文学部Faculty of Letters
LIT200BD(文学 / Literature 200)英米文学講義ⅡB英米文学講義ⅡB
丹治 愛Ai TANJI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A2910 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 火2/Tue.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
While reading typical British novels and watching the movies with them as their original, this lecture explains how realism, which is the essential element of the novel, has diversified. This lecture deals with the history of British novels from the end of the 19th century to the beginning of the 21st century, and, in doing so, explains how they developed, taking special notice of the contrasts of realism and Gothicism, realism and metafiction, modernism and postmodernism. We read novels, and watch movies, practically grasp the method for interpreting them, and learn about differences in expression between novels and movies.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
代表的なイギリス小説を読み、かつ、それを原作とした映画を見ながら、小説の本質的要素であるリアリズムがどのように多様化していくかを確認する。この講義では、19世紀末から21世紀初頭までをあつかい、その間に、イギリス小説がどのようなかたちで展開したかを、リアリズムとゴシック、リアリズムとメタフィクション、モダニズムとポストモダニズムとを軸にして概観する。小説を読み、また、小説を原作とした映画を見て、作品を解釈するための方法を実践的に把握するとともに、小説と映画との表現的差異についても学習する。
到達目標Goal
・19世紀末から21世紀初頭までのイギリス小説の流れを概観できる。
・そのなかでリアリズムがどのように変容しているか、リアリズム小説とゴシック小説が、小説ジャンルの発展においてそれぞれどのような役割を演じているかを説明できる。
・作品の一部を英語で講読することをとおして、英語読解能力を向上させる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP3」「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
原則として講義形式であるが、リアクションペーパーの提出などをとおして できるだけコミュニケーションの機会をつくる。
リアクションペーパー等における良いコメントは授業内で紹介し、さらなる議論に活かす。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:イントロダクション(19世紀末までの小説の展開)
イントロダクションとして19世紀末までの小説の展開を概観する。
第2回:映画Bram Stoker’s Draculaを見てディスカッション
映画Bram Stoker’s Draculaを見て、その内容を議論する。
第3回:世紀末のゴシック(1)恐怖小説とファンタジー――Dr Jekyll and Mr Hyde, Dracula, The Princess and the Goblin
Dr Jekyll and Mr Hyde などをテクストにして、恐怖小説とファンタジーについて学習する。
第4回:世紀末のゴシック(2)ミステリーとSF――Sherlock Holmesもの、The Time Machine
The Time Machineなどをテクストにして、ミステリーとSFについて学習する。
第5回:唯美主義――The Picture of Dorian Gray
The Picture of Dorian Grayをテクストにして、唯美主義について学習する。
第6回:主観的・内的リアリズム――Heart of Darkness, The Secret Agent, Mrs Dalloway
Heart of Darknessなどをテクストにして、主観的・内的リアリズムについて学習する。
第7回:芸術家小説――A Portrait of the Artist as a Young Man, Sons and Lovers, To the Lighthouse
To the Lighthouseなどをテクストにして、芸術家小説について学習する。
第8回:アンチユートピア――Nineteen Eighty-Four
Nineteen Eighty-Fourをテクストにして、アンチユートピアについて学習する。
第9回:怒れる若者たち――"The Loneliness of the Long-Distance Runner"
"The Loneliness of the Long-Distance Runner"をテクストにして1950年代の小説について学習する。
第10回:ヒストリオグラフィカル・メタフィクション――The French Lieutenant's Woman
The French Lieutenant's Womanなどをテクストにして、ヒストリオグラフィカル・メタフィクションについて学習する。
第11回:マジック・リアリズム――Midnight’s Children
Midnight’s Childrenなどをテクストにして、マジック・リアリズムについて学習する。
第12回:映画Atonementを見てディスカッション
映画Atonementを見て、その内容について議論する。
第13回:ポストモダン・メタフィクション――Atonement
Atonementをテクストにして、ポストモダン・メタフィクションについて学習する。
第14回:期末試験とまとめ
全体の授業のまとめをする。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。あらかじめ与えられた課題(たとえば作品)を読むこと、授業内で指示された課題を提出すること、そして指示された主題に関して中間レポートを書くこと。
テキスト(教科書)Textbooks
授業内で配布する資料 授業であつかう作品のうち2つ
参考書References
『講座英米文学史9 小説Ⅱ』『講座英米文学史10 小説Ⅲ』(大修館)
The Cambridge Companion to the Victorian Novel (Cambridge UP)
The Cambridge Companion to the Twentieth-Century Novel (Cambridge UP)
成績評価の方法と基準Grading criteria
1.イギリス小説の歴史とリアリズムの歴史を概観できること。
2.それとの関連で、それぞれの小説とそのジャンルの特徴を説明できること。
リアクションペーパー、中間レポートなどの平常点50%
期末試験50%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
できるだけ双方向的な授業をめざします。積極的な参加を期待します。