経済学研究科Graduate School of Economics
ECN511C1-2(経済学 / Economics 500)社会経済学BPolitical Economy B
原 伸子Nobuko HARA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 経済学研究科Graduate School of Economics |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X3011 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 土2/Sat.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience |
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Outline (in English)
The aim of the lecture is to examine the relationship between the Marxist political economy and the global- neoliberal capitalism from the theoretical and methodological point of view. By reading David Harvey's The Enigma of Capitalism and the Crises of Capitalism, the lecture focuses on finding the cause and background of global financial crisis in 2008-9 and making clear what is the boundary of capitalism.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
社会経済学Bの目的は、マルクス経済学における経済学批判の方法にもとづいて現代資本主義を理論的に分析することです。今年度はデヴィッド・ハーヴェイ『資本の<謎>』(原題:The Enigma of Capital and the Crises of Capitalism, 2010)を教材に用いて、グローバル資本主義における資本循環と経済危機について学びます。
到達目標Goal
1.社会経済学の歴史・理論・政策を体系的に学ぶ。
2.経済学批判の方法を学ぶこと。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
1.受講者は与えられた課題に対してレジュメを作成しプレゼンすること。
2.与えられたテーマに関して、質疑応答を行うこと。
3.期末にレポートを作成すること。
なお、コロナの状況に対応して、オンライン授業と対面授業を組み合わせて行う可能性があります。また課題などの提出・フィードバックは「授業支援システム」を通じて行う予定です。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:オリエンテーション
講義の目的・課題・対象・方法の説明
第2回:1 金融恐慌の原因
2018年リーマン・ショックの原因
第3回:2 恐慌の帰結
2018年リーマン・ショックの波及
第4回:3 資本主義的生産関係
本源的蓄積と資本蓄積
第5回:4 資本主義的生産メカ
ニズム
労働力商品と失業
第6回:5 資本主義的生産と物質
代謝
自然の利用とその限界
第7回:6 資本主義と市場問題
生産と消費の矛盾
第8回:7 産業循環の理論
恐慌論
第9回:8 資本主義的生産の領域
資本主義共進化の活動領域
第10回:9 資本主義の動態
資本主義の断続的発展
第11回:10 資本主義と地理学
資本主義の地理的環境
第12回:11 資本主義と空間的分
析
資本主義の空間的分析
第13回:12 地理的不均等発展の
政治経済学
資本主義における時空間編成の矛盾
第14回:13 おわりに―オルタナテ
ィブ
地理的不均等発展の政治経済学
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
デヴィッド・ハーヴェイ著、森田誠也訳『資本の<謎>』作品社、2012年。
(授業時に適宜、関連文献を指示します)
参考書References
カール・マルクス著『資本論』(大月書店、岩波書店、新日本新書など)
デヴィッド・ハーベイ著、森田誠也他約『<資本論>入門』作品社
デヴィッド・ハーベイ著、渡辺治監訳『新自由主義』作品社、2007年。
成績評価の方法と基準Grading criteria
・平常点:授業への積極的貢献度 50%
・期末レポート 50%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
アンケートはとっていないが、対話型の授業を目指していくつもりです。
担当教員の専門分野等
<専門領域>社会経済学、経済学史、ジェンダー経済論
<研究テーマ>福祉国家とジェンダーの理論的分析
<主要研究業績>
・原伸子『ジェンダーの政治経済学』(有斐閣、2016年)
・法政大学大原社会問題研究所/原伸子編著『福祉国家と家族』(法政大学出版局、2012年)
・共著『現代経済と経済学〔新版〕』(有斐閣、2007年)
・共訳、ダンカン・フォーリー著『資本論を理解する』(法政大学出版局、1990年)