スポーツ健康学部Faculty of Sports and Health Studies
ECN100IA(経済学 / Economics 100)スポーツ経済論Sports Economics
宮下 量久Tomohisa MIYASHITA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | スポーツ健康学部Faculty of Sports and Health Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | M3020 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 水2/Wed.2 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 多摩 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Courses | |
他学部公開(履修条件等)Open Courses (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Courses | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory |
専門教育科目 スポーツビジネスコース専門科目 |
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Outline (in English)
This course provides an overview of sports-based microeconomics. You can learn how economics is a useful tool for resolving problems in society through this lecture. We will examine a compelling value proposition for the sports industry and an interesting policy concerning sports in the national government.
<Learning activities outside of classroom>
Before each class meeting, students will be expected to have read the handouts.After each class meeting, students will be expected to take the short test.Your required study time is at least one hour for
each class meeting.
<Grading Criteria>
Your overall grade in the class will be decided based on the following,
Term-end report: 60%、 Short tests : 20%、 in class contribution: 10%.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
ラグビーW杯の開催や東京オリンピック・パラリンピックを踏まえて、わが国のスポーツを取り巻く環境は大きく注目されています。本講義の目的は、経済学の考え方を基にして、スポーツ活動の役割や可能性を考えていくことにあります。経済学は「選択の学問」と呼ばれることもあり、スポーツの諸課題を解決するうえで重要な示唆を与えてくれるでしょう。また本講義では、スポーツ活動の根幹をなす「資金」 について、公・民の両面から把握し、スポーツにまつわる経済活動についての知識も深めていきます。
到達目標Goal
現実のスポーツに関する課題を経済学的視点から分析し、その解決策を含めて自分自身で論理的に説明できることを目指します。そのために、経済学における基本的な考え方・理論を習得してもらいます。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP3」「DP4」「DP5」「DP6」「DP7」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
冒頭の10~15分では授業内容に関連する時事的テーマについて平易に解説します。授業は Power Pointを主に用いた講義形式ですが、一方通行の授業とならぬように、授業で扱う各テーマについて、次の授業までに小テストを提出してもらう予定です。小テストのフィードバックとして次の授業で解説します。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:イントロダクション
各講義の内容、進め方、評価方法、キーワードなどを説明します。また、どのようなスポーツの問題に関心があるのか、アンケート調査も行います。
2[対面/face to face]:オリンピックと経済学
オリンピックの事例や資金の流れを踏まえて、GDP(国内総生産)などの考え方、経済効果と経済成長の違いなどを学びます。
3[対面/face to face]:ワールドカップと経済学
サッカー・ラグビーのワールドカップなどのメガスポーツイベントの事例や資金の流れを踏まえて、需要曲線や供給曲線の特性などについて学びます。
4[対面/face to face]:スタンドプレーかチームプレーか
団体競技におけるスタンドプレーやチームプレーの事例を踏まえて、経済学における合理的選択などを学びます。
5[対面/face to face]:プロ野球選手の年俸はなぜ高いのか
国内外のプロスポーツ選手の年俸を事例に挙げながら、プロ野球の資金の流れやプロスポーツの労働供給市場について学びます。
6[対面/face to face]:プロチームは利潤最大化企業か
Jリーグを取り巻く資金や企業を事例にして、企業の利潤最大化行動、生産者余剰の考え方などについて学びます。
7[対面/face to face]:チケット転売と経済学
スポーツイベントのチケット転売問題などを事例に、消費者余剰と生産者余剰を用いて、総余剰の意味、参入規制の余剰分析などを行います。
8[対面/face to face]:スポーツの競技団体における資金の実態
各種スポーツ競技団体の資金などを事例にして、補助金などによる政府の市場介入について説明します。
9[対面/face to face]:スポーツにおける国の役割
スポーツ庁などの政策・予算を事例に、市場の有効性、「市場の失敗」の是正、「政府の失敗」の是正などの概要を学びます。
10[対面/face to face]:スポーツと地域振興
都道府県や市町村のスポーツ政策・予算などを事例に、地域振興におけるスポーツの役割や地方分権の意義について学びます。
11[対面/face to face]:プロスポーツの資金の実態
野球・サッカー以外のスポーツの資金などを事例にし、需要の価格弾力性、供給の価格弾力性の定義やグラフでの求め方について学びます。
12[対面/face to face]:望ましいゲームのルールとはなにか
ドーピング問題や八百長問題を踏まえて、ゲーム理論に基づき、公正・公平なルールについて考えます。
13[対面/face to face]:グローバル経済とスポーツ
スポーツの国際化の流れを踏まえて、国際経済の基本的な考え方を学びます。
14[対面/face to face]:まとめ
期末レポート課題を掲出したうえで、授業の総括を実施します。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
・予習については、授業前に資料を授業支援システムにアップしますので、一読しておいてください。
・復習については、小テストを次回の授業までに提出することで行っていきます。本授業の準備学習・復習時間は各1~2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
特に指定しません。講師の作成資料に基づいて、授業を進めていきます。
参考書References
笹川スポーツ財団(2020)『スポーツ白書 2020』
八田達夫(2008)『ミクロ経済学Ⅰ』東洋経済新報社
成績評価の方法と基準Grading criteria
・成績評価の方法:経済学の考え方を踏まえて、授業の内容を的確に把握し、スポーツにまつわる各課題について自らの意見を述べることができるか、で評価します。
・成績評価の基準:毎回の講義後に課す小テスト (配分:20%程度)、授業への積極的姿勢(配分:10%)、期末レポート(配分:60%程度)。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
受講者の希望等を踏まえて、講義の順番や内容などを一部変更することがあります。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特になし
その他の重要事項Others
民間研究所に在職時、スポーツ予算の実態やスポーツ庁の組織形態について調査研究した経験を踏まえ、スポーツ行政における課題を明確にし、その解決策を検討していきます。