法学部Faculty of Law
LAW200AB経済法Ⅰ経済法Ⅰ
青柳 由香Yuka AOYAGI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | A0065 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 集中・その他/intensive・other courses |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) |
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Outline (in English)
This lecture provides the basics of the Antimonopoly Act of Japan. By analyzing the competition process in the market, we learn the importance of fair competition and a regulation which ensures such a fair competition.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
経済法は、市場における経済秩序に関する複数の法制度を含む講学上の概念である。本講義ではその中心である独占禁止法を取り上げる。独占禁止法は、市場における公正かつ自由な競争を確保しこれを促進することを目的とする法律である。そのため、独占禁止法は「経済憲法」とも呼ばれている。
講義を通じて、独占禁止法の基本的な内容を理解し、事業活動における「公正な競争」のあり方について検討する。市場における公正競争の実現の必要性について認識を得る。
到達目標Goal
独占禁止法の基本概念を習得している。
事業者による競争制限的行為により、市場における競争が制限されるメカニズムについて十分に理解している。
事業活動における「公正な競争」のあり方及びその必要性について十分に理解している。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」、「DP2」、「DP3」、「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
経済法Ⅰおよび経済法Ⅱでは、独占禁止法の基本的な内容について体系的に講義する。
経済法Ⅰでは、独占禁止法による規制のうち「不当な取引制限」及び「私的独占」について学習する。講義ではルールの概観を紹介したうえで、さまざまな規制類型について、裁判例・公取委による行政措置その他の具体例を用いながら、受講生の理解を深めることとする。
【遠隔授業の実施について】
受講者数が多いことが見込まれるため、大学の方針に従い、オンライン・オンデマンドでの開講を原則とする。オンデマンド授業では、レジュメと録音を配信する。各回毎に提出される受講生からのリアクションペーパーで寄せられた重要な質問等について、授業支援システム・レジュメ・録音等を通じて回答することでフィードバックを図る。また、リアルタイムでのZoom授業を1回実施する可能性がある。実施の有無、実施の詳細については学習支援システムの「お知らせ」機能を通じて周知するので注意されたい。
また、成績評価の対象となる小テストを何回か行うことを予定している。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:総論(1)
独占禁止法の目的および体系
第2回[オンライン/online]:独占禁止法の沿革(1)
戦前の経済体制や戦後の独占禁止法の導入
第3回[オンライン/online]:独占禁止法の沿革(2)
独禁法導入にかかる理論的説明、導入後の運用の状況
第4回[オンライン/online]:独占禁止法のエンフォースメント(1)
組織・行政手続き
第5回[オンライン/online]:独占禁止法のエンフォースメント(2)
行政上の効果(排除措置命令・課徴金・リニエンシー制度)
第6回[オンライン/online]:独占禁止法のエンフォースメント(3)
民事・刑事上の効果、独禁法の実務
第7回[オンライン/online]:不当な取引制限(1)
概観、事業者概念
第8回[オンライン/online]:不当な取引制限(2)
行為要件、競争の実質的制限
第9回[オンライン/online]:不当な取引制限(3)
事例(1)価格カルテルの事例を扱う。
第10回[オンライン/online]:不当な取引制限(4)
事例(2)入札談合の事例を扱う。
第11回[オンライン/online]:不当な取引制限(5)
事例(3)その他の事例を扱う。
第12回[オンライン/online]:私的独占(1)
概観、行為要件
第13回[オンライン/online]:私的独占(2)
事例(1)支配型私的独占の事例を扱う。
第14回[オンライン/online]:私的独占(3)
事例(2)排除型私的独占の事例を扱う。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
講義資料を「授業支援システム」においてネット配信するので、各自印刷したうえで講義に出席すること。また、講義後にテキスト(教科書)・参考書や講義資料を用いて復習すること。新聞等を用いて、近時の独占禁止法違反事件について情報を集め、検討すること。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
以下のいずれかを教科書として用意すること。版に注意すること。
①★推奨★岸井大太郎他『経済法』(有斐閣、第9版補訂、2022年)2970円
または
②土田和博他『条文から学ぶ独占禁止法』(有斐閣、第2版、2019年)(手続き規定等の改正を反映していない。当該部分については図書館等を活用されたい。)
参考書References
金井貴嗣ほか『経済法判例・審決百選(第2版)』(有斐閣、2017年)
成績評価の方法と基準Grading criteria
レポート課題と小テスト70%、平常点30%。
レポート課題は複数回課す。小テストは何回か課す。授業ではリアクションペーパーの提出を求め、平常点の対象とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
授業のありかたに対しては、おおむね好評だった。継続しつつ、資料や事案の参照などについて、より理解を促進するような内容・形式にバージョンアップを図りたい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
講義資料(レジュメ・録音等)を「授業支援システム」においてネット配信する。
その他の重要事項Others
独占禁止法の基本的な内容について、経済法Ⅰ(春学期)及び経済法Ⅱ(秋学期)の一年間で全範囲を学習することを予定している。独占禁止法の全範囲について基本的な内容を学習したいと考える学生には、春学期・秋学期あわせて履修することを推奨する。経済法Ⅲでは、独禁法の先端分野を扱うので、発展的な内容に関心をもつ学生は、さらに継続して履修されたい。また、企業規制の法律学Ⅰでは経済法のうち事業法にあたる分野を中心に扱っている。これも合わせて履修すると経済法全体に対する理解が広がるだろう。