スポーツ健康学部Faculty of Sports and Health Studies
HSS400IA(健康・スポーツ科学 / Health/Sports science 400)専門演習ⅢSeminar III
木下 訓光Norimitsu KINOSHITA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | スポーツ健康学部Faculty of Sports and Health Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | M5216 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 年間授業/Yearly |
曜日・時限Day/Period | 集中・その他/intensive・other courses |
科目種別Class Type | 演習 |
キャンパスCampus | 多摩 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 4 |
単位数Credit(s) | 4 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Courses | |
他学部公開(履修条件等)Open Courses (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Courses | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory |
専門教育科目 専門演習 |
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Outline (in English)
[Course outline] The lecture intends to provide basic and advanced knowledge and skill of writing a graduation thesis.
[Learning objectives] The goal of the lecture is to complete writing the graduation thesis.
[Learning activities outside of classroom] Total hours for studying outside of classroom is estimated to be 10 hours. Students are strongly encouraged to visit the laboratory for consultation about their thesis frequently.
[Grading criteria/policy] The grading will be determined by the graduation thesis (100%). The student who couldn’t report the research design of graduation thesis in detail by the beginning of February in the former year of the seminar II is not permitted to take the seminar III.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語・英語併用 / Japanese & English
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
科学的分析と論理的考察に基づく学術論文の作成。
到達目標Goal
卒業論文の完成。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP3」「DP4」「DP5」「DP6」「DP7」「DP8」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語・英語併用 / Japanese & English
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
研究データの集積、分析を指導する。研究計画書を作成する。優れた内容の研究は、学会で発表するための指導をする。
本授業専門演習Ⅲは集中授業ではない。原則として毎週水曜5限に行う。少なくとも同時限に出頭して卒論作成の進捗報告をすることが求められる。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:文献検索
Clinical questionに沿った先行研究論文の選定・報告し議論する。主としてPubmedとCiNiiを用いて先行研究を確認する。
2[対面/face to face]:研究のdelimitation
研究のdelimitationを明確にし、選定した先行研究論文の取捨選択を行う。Impact factor, Cite score, predatory journalの実態などに習熟し、Scopusを活用する。
3[対面/face to face]:先行研究のmethodology
先行研究のmethodology、特にデータ解析方法、統計解析について検証し、誤った分析方法を用いている、あるいは不適切な統計解析を行っているような科学的妥当性の低い論文を批判的に分析する。
4[対面/face to face]:先行研究の総括
各論文における仮説に対応したdelimitation、母集団、サンプル、仮説検定方法の妥当性、null hypothesisの適切な設定、結果の解釈の適不適を理解できるようにする。
5[対面/face to face]:Research questionの設定
先行研究の総括を踏まえてclinical questionを十分distilateし、より高度でsimpleかつ具体的なResearch questionを設定するための議論を行う。
6[対面/face to face]:Research questionのdistillation
Research questionの倫理的・科学的妥当性検証と最適化を行い、最終的に決定する。この時点で学生は「その研究を行って一体何の役に立つのか」という質問に明確に回答できなければならない。
7[対面/face to face]:仮説立論
Research questionに対応した適切で強力な仮説を設定する。学生は十分なエビデンスをもってこれを過不足なく説明することを要求される。
8[対面/face to face]:研究目的の決定
仮説に沿って適切な研究目的を設定する。その倫理的・科学的妥当性について検証する。
9[対面/face to face]:研究方法の設定
仮説検証に必要な方法を適切に設定する。方法の倫理的・科学的妥当性について検証する。
10[対面/face to face]:研究倫理
本学部における研究の多くはヒトを対象にして行われる。卒業研究でも文部科学省・厚生労働省『人を対象とする医学系研究に関する倫理指針』にしたがって行う必要もあり、その場合、倫理審査を受けたうえで許可される。倫理委員会に研究計画の審査を申請するために必要な、同指針の基本について学ぶ。
11[対面/face to face]:倫理委員会における卒業研究審査の対策
倫理審査申請書作成指導。実際にスポーツ健康学部倫理委員会に提出し審査を受けるための申請書の作成方法について学習する。
12[対面/face to face]:研究論文導入部の論述
研究論文導入部について議論、指導を受ける。学生は研究目的と仮説に至るまでを理路整然と説明できることが求められる。
13[対面/face to face]:パラグラフライティング
適切な論理的表現をするために必要な日本語力、すなわち論理的文章の作成について学ぶ。導入部をパラグラフライティングの手法に則って明確に叙述できるように学ぶ。指導を踏まえて次週までに研究論文導入部の草稿を完成させる。
14[対面/face to face]:研究論文導入部の提出
研究論文導入部の完成稿を提出し指導を受ける。
夏休み期間中に調査・測定を進めておくこと。
15[対面/face to face]:調査・実験機器のメカニズム
調査・実験に必要な分析機器・設備のメカニズムについて学習する。ただし本科目では、学生は夏休み期間中にも調査・測定を行い、定期的に成果の報告を行わなければならない。したがってこの回のテーマに調査・実験機器(1)とあるが、実際には第1回目ではないことに注意すること。あらゆる調査・測定において、「ただそこにある機器を使って無批判に計測を行う」という姿勢では、得られたデータはすでに「研究成果」とは呼べない代物となってしまう。いかにして信頼性・妥当性のある調査・測定を行いえるか、その基本ともいえる機器類の工学的メカニズムについて学習する。
16[対面/face to face]:調査・実験機器の操作
調査・実験に必要な分析機器・設備の扱いを習得する。準備、整備、検定・較正作業、後片付け、実験室における注意・ルールなど、最低限習得しておかなければならない技能を習得する。
17[対面/face to face]:分析手法の検討
測定データの分析に用いる統計解析手法について検討する。適切な分析方法の設定とその理論的根拠を明確に述べることができるようにする。なお実際の測定は夏休みを含め、授業時間以外に行うことがほとんどである。前回までの理解を踏まえて授業時間以外に速やかに調査・測定を進めること。
18[対面/face to face]:分析の実践
この時点までに得た測定データを総括し報告を行い議論する。
19[対面/face to face]:研究方法の執筆
この回までに研究方法のセクションを完成させて提出する。研究方法についてプレゼンテーションを行う。
20[対面/face to face]:研究結果の執筆
この回までに研究結果のセクションを完成させて提出する。研究結果についてプレゼンテーションを行う。
21[対面/face to face]:考察の発表
研究結果の考察を行う。研究結果を考察した内容をプレゼンテーションする。
22[対面/face to face]:考察の執筆
この回までに研究考察セクションを完成させて提出する。
23[対面/face to face]:結論の執筆
この回までに結論セクションを完成させて提出する。
24[対面/face to face]:卒業論文の推敲
論文初稿の推敲水準は低いものである。「書き上げた」だけでは論文として仕上がっていないことが多いと心得てほしい。特に参考文献の記載をルールに則り最初から正確に記載できる学生は少ないであろう。そこで、どのようなポイントに留意して推敲するか、また校閲・校正の作業も経験し、正式に論文と呼べる成果物に仕上げるために必要な手続きについて学習する。
25[対面/face to face]:卒業論文完成稿の提出
この回までに卒業論文を完成させて提出する。提出した論文の査読・指導を受ける。
26[対面/face to face]:卒業論文発表
ゼミ生を対象に卒論を発表する。
27[対面/face to face]:卒業研究発表会の準備
スライドを作成して提出、指導を受ける。なおスライドはすべて英語で作らなければならない。
28[対面/face to face]:卒業研究発表会予演会
ゼミ生を対象に卒業研究発表会の予演会を行う。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
① 研究データ解析
② 調査活動
③ 学会・研究会参加
本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
特に定めず
参考書References
なし
成績評価の方法と基準Grading criteria
卒業論文(100%):科学的データに基づき、論理的に考察され、かつ指定された様式にのっとって記述された卒業論文の完成をもってのみ単位認定をする。推敲水準の低い論文には単位を与えない。
なお10月終わりまでに先行研究の総括から始まって測定・調査を終了し、緒言部分の執筆が終了していない場合は卒論の執筆中止を言い渡す可能性があるので注意すること。その場合、専門演習Ⅲの単位取得は出来ない。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
卒業研究を計画的に完成させられるように指導する。
その他の重要事項Others
授業の展開によって、若干の変更があり得る。
【実務の経験】臨床経験および医学研究歴を有する医師(日本スポーツ協会認定スポーツドクター、日本医師会健康認定スポーツ医)が授業を行う。
【どのように実務経験が授業に反映されるか】上記経験に基づき、「人を対象とする医学系研究」の最適な指導ができる。
【注意事項-1】(再掲)本授業専門演習Ⅲは集中授業ではない。原則として毎週水曜5限に行う。少なくとも同時限に出頭して卒論作成の進捗報告をすることが求められる。またそれ以外に個人指導を希望する場合は必ず事前にEメールなどでアポイントメントをとり相談すること。
【注意事項-2】専門演習Ⅱの過程において、年度末の2月上旬までに専門演習Ⅲで取り組む卒業研究に関して、具体的で実現可能な研究計画書を提出できなかった場合は専門演習Ⅲの履修を認めない。
【注意事項-3】本ゼミにおける卒業論文提出の期限は12月末であり、学部の提出期限と異なる。この提出期限までに完成度の高い論文を作成して終了できない場合は専門演習Ⅲの単位を与えない。学生は十分な余裕を持って早期に執筆を開始すること。