経済学研究科Graduate School of Economics
ECN551C1-2(経済学 / Economics 500)環境経済論BEnvironmental Economics B
松波 淳也Junya MATSUNAMI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 経済学研究科Graduate School of Economics |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X3031 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期後半/Spring(2nd half) |
曜日・時限Day/Period | 月6/Mon.6,月7/Mon.7 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience |
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Outline (in English)
Environmental economics has been deepening towards various fields through the face of global environmental problems such as global environmental problems since the beginning of efforts to systematize it. In this lecture, we will take up the "economics of waste and recycling" which is remarkable theoretical development and deepen the understanding of basic concepts and methods of standard environmental economics.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
廃棄物・リサイクルの経済学を習得する。
到達目標Goal
環境経済学はその体系化への努力が始まって以来,地球環境問題などグローバルな環境問題への直面を経て,各方面への深化を遂げている。本講義では,最近理論的発展の著しい「ごみ・リサイクルの経済学」を取り上げ,大学院修士課程レベルの標準的な環境経済学の基礎概念,手法の理解をより深める。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
当面オンライン授業を行う。現代の廃棄物問題の本質および「廃棄物経済学」の基礎概念を身につけてもらうことを目標とする。現実の廃棄物管理政策の状況の理解も図りたい。課題等の提出・フィードバックは「学習支援システム」を通じて行う予定である。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期後半
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:ごみ問題とリサイクルⅠ‐現代的課題と理論的概観-
「ごみ問題」の構造分類.「ごみ」の定義.経済学における「ごみ」の扱い
第2回:ごみ問題とリサイクルⅡ‐経済学的定式化に向けて‐
廃棄物経済学の主要アプローチ.廃棄物経済学の整備に向けて.最近のトピック
第3回:ごみ問題とリサイクルⅢ‐廃棄物リサイクルの経済モデル‐
廃棄物経済学の誕生.廃棄物リサイクルの線形生産モデル
第4回:廃棄物管理政策Ⅰ‐循環型社会の法体系‐
循環型社会形成推進基本法等.個別リサイクル法.3Rの優先順位.2つの基本理念
第5回:廃棄物管理政策Ⅱ‐代表的な経済手法‐
家庭ごみの有料化.埋立税・産業廃棄物税,有害物質への税・課徴金.特定製品への税・課徴金.デポジット・リファンド制度
第6回:廃棄物管理政策Ⅲ‐自治体の清掃行政‐
3R+適正処理の優先順位に即した政策展開.短期的政策,中長期的政策の位置づけ.地域特性に即したきめ細かい政策.環境政策の3手法
第7回:動脈産業と静脈産業Ⅰ‐経済学の暗黒面‐
動脈経済と静脈経済.経済成長と動脈部門・静脈部門.静脈経済と潜在技術
第8回:動脈産業と静脈産業Ⅱ‐ゼロエミッションと循環型社会-
ゼロエミッション思想.逆工場の考え方.「循環型社会」の考え方
第9回:動脈産業と静脈産業Ⅲ‐システム,規制の効果‐
市場リサイクルの条件.動脈と静脈の相互関係.規制と公共関与.企業のイニシャティブ
第10回:費用支払いと費用負担Ⅰ‐PPPと汚染者負担原則‐
汚染者支払い原則PPP.汚染者負担原則.ピグー税と負担の帰着
第11回:費用支払いと費用負担Ⅱ‐PPPとEPR‐
廃棄物管理費用の支払いと負担.EPRの物理的責任と金銭的責任
第12回:不法投棄と不適切処理
廃棄物管理と外部不経済.不法投棄と不適切処理の経済的動機
第13回:個別リサイクル法とEPR Ⅰ‐法体系と個別リサイクル法‐
法体系と個別リサイクル法:再論.容器包装リサイクル法
第14回:個別リサイクル法とEPR Ⅱ‐E-Wasteのリサイクル‐
家電リサイクル法.PCリサイクル・システム.携帯電話リサイクル・システム.小型家電リサイクル法
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
環境経済論Aを既習であることが望ましい(環境経済学の基礎理論・概念)。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
細田衛士:『グッズとバッズの経済学 第2版』東洋経済新報社
参考書References
時政他編著『環境と資源の経済学』勁草書房
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点100%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし。
担当教員の専門分野等
環境経済学