再生実務を理解して頂く。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
PC及び電卓
その他の重要事項Others
■質問については、授業後に口頭で、もしくは授業終了後翌週火曜日までにメールで受付け、次回以降の授業の冒頭で、復習テスト後に授業を通じて回答する。