経済学研究科Graduate School of Economics
ECN574C1-2(経済学 / Economics 500)労働経済学BLabor Economics B
酒井 正Tadashi SAKAI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 経済学研究科Graduate School of Economics |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X3035 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 木6/Thu.6 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience |
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Outline (in English)
Based on conceptual frameworks studied in the Labor Economics A, we study the link between those frameworks and public policies in the real world. Topics to be covered include: unemployment insurance, personnel economics, parental leave, child care, informal care and so on.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
労働経済論Aで学んだことを踏まえ,労働市場に関するより具体的なトピックを取り上げて解説します.特に,労働政策や社会保障等の各種施策が私たちの働き方にもたらす影響を検討します.(取り上げるトピックの例.「介護離職」,「長時間労働」,「待機児童」等)
また,コロナ禍における労働市場のセーフティーネットについても議論します.
到達目標Goal
学生が,働き方を巡る「論点」を知り,それを経済学的に考えることを通じて,労働問題や公共政策の議論に参加できるようになることを最終的な目標とします.
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
この授業は,対面授業形式でおこないます.
中間課題等については,基本的に,授業内で講評します.
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:イントロダクション
労働経済学及び実証分析の基本概念の復習
第2回:人事の経済学(1)
固定給と出来高給
第3回:人事の経済学(2)
相対評価,
後払い賃金
第4回:労働市場における差別
差別の経済理論,
男女間賃金格差
第5回:失業(1)
日本の失業の概観
第6回:失業(2)
失業を説明する理論
第7回:失業保険・労災保険
失業保険に関する実証分析,
労働災害の現状
第8回:最低賃金
最低賃金の影響に関する実証分析
第9回:就業形態の多様化
非正規雇用の増加要因,
仕事の二極化
第10回:若年就業
若年就業の現状と「烙印効果」
第11回:高齢者就業
引退行動に影響を与える要因,
介護離職問題
第12回:労働時間
労働時間の実態とワークライフバランス
第13回:両立支援制度
女性の就業と保育サービス・育児休業
第14回:社会保険料事業主負担の帰着問題
事業主負担の帰着に関する理論と実証
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
学生は,講義資料をよく復習する必要があります.また,指示された文献(学術論文等)についても目を通すことが望まれます.本講義の準備・復習に必要な学習時間は,4時間を標準とします.
テキスト(教科書)Textbooks
特になし.
参考書References
酒井正『日本のセーフティーネット格差 労働市場の変容と社会保険』(慶應義塾大学出版会,2020年)
Boeri, T., and J. van Ours (2021) The Economics of Imperfect Labor Markets 3rd Edition, Princeton Univ Pr
成績評価の方法と基準Grading criteria
中間課題(50%)と期末レポート(50%)によって評価する予定です.剽窃等の不正行為については厳しく対処します.
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
・修士論文等の作成の役に立つように,実証分析で何が解っており,何が解っていないかを明らかにすることを心がけたいと思います.
担当教員の専門分野等
<専門領域> 労働経済学,社会保障論
<研究テーマ> 就業と社会保険
<主要研究業績>
"Education and Marriage Decisions of Japanese Women and the Role of the Equal Employment Opportunity Act"(共著)Journal of Human Capital 13(2), pp. 260-292, 2019.
"Are Elderly Workers More Likely to Die in Occupational Accidents? Evidence from Both Industry-aggregated Data and Administrative Individual-level Data in Japan"(共著) Japan and The World Economy 48, pp. 79-89, 2018.