文学部Faculty of Letters
HUG200BA(人文地理学 / Human geography 200)歴史地理学(1)歴史地理学(1)
米家 志乃布Shinobu KOMEIE
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A3819 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 水1/Wed.1 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
This lecture examines a historical geography of heritage in Japan.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
授業のテーマ:「遺産」の歴史・観光地理
本講義で扱う「遺産」とは、世界中に残る人類が残した過去の文化遺産や伝統全般を指します。この講義では、これらの「遺産」の歴史そのものやそれらを後世において語り、利用することによって発展した歴史・観光地理を扱います。たとえば、日本の京都には、多くの「遺産」(神社仏閣・芸術品・祇園祭など)が残されています。これらの「遺産」は、古代の平安京から中世~近代に至る京都の歴史的発展過程のなかで造られてきたものであり、現代では制度としての「文化財」や「世界遺産」に指定されています。京都における「遺産」を深く考えるためには、これらの「遺産」の歴史そのものと保存・活用制度を学ぶことのみならず、「遺産」の歴史を語り利用することによって成り立っている現代の観光都市としての京都の在り方も学ぶ必要があるでしょう。
本講義ではこのような視点から、日本や世界各地の「遺産」の歴史と保存・利用、それらをめぐる観光業と地域の在り方に注目し、「遺産」の歴史・観光地理を考察していきます。
到達目標Goal
この講義の目標は、日本や世界各地に残る「遺産」について、単に歴史的で普遍的な価値があるという視点だけでなく、観光産業に大きな利用価値があることをどのようにとらえていったらいいのか、肯定的であれ否定的であれ、受講者自らが考える姿勢を養うことにあります。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
1.日本・世界における「遺産」の歴史について概要を説明します。2.日本・世界における「遺産」の保存や利用に関わる法制度について学びます。3.日本の代表的な歴史的観光都市を取り上げ、「遺産」の歴史と地域の関係について、個別具体的に解説します。1~3について、パワーポイントやプリントを用いて講義します。理解を深めるために、授業内でビデオ観賞もしますので、それについての感想文を書いていただきます。ビデオ鑑賞の感想については、授業内で紹介し、コメントをつけて返却します。
1限の中規模授業のため、対面授業は隔週とし、学習支援システムでパワーポイントやプリント資料もアップします(感染予防のため紙では配布しません)。授業開始時間にも配慮します。なお、大学の方針や社会状況の変化などによって授業方法は変更する可能性があります。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:ガイダンス
授業内容・授業方法の説明,成績評価の基準など
(履修希望者の人数により、対面授業の回数や開始時間を考えます)
第2回:「遺産」と歴史地理学
日本・欧米における歴史地理学の方法論
第3回:日本における歴史的遺産と文化財保護制度
歴史的町並み保存・文化的景観を中心に,日本の歴史と景観の関係について学ぶ
第4回:「世界遺産」と各国・各地域の関係
ユネスコの世界遺産制度について学ぶ
第5回:身近な地域から歴史地理学を考える
法政大学周辺の歴史地理、江戸から東京へ、都市構造の継承について学ぶ
第6回:奈良の歴史地理①
奈良市内の歴史遺産,特に,平城京と現在の都市構造の関係について学ぶ
第7回:奈良の歴史地理②
飛鳥・吉野の歴史遺産,特に,古代~中世の宗教遺産について学ぶ
第8回:京都の歴史地理①
都城の歴史,平安京と現在の都市構造の関係について学ぶ
第9回:京都の歴史地理②
豊臣秀吉による京都改造,歴史的遺産の保存と観光の課題について学ぶ
第10回:伏見の歴史地理①
豊臣秀吉による近世城下町プラン,城下町の復元研究について学ぶ
第11回:伏見の歴史地理②
近代以降の酒造業の発展,現在のまちづくりについて学ぶ
第12回:大阪の歴史地理①
石山本願寺,豊臣秀吉の大坂城建設と城下町整備,徳川時代へ
第13回:大阪の歴史地理②
近代以降の大阪城の意義,大阪のまちづくり
第14回:歴史観光都市・観光地の取り組み①
京都の祇園祭と現在
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本講義にかかわる準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。テレビの旅行番組を見たり、様々な旅行記などを読んで、様々な国や地域の観光の在り方について考えてみましょう。
テキスト(教科書)Textbooks
特に指定はしません。適宜、学習支援システムでプリントを配布します。
参考書References
適宜、必要に応じて、学習支援システムで紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末レポート100%で評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
文学部地理学科以外の学生にもわかりやすいように工夫しますので,他学科や他学部の学生も遠慮なく履修してください。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
学習支援システムで資料配信します。それを見ることができるように、機器類を準備してください。