社会学部Faculty of Social Sciences
ECN200EB（経済学 / Economics 200）金融システム論The Monetary System
山村 延郎
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 社会学部Faculty of Social Sciences |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2023 |
| 授業コードClass code | LA112 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 木1/Thu.1 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 多摩 |
| 教室名称Classroom name | 社３０２ |
| 配当年次Grade | 2～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | ○ |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | 【他学部公開科目として履修する学生への案内】履修年次は2～4年 |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | 【成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学生への案内】履修年次は2～4年 |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| 入学年度Admission year | |
| カテゴリーCategory | |
| カテゴリー（2022年度以降入学者）Category (2022～) | 講義・実習科目 |
| カテゴリー（2018～2021年度入学者）Category (2018～2021) | 講義・実習科目 |
| カテゴリー（2017年度以前入学者）Category (～2017) | 講義・実習科目 |
| コース・プログラム名Course/Program name |
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Outline (in English)
Our purpose is to analyze the social and computer systems that make up the framework of the movement of money and capital, and to understand and control their constraints and freedoms.
To this end, Your goal is to develop Your ability to critique the concepts of capital, credit, and fintech systems and use related terminology.
The average weekly study time to reach this goal is 6 hours. These are achieved by attending classes, completing assignments, watching and reading relevant content, and thinking critically in everyday life.
Grades for this course are based on book reviews (30%), midterm exams (20%), and an essay-style final exam(50%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
マネーは、あらゆる価値を統一的に測り、売買を通じて自己増殖しつつ、金融市場を通じて世の中に圧倒的な力を及ぼしている。この魔物をあなたが逆に支配し、社会のために使役するには、どうすればよいか。
マネーが運動するルール、フィールドの性質、すなわち金融を取り巻く社会制度と土台となる情報通信システムを理解することが肝要である。それがこの科目の目的である。
到達目標Goal
売買を通じて価値が増えていく仕組み(剰余価値生産・回転率)と、超過収益を価値にする仕組み(地代又はレントの理論、及び資本還元)を説明できること。
金融制度、信用創造、レバレッジ、バブル経済について説明できること。
金融を取り巻くデジタル・システムの基本知識について判断が下せること。
関連する専門用語を運用でき、常識的な事項の正誤判断ができること。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
社会学部のディプロマポリシーのうち，DP1・DP3・DP6・DP7に関連。 DPについてはこちら https://www.hosei.ac.jp/shakai/info/article-20200325181407/
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
各回完結の反転授業スタイルとします。受講生は、準備として、未履修科目も含めた高校レベルの社会科の知識の復習をしておいてください。可能な限りで、予習もしておいてください。
授業では、社会人レベルの常識と教科書レベルの専門知識を確認し、身近な知識とのつながりを積み重ねて知識を編んでいきます。
また、総合的学習として、視聴覚教材を見たり、テキストを朗読したり、隣の人と議論をしたり、ゲームをしたりして、多面的なツールを用いた知識・能力の涵養を行います。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:[対面/face to face]：貨幣の尺度機能
尺度一般の統一について整理した後、貨幣の尺度機能の意義と限界を確認します。
2:[対面/face to face]：貨幣の製造・信用の創造
手で触れる硬貨と紙幣の製造技術と身に見えない預金通貨の創造メカニズムについて確認します。
3:[対面/face to face]：消費生活と金融
消費者信用についてまとめ、個人のライフサイクルに金融システムが浸透していることについて整理します。
4:[対面/face to face]：中小企業と金融
商業信用と銀行信用の理論と実態について確認します。
5:[対面/face to face]：大企業と金融
産業信用の理論と独占企業への成長メカニズムを確認します。
6:[対面/face to face]：不動産と金融
現代の不動産ビジネスおよび知的財産権の理論として、古典地代論を読み直します。
7:[対面/face to face]：金融市場とバブル
平成バブルとリーマンショックについて整理します。
8:[対面/face to face]：植民地・戦争と金融
東インド会社、日露戦争と国債、ドイツ戦後ハイパーインフレ、国際金融体制、ウクライナ侵攻とSWIFT、資金洗浄対策について整理します。
9:[対面/face to face]：決済システムのデジタル化
フィンテックの議論の一つとして、決済システムの進化を整理します。
10:[対面/face to face]：融資システムのデジタル化
フィンテックの議論の一つとして、投資・融資システムの進化を整理します。
11:[対面/face to face]：金融の総合化とAPI
フィンテックの議論の一つとして、金融サービスの総合的提供について論じます。
12:[対面/face to face]：サスティナブル金融
金融業界のSDGsについて、とくにカーボンニュートラルの観点から論じます。
13:[対面/face to face]：社会的責任投資の多様性
金融業界のSDGsについて、とくに人権・倫理・宗教を動機とするものについて整理します
14:[対面/face to face]：試験・まとめと解説
まとめと解説ののち、授業内で試験をします。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
この授業の教室外学習時間は、毎週4時間を標準とします。授業に欠席するときは、これに2時間の学習を加えてください。
なお、各人の個別的な1時間は、60分又は3600秒といった原子時間とは関係がありませんので、科目の目的・目標を達成できるよう、各人の能率に応じて長く又は短くしてください。
また、学習時間とは、机に座っている勉強時間だけを指すのではないので、通学や勤労、動画視聴等の時間も、そこで見聞する社会現象を批判的にとらえて意識的に学びの時間とし、学習時間の充実をはかってください。
テキスト（教科書）Textbooks
授業内で教科書は使いませんが、課題などで参考書を参照する機会が出てきます。
参考書References
川波・上川『新版・現代金融論』有斐閣
成績評価の方法と基準Grading criteria
金融小説、金融ビジネス書、金融専門書の読書レポート 30%
専門用語や基本理論の確認テスト 20％
科目全体の大系的な理解を確認する期末テスト 50%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本年度授業担当者変更によりフィードバックできません。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
学習支援システム等を利用できる環境を整えていてください。
その他の重要事項Others
なにを実行すれば知恵や知識が身に付くかという問題意識(構成主義の教育観)でもって指導しているので課題は多い方です。
教室では、官庁勤務の経験、ドイツ留学と諸外国への調査訪問などを通じて得られた知見を盛り込んで話をしていきます。