文学部Faculty of Letters
LIT200BD比較文学AComparative Literature A
柳橋 大輔Daisuke YANAGIBASHI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | A2824 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 木5/Thu.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カテゴリーCategory | 英文学科 |
他学科公開科目 | ○ |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
"The Genealogy of 'artificial humans'"
In this class, we will analyze the genealogy of the "artificial human" motif as it has been transformed in literature and film produced in the different cultures of Germany, Britain, the United States, and Japan.
Students will be expected to have completed the required assignments after each class meeting. Your study time will be more than four hours for a class.
Your overall grade in the class will be decided based on the following:
Term-end report: 40%,in class contribution: 60%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
【〈人造人間〉の系譜】
人間が〈人間〉を人工的に作り出す――しばしばタブーと見做されてきたこの営みは、しかしだからこそ、さまざまな文学作品や映画作品において繰り返し描き出されてきました。このモティーフの時代や文化、メディアを超えた変奏の系譜をたどることによって、〈人間〉や〈生命〉、〈身体〉や〈精神〉、〈科学〉や〈自然〉をめぐる想像力の社会的・文化的文脈を解読することができるのではないでしょうか。
この授業では、ドイツ・英米・日本など異なる文化圏で生み出された文学および映画のなかで様々に姿を変えて変奏されてきた〈人造人間〉というモティーフの系譜をたどります。
到達目標Goal
文化的・メディア的越境およびモティーフの変奏について、具体例をもとに概略的に説明することができる。
文学・映画などの文化的事象のうちにひそむ歴史的・社会的コンテクストに対する鋭敏な感覚と、これまで自明視してきた文化的環境を相対化する柔軟な思考力を養う。
ドイツ・英米・日本の各文化圏における文学・映画などの文化やその歴史に関心をもち、理解を深める。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP3」「DP4」「DP5」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
論及の対象となる文学作品や映画作品の抜粋を紹介したあと、教員がその作品における文化的・メディア的越境とモティーフの変奏についてお話します(講義形式)。なお、場合によってはその途中で受講生のみなさんに質問を投げかけ、必要があればさらに説明を行ないます(演習形式)。
文学作品ないし映画作品について、また講義についての感想や意見についてリアクションペーパーを書いてもらいます。重要な論点を含むものについてはその次の回の講義で取り上げます(フィードバック)。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:オリエンテーション
講義内容の概要と紹介/「比較文学」とは?
第2回[対面/face to face]:導入:〈人造人間〉とは何か
〈人造人間〉を分類する
第3回[対面/face to face]:〈人造人間〉の起源?:ピュグマリオンの系譜(1)
ピュグマリオン、オリンピア、『未来のイヴ』
第4回[対面/face to face]:〈人造人間〉の起源?:ピュグマリオンの系譜(2)
映画におけるピュグマリオン:映画『シモーヌ』『空気人形』へ
第5回[対面/face to face]:〈人造人間〉から読むテクノロジーのイメージ(1)
ホムンクルス、フランケンシュタインの怪物と近代
第6回[対面/face to face]:〈人造人間〉から読むテクノロジーのイメージ(2)
〈人造人間〉の両義性:映画『巨人ゴーレム』『大魔神』
第7回[対面/face to face]:〈人造人間〉から読むテクノロジーのイメージ(3)
戦後日本アニメと巨大ロボット:『鉄人28号』から『新世紀エヴァンゲリオン』へ
第8回[対面/face to face]:〈人造人間〉は人間を映し出す?(1)
「万国のロボットよ、団結せよ」:チャペック、アシモフ、映画『アイ、ロボット』
第9回[対面/face to face]:〈人造人間〉は人間を映し出す?(2)
〈人間=アンドロイド〉?:デカルトから映画『A.I.』へ
第10回[対面/face to face]:〈プロテーゼ〉:傷痍軍人とサイボーグのあいだ(1)
〈切断された手〉のイメージ:ヴァイマル映画における戦争のトラウマと『この世界の片隅で』
第11回[対面/face to face]:〈プロテーゼ〉:傷痍軍人とサイボーグのあいだ(2)
トラウマはホラーのなかで〈昇華=消化〉される?:『アンダルシアの犬』から『アダムズ・ファミリー』へ
第12回[対面/face to face]:〈プロテーゼ〉:傷痍軍人とサイボーグのあいだ(3)
義肢で超人的な力を手に入れる:ハインラインから映画『アイアンマン』へ
第13回[対面/face to face]:人間を超える〈人造人間〉?
〈シンギュラリティ〉イメージ化の諸相
第14回[対面/face to face]:〈インター〉から〈トランス〉へ(春学期のまとめにかえて)
時代・文化・メディアを超えて行なわれるイメージの変奏
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備・復習時間は、それぞれ約2時間を標準とします。
授業であつかう文学作品の該当箇所を日本語(場合によっては英語)で配布する場合があるので、事前に目を通しておいてください。
授業中に映画作品の抜粋を視聴してもらいます。作品全体を観ることは原則的に難しいので、ぜひDVDレンタルや配信サービスなどを利用し、できるだけ自分で作品全体を観るようにしてください。
なお、リアクションペーパーは授業後にオンラインで提出してもらう可能性があります(詳細については授業で説明します)。授業ノートを読み返しながら自分の意見をまとめてください。
テキスト(教科書)Textbooks
必要なテクスト等は授業前後にそのつど配布します。
参考書References
授業中に適宜紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点(授業への積極的な参加、リアクションペーパーなど):60%
学期末レポート:40%(提出しない場合は単位の認定ができません)
――なお、授業回数の3分の2以上の出席が単位認定の前提条件となります(ただし、病気などやむを得ない事由により授業を欠席する場合には考慮しますので、医療機関発行の診断書等を提出してください)。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
授業内容に直接関係する感想や意見はリアクションペーパーで、それ以外のご連絡はメールでお寄せください。メールアドレスは授業開始後に学習支援システムでお知らせします。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
初回授業はオンライン(Zoomをもちいたリアルタイム配信型)で行なう予定です。また、2回目以降は対面授業を想定しているものの、状況によってはオンライン授業に移行する必要が生じることもありえます。Zoomが使用できるよう、PCとネット環境を準備しておいてください。
その他の重要事項Others
春学期・秋学期をとおした履修を推奨します。
授業の進度等により、授業内容が変更される可能性があります。
オフィスアワーは月曜17:00~18:00までとしますが、事前にメールで連絡をしてください。メールアドレスは授業開始後に学習支援システムでお知らせします。