経済学研究科Graduate School of Economics
ECN512C1-1(経済学 / Economics 500)経済史AEconomic History A
牧野 文夫Fumio MAKINO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 経済学研究科Graduate School of Economics |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X3006 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 月6/Mon.6 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience |
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すべて閉じるHide All
Outline (in English)
Chinese economic history from ancient times to Republican China.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
中国における古代から中華民国時代の経済の歴史について講義する。特に近年学界で大きなテーマとなっている「大分岐」論争や日本などとの比較経済史の視点を重視する。また後半の数回は受講生が、2020年にweb公開された『アジア長期経済統計 中国巻』のデータベースを使った研究報告を行う。
到達目標Goal
日本人から見た古代から中華民国時代の中国経済の発展を知る。歴史的データを使った実証分析に慣れる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
オンライン形式の講義とする。各スライドにナレーションを挿入したパワーポイント・資料を学習支援システム(HOPPII)にアップロードしておくので、それをダウンロードし、それぞれの受講生が事前に適切な環境で予習してもらう。それを前提に授業ではZoomミーティングを通じて議論する。受講生からの質問等には毎回の授業を通じてフィードバックする。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:概観と経済地理
経済からみた中国4000年の歴史の概観と経済地理について
第2回:古代から宋時代の経済
産業の発展、貨幣経済の発展について
第3回:元、明時代の経済
唐宋変革論、明代の市場経済の発展について
第4回:清代の経済
清朝時代の市場経済と経済的停滞
第5回:前近代の科学・技術
ジョセフ・ニーダムの問題提起について
第6回:アジアにおける朝貢貿易
中国を中心とした貿易システムとwestern impact
第7回:大分岐論争
K.ポメランツの問題提起について
第8回:中華民国時代の経済1
政治情勢の動向、民国期の経済データ、人口、農業と工業の発展
第9回:中華民国時代の経済2
通貨・金融と物価、貿易、財政について
第10回:満洲(中国東北)経済の歴史1
19世紀後半から1932年の満洲国成立までの経済
第11回:満洲(中国東北)経済の歴史2
1932年の満洲国成立以後の経済
第12回:実習研究報告1
受講生による実証研究の報告と議論(第1回)
第13回:実習研究報告2
受講生による実証研究の報告と議論(第2回)
第14回:総括
中華民国時代までの経済と中華人民共和国時代の経済の連続と断絶について
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業のテーマに関する中国国内を含めた外国における研究動向を調べておくこと。
実習に必要な分析ツールを学んでおくこと。
両者合わせて4時間程度とする。
テキスト(教科書)Textbooks
特に使わない。
参考書References
南亮進・牧野文夫編『アジア長期経済統計 第3巻 中国』東洋経済新報社。
南亮進・牧野文夫編『中国経済入門 第4版』日本評論社。
久保亨『中国経済100年のあゆみ : 統計資料で見る中国近現代経済史 』 創研出版。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業での質疑応答(30%)および実習報告(70%)にもとづき評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
オンラインでに授業になるので、通信環境に留意してほしい。
担当教員の専門分野等
<専門領域>
経済史、日本経済論
<研究テーマ>
日本の経済発展と資産分布
<主要研究業績>
牧野文夫・渡邊伸弘「明治初期における東京府日本橋区・京橋区の土地資産分配:地租改正と松方デフレの影響」『経済志林』87巻3/4合併号, 69-110頁、2020年3月。