教職・資格(市ヶ谷)Teacher-Training Courses and Qualification Courses (Ichigaya)
教育原理Principles of Education
筒井 美紀
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 教職・資格(市ヶ谷)Teacher-Training Courses and Qualification Courses (Ichigaya) |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | C6005 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 木5/Thu.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | F305 |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | 教職科目 |
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Outline (in English)
Since education is a daily activity, we casually think and talk in the familiar words we use every day. However, there are thinkers and theorists who tried to clarify the essence of education through fundamental consideration of the meaning of such words- "development," "individuality," "education," "school," "teacher," "family," "children," "knowledge," "understanding," etc. What do they say?
Also, we tend to think of existing education as "natural", but it is not "natural:" when we may ask "why?" looking at education in the past time, we usually don’t think it as "natural". What does this mean?
In this class, you will accurately acquire the basic concepts of education and understand the essence and ideals of education in relation to historical, social, and ideological changes. Through this work, you will develop your ability to delve deeply into actual education and school activities.
Before each class meeting, students will be expected to have read the relevant chapter(s) from the text and answer some questions of "preparation resume." Your study time will be an hour for a class. Your overall grade in the class will be decided based on the following: mini-work after every class 26% and term-end examination 74%.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
第1回で教育原理を学ぶことの意義を説明したうえで、序盤・中盤は順に歴史を追って、政治・経済・社会・家族と教育との関係を確認しながら、基礎的概念を修得し、代表的な教育思想について理解します。終盤は現代社会における教育的諸課題を、小グループでの議論を初めとした相互的・双方向的なやりとりをとおして、教育の基礎的概念や思想・理念を応用しつつ考察する力を磨きます。
到達目標Goal
教育は日常的な営みであるため、日ごろ用いている卑近な言葉で何気なく考え語ってしまいます。しかし、そうした言葉――「発達」「個性」「教育」「学校」「教師」「家族」「子供」「知識」「わかる」など――が意味するところを根本的に考察し、教育の本質や理念に迫ろうとした人びとがいます。そのような思想家や理論家は何と言っているのでしょうか。
また私たちは、いまある教育を「あたりまえ」と考えがちですが、過去からあるいは未来から見れば、私たちが過去の教育を見て「どうして?」と疑問を抱くことがあるように、必ずしも「あたりまえ」ではないのです。なぜでしょうか。
この授業では、教育の基本的諸概念を正確に修得し、教育の本質や理念を歴史的・社会的・思想的変化と関連づけながら理解します。この作業をとおして、現実の教育や学校の営みを、その変遷をも踏まえつつ、深く掘り下げて考察する力を磨きます。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
最終回をのぞき対面実施します。
授業は予習を大前提に進むので、履修者はテキストブックを読み、毎回の「予習&授業プリント」にある質問(Qや■■や[ ]など)や「~しよう」に対して回答し(ノートに書く、など)授業に臨んでください。
なお、授業終了時に毎回の課題が出されるので、学習支援システムに解・考察を書き込んで提出のこと。課題へのフィードバックは次回授業冒頭で行ないます。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:イントロダクション:教育の理念・歴史・思想を学ぶことの意義
テキストのまえがきと序章
第2回[対面/face to face]:近代以前の教育(1) 古代の教育:教育と教育思想の発祥
なぜ教育は支配階級のためにしか存在しなかったのか?(テキスト第1章第1・2節)
第3回[対面/face to face]:近代以前の教育(2):中世における「学校」の諸形態
修道院・修道僧が「学校」「教師」のモデルになったのはなぜか?(テキスト第1章第3節)
第4回[対面/face to face]:近代の教育(1):近代初期・中期の社会と教育思想
社会階層の形成と教育の関係(テキスト第1章第4節)
第5回[対面/face to face]:近代の教育(1):市民社会と教育思想
絶対王政に対抗する市民社会で生まれた教育思想は(ルソーとコメニウス)(テキスト第1章第4節)
第6回[対面/face to face]:近代の教育(2):産業革命と教育思想
産業革命による社会変化はもたらした教育観・方法論への影響(助教法)(テキスト第2章第3,4節)
第7回[対面/face to face]:現代の教育(1):近代公教育制度の成立と展開、およびその教育思想
帝国主義はなぜ・どのように近代公教育制度の成立を促したか?(テキスト第2章第5節)
第8回[対面/face to face]:現代の教育(2):公教育成立完成期、新教育(進歩主義教育)
「児童中心主義」が生まれてきた社会的背景(テキスト第2章第5節)
第9回[対面/face to face]:近代化以前の日本の教育
近世までの政治・社会と教育(テキスト第3章)
第10回[対面/face to face]:日本の近代教育システムの誕生とその歩み
支配層の教育と民衆の教育、近代化によるその統合(テキスト第4章第1,2節)
第11回[対面/face to face]:第二次世界大戦後の教育
揺れ動いてきた教育政策(テキスト第4章第3節)
第12回[対面/face to face]:現代公教育の課題(1)教育を受けられない世界の子どもたち
(義務)教育の重要性とそこからの排除(テキスト第5章第1節)
第13回[対面/face to face]:現代公教育の課題(2)多様な子どもがともにまなぶ教育
インクルーシブ教育とは何か(テキスト第5章第2節)
第14回[オンライン/online]:総まとめ:教育の理念・歴史・思想についてのふりかえり
基礎的諸概念を中心に総復習
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業の進め方と方法を参照。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
遠藤野ゆり・筒井美紀(2023)『まなぶことの歩みと成り立ち--公教育の原理的探究』法政大学出版局
参考書References
・筒井美紀(2014)『大学選びより100倍大切なこと』ジャパンマシニスト社
・中学校学習指導要領、高等学校学習指導要領(本文、解説、資料)(最新版、文部科学省)
→文部科学省ホームページよりダウンロードできます。http://www.mext.go.jp/a_menu/01_c.htm
成績評価の方法と基準Grading criteria
教育学の基本的諸概念を理解しているか、それを用いて学校・教育の歴史的変遷や現状・その課題を記述し、教育の理念と照らし合わせながら考察する力がついているかを、以下の2つの方法で確認し評価します。
毎回授業終了時提出の課題26%(2×13回), 期末論述試験74%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
パワーポイントのスライドは、図や表によるまとめを多くしています。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
授業にはパソコンやタブレットを持ってきてください。紙は配りません。また、毎回の課題提出はオンラインです。無い人はスマートフォンでも構いませんが、画面小さくて見えにくかったりします。