文学部Faculty of Letters
HIS200BA(史学 / History 200)イスラム世界論Ⅱイスラム世界論Ⅱ
松本 隆志Takashi MATSUMOTO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A3812 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 金2/Fri.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
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すべて閉じるHide All
Outline (in English)
This class will focus on aspects of the modern Islamic world. Since the 18th century, the Islamic world has been exposed to the wave of modernization (= westernization), and trials and errors have been carried out on how to connect modern society with Islam. This activity is still in progress in the 21st century. In this class, we aim to promote understanding of various Islamic topics taken up in the media, including their historical background, and to provide a perspective that relativizes general Islamic perceptions.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
春学期の「イスラム世界論I」では、イスラーム世界の信仰と歴史を中心に解説するが、この授業では、現代のイスラーム世界の諸側面に焦点を当てる。18世紀以降、イスラーム世界では近代化(=西洋化)の波にさらされる中で、近代社会とイスラームをいかに接続させるか試行錯誤してきた。その営みは21世紀の現在もなお進行中である。この授業では、メディア等で取り上げられるイスラームの諸トピックについて、その歴史背景も含めた理解を促し、一般的なイスラーム認識を相対化する視座を提供することを目指す。
到達目標Goal
この授業は、イスラーム世界の歴史や文化、そして宗教に関する基礎的知識を提供し、それらの知識に基づきイスラーム、そしてムスリム(イスラーム教徒)の多様性を理解することを目的とする。学生には、広い偏りのない視野で、現代の複雑なイスラーム世界に関する諸問題を自分の頭で主体的に考える能力を獲得してもらうことを目指す。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
この授業では、現代のイスラーム世界を理解する上で欠かせないイスラーム世界の諸側面について、毎回テーマを定めて解説をおこなっていく。各テーマについて、特に歴史的背景を重視した解説をおこなう予定である。
授業は、講師による講義と、講義内容を踏まえた課題の作成・提出から成る。毎回の課題については講義内で設問が出されるので、学生はその設問に対して論述を作成してもらう。課題の作成には講義後半の20~30分程度を予定している。そして次の回の講義において、前回提出の課題から数点をピックアップして講評することを予定している。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:ガイダンス
本授業のテーマ、および授業への取り組み方について
第2回:イスラームの基本概念
唯一神、預言者、クルアーンなど
第3回:イスラームの儀礼・行事
巡礼や祭、およびライフサイクルにおけるイスラーム的な慣習
第4回:食をめぐる規定
ハラールとハラーム、そしてハラール認証ビジネス
第5回:イスラームとジェンダー
イスラームにおける女性の位置付けと西洋的ジェンダー観の関係
第6回:日本におけるイスラーム
在日・滞日ムスリムコミュニティ
第7回:スンナ派とシーア派
イスラームの二大派閥の概要と歴史的背景
第8回:イスラーム法学
イスラーム法学の歴史的背景と現代での役割
第9回:スーフィズム
スーフィズム(イスラーム神秘主義)の歴史的背景と現代での役割
第10回:イスラームと奴隷
前近代イスラーム社会における「奴隷」のあり方
第11回:イスラームの経済倫理
「リバー」の概念を中心としたイスラーム特有の経済倫理
第12回:イスラーム原理主義
「原理主義」の歴史的背景と現状
第13回:現代の中東情勢
近現代史の文脈における「イスラム国」の経緯
第14回:総括
試験・まとめと解説
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
この授業では、西アジアだけではなく、ヨーロッパから東アジア・東南アジアにかけての広い地域を対象とするため、聞きなれないカタカナの固有名詞が色々と出てくる。これらの固有名詞についての理解を深めるために、参考書・工具書(各テーマごとに紹介する)を参照しながら、各回の授業の予習・復習に努めてほしい。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
特になし。
参考書References
小杉泰, 江川ひかり編, 『イスラーム : 社会生活・思想・歴史』, 新曜社, 2006年.
小杉泰ほか編, 『大学生・社会人のためのイスラーム講座』, ナカニシヤ出版, 2018年.
菊地達也編著, 『図説イスラム教の歴史』, 河出書房新社, 2017年.
その他、授業中に各テーマに適した参考書を紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
記述式試験(60 %)と毎回の授業終了後に提出する課題(40 %)で評価する。試験は持ち込み可。授業で学習した知識を材料に、論理的に私見を述べられているか、という点を基準に評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本年度授業担当者変更によりフィードバックできない。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
対面授業であれば毎回の授業資料は紙で配布する予定だが、必要と判断した場合には学習支援システムを利用する場合もあり得る。
2021.09.15追記
大学の方針により、第01回(9/17)・第02回(09/24)・第03回(10/01)は遠隔授業となりました。
Zoomを用いたライブ授業をおこないます。時間割通りにライブ授業に参加できる方は、Zoomにて受講してください。
また、その授業後に録画した動画を公開します。ライブ授業に参加できない方は、動画を視聴して受講してください。
その他の重要事項Others
上記の内容は状況の変化によって変更される可能性があるが、その場合は速やかに学習支援システムを通じて全員あてに告知する。受講予定者は正式な履修登録と合わせ、学習支援システムへの「仮登録」を必ず済ませておくこと。
2021.09.15追記
大学の方針により、第01回(9/17)・第02回(09/24)・第03回(10/01)は遠隔授業となりました。
Zoomを用いたライブ授業をおこないます。時間割通りにライブ授業に参加できる方は、Zoomにて受講してください。
また、その授業後に録画した動画を公開します。ライブ授業に参加できない方は、動画を視聴して受講してください。
いずれの参加方式であれ、hoppiiでの課題提出をもって出席とします。