人文科学研究科Graduate School of Humanities
PSY500B6（心理学 / Psychology 500）大学教員心理学基礎講座Lecture: Teaching of Psychology for Prospective University Faculty
藤田 哲也
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人文科学研究科Graduate School of Humanities |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | X0559 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 水1/Wed.1 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 心理学専攻(博士後期課程) |
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Outline (in English)
[Course outline]
In this class, graduate students of Doctoral Course acquire knowledge to know and skill to be acquired when becoming a university faculty member. The content of this lesson is a graduate edition of FD (Faculty Development).
[Learning Objectives]
By the end of the course, students should be able to do the following:
a.Students can explain in their research and educational activities the concepts that current universities and faculty members should know in performing their duties.
b.Students can properly plan their half-year class.
c.Students can give class that incorporate methods that can be expected to have a high educational effect.
d.Students can accurately evaluate each other's achievement of goals.
[Learning activities outside of classroom]
The standard preparation time for this class is 3 hours, and the standard review time is 1 hour.
[Grading Criteria /Policy]
The overall grade of the class is determined based on the following.
In-class contribution 40%, Syllabus of the course of the student's own research specialty 20%, application documents for open call for participants 15%, simulated lesson 25%.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
博士後期課程の院生が，将来大学教員になったときに知っておくべき知識や，身につけておくべきスキルを獲得することが授業の目的である。具体的には，授業担当以外に行うべき「大学教員の職務」について理解すること，関連して現在の大学および大学教員が求められていることを示した「大学設置基準」の読み解き方や，大学教育の在り方に大きく影響を及ぼす「中央教育審議会の答申等」の概要把握を踏まえた適切な「シラバス」の書き方，公募において自分自身の研究・教育上の展望・特長を魅力的に伝えるための「自己PR」「模擬授業」を修得することなどを含む。大学教員になった後に行うFD（ファカルティ・ディベロップメント）の大学院生版であり，大学教員となった際に不適応に陥らないための職能開発を行う。
到達目標Goal
半期の授業が終了した時点で，以下の各要素を身につけていることが，授業の具体的な到達目標となる。
a.現在の大学および大学教員が職務を遂行する上で知っておくべき諸概念を自分の研究・教育活動の中で説明できる。
b.半期の授業計画を適切に立てることができる。
c.高い教育効果を見込める方法を取り入れた授業を行うことができる。
d.目標に対する到達度について，受講生相互に的確な評価を行うことができる。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
基本的な授業の進め方は，各回のテーマについて事前に予習をし，自分で理解したことをふまえて授業内で出される課題に取り組み，発表や討論を行うというものである。すなわち，受動的に知識を獲得するのではなく，自主的な理解と他者への説明活動を通じたアクティブ・ラーニングが授業の中核をなす。
具体的に取り組む課題としては，複数種類の「シラバスの作成」，公募での自己PRを想定した「大学教員としての抱負の文章化」および「履歴書・研究業績表の作成」の，また，人事選考面接を想定した「15分間の模擬授業の実施」を予定している。授業ではそれぞれの発表に対して，全員で評価者の視点からの討論を行い，改善への方向性を明確にする。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：イントロダクション
授業の概要および各課題の説明
第2回[対面/face to face]：大学教員の基礎知識1
大学設置基準～FD，三つのポリシー，自己点検・評価活動，キャリア教育
第3回[対面/face to face]：大学教員の基礎知識2
中教審の答申～学士課程教育，初年次教育，アクティブ・ラーニング
第4回[対面/face to face]：シラバス作成1
内容に関する留意点，書式・表現上の留意点
第5回[対面/face to face]：シラバス作成2
「心理学概論」シラバス相互チェック
第6回[対面/face to face]：シラバス作成3
「専門の講義」シラバス相互チェック
第7回[対面/face to face]：公募書類作成1
「履歴書・業績表」作成上の留意点，「自己PR・就職後の抱負」ですべきこと
第8回[対面/face to face]：公募書類作成2
公募書類相互評価
第9回[対面/face to face]：公募書類作成3
修正版公募書類相互評価
第10回[対面/face to face]：模擬授業1
模擬授業に反映させるべきこと，技術的な留意点
第11回[対面/face to face]：模擬授業2
模擬授業実施と相互評価1
第12回[対面/face to face]：模擬授業3
模擬授業実施と相互評価2
第13回[対面/face to face]：模擬授業4
模擬授業実施と相互評価3
第14回[対面/face to face]：総括
授業の振り返りと各自の今後の課題の明確化
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備時間は3時間，復習時間は1時間を標準とする。各回の内容は関連があるので，以前の授業内容を復習した上で授業に参加すること。準備学習についての詳細は下記の通り。
心理学概論および，各自の専門領域の講義科目を想定した「シラバス」を作成すること，他の受講生の作成したシラバスに対して改善点等を指摘すること。
公募での自己PRを想定した「大学教員としての抱負」を文章化し，「履歴書・研究業績表」を作成すること，それらの書類について，他の受講生に対して改善のアドバイスを行うこと。
人事選考面接を想定した「15分間の模擬授業」の準備をすること。
テキスト（教科書）Textbooks
教科書は指定しない。授業は配付プリントに沿って行う。
参考書References
藤田哲也(編)(2006). 大学基礎講座 改増版－充実した大学生活
をおくるために－ 北大路書房
そのほか，各回の授業内容に関連した書籍や論文を授業内で紹介
する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点40％…授業へ出席し，討論に参加していること自体を評価対象とする。
専門の講義のシラバス20％…「授業の概要と目的」「到達目標」「授業の進め方と方法」「授業計画と授業時間外学習」「成績評価の方法と基準」の記載内容を評価対象とする。
公募書類15％…「自己PRおよび着任後の抱負」の体裁と記載内容を評価対象とする。
模擬授業25％…「授業の概要と目的及び本時の到達目標」「授業の進め方と方法」「授業内容の明示」「授業内容の水準の適切さ」「時間配分」を評価対象とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
対象となる回答がなかったため記載はありません。
その他の重要事項Others
授業の運営方針や教育目標について説明を行うとともに，発表の割り当てを行うので，受講希望者は初回の授業に必ず出席すること。
心理学専攻以外の所属で受講を希望する者は，必ず事前に相談すること。
この授業は，複数年度にわたって重複履修することが可能である。
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞
認知心理学，教育心理学
＜研究テーマ＞
単なる経験則に終わらない，研究技能の獲得と研究成果の伝達を目指す。
＜主要研究業績＞
藤田哲也（編）（2006）．大学基礎講座 改増版－充実した大学生活をおくるために－ 北大路書房
藤田哲也（2006）．心理学を活かした教育実践のために 井上智義（編）視聴覚メディアと教育方法ver.2 認知心理学とコンピュータ科学の応用実践のために 8 章 北大路書房，pp.135-155.
藤田哲也（2010）．記憶過程と学習 三宮真智子（編）教育心理学 2 章 学文社，pp.22-37