現代福祉学部Faculty of Social Policy and Administration
PSY300JC(心理学 / Psychology 300)心理学研究法Psychological Research Methods
菊池 理紗Risa KIKUCHI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 現代福祉学部Faculty of Social Policy and Administration |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | N1602 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 水2/Wed.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 多摩 |
教室名称Classroom name | 多現福‐302 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 抽選科目。2017年度以前入学者は科目名称・授業コードが異なる(心理学測定法Ⅰ/N6602)ため注意。同一名称科目については1クラスのみ履修可能。 |
他学部公開科目Open Courses | |
他学部公開(履修条件等)Open Courses (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Courses | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
入学年度Admission year | |
カテゴリー(2021年度以前)Category (~2021) | |
カテゴリー(福祉コミュニティ)Category (Department of Community Development) | |
カテゴリー(臨床心理)Category (Department of Clinical Psychology) | |
カテゴリー福祉コミュニティ学科(2020年度以前入学者)Category福祉コミュニティ学科 (~2020) | |
カテゴリー福祉コミュニティ学科(2021年度以降入学者)Category福祉コミュニティ学科 (2021~) | |
カテゴリー臨床心理学科(2020年度以前入学者)Category臨床心理学科 (~2020) |
専門展開科目 認知・学習心理分野 |
カテゴリー臨床心理学科(2021年度以降入学者)Category臨床心理学科 (2021~) |
専門展開科目 認知・学習心理分野 |
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Outline (in English)
The aim of this course is to help students acquire the knowledge necessary for psychology research in order to plan a graduation research. Before each class, read the textbook and work on the preparation tasks. In addition, in the 13th class, each group will be asked to present a research method that interests them, so prepare for it. The standard time required for preparatory learning and review learning for this class is 2 hours each. Grades are evaluated at 30% for regular grades (submission of assignments and reaction papers written after class), 35% for presentations, and 35% for final assignments (submitted as the 14th preparatory assignment). If you are absent more than 5 times, no credit will be given.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
一口に「心理学の研究」と言っても,その内容は多種多様です。そこで,この授業では,卒業研究を計画するために,心理学の研究に必要な知識を身につけることを目的とします。また,後半の授業では,発表会や課題を通して,自分の興味関心と学習内容を関連付けて適切に説明するスキルを磨きます。
到達目標Goal
心理学の研究法や分析方法,研究時の留意点など,研究に関する様々な知識を身につけることを目指します。
具体的には,学期末には次のことができるようになることを目標とします。
(1)研究法や分析方法について,その長所・短所を自分の言葉で説明できる。
(2)研究を行う際の問題や参加者への倫理的配慮について説明できる。
(3)適切な先行研究を探すことができる。
(4)理解したことを自分の興味や今後の研究に関連付けられる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」と「DP3」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義とグループワークによって進めます。授業では,毎回,Hoppiiを使った予習課題の提出とリアクションペーパーの記入を求めます。課題とリアクションペーパーのフィードバックは授業内で行います。また,第13回の授業では,グループごとに,自分たちが興味を持った研究法とそれを使った論文について発表をしてもらいます。なお,授業回数の3分の1以上(5回以上)欠席した場合には単位の認定を行いませんので,注意してください。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:オリエンテーション
授業の進め方および成績評価に関する説明,グループ分け
第2回[対面/face to face]:「心理学の研究」とは
「よい研究」とはどのようなものか,研究の種類,研究を計画する手順
第3回[対面/face to face]:先行研究の探し方
効果的な図書館の利用方法,データベースで文献を探す方法
第4回[対面/face to face]:「変数」の操作
「独立変数」「従属変数」「剰余変数」とは何か
第5回[対面/face to face]:観察法
観察法の概要と長所・短所
第6回[対面/face to face]:面接法
面接法の概要と長所・短所
第7回[対面/face to face]:調査法
調査法の概要と長所・短所
第8回[対面/face to face]:質的データの分析
観察法,面接法,調査法で得たデータの分析
第9回[対面/face to face]:実験法①
実験法の概要と長所・短所
第10回[対面/face to face]:実験法②
実験室実験,質問紙実験,現場実験,自然実験,準実験,単一事例実験
第11回[対面/face to face]:量的データの分析
実験法で得たデータの分析,統計的分析
第12回[対面/face to face]:研究を行う際の留意点
研究で起こりうる問題とその対処法,倫理的配慮とは
第13回[対面/face to face]:発表会
興味を持った研究法とそれを用いた先行研究の紹介
第14回[対面/face to face]:総括
第13回までの授業内容の振り返り,最終課題のフィードバック
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
第13回にグループで発表を行ってもらいます。授業中に準備を行う時間はありませんので,グループで,適宜,準備を進めてください。また,予習課題として,テキスト(教科書)を読んで予習プリントに解答し,提出することを求めます。なお,第14回の予習課題は,第13回までの授業内容のまとめになるため,必ず提出してください。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
毎時間,下記のテキストの該当する章を読んでくることを必須とします。必要に応じて補足資料も配布します。
・高野陽太郎・岡隆(編)(2017)「心理学研究法―心を見つめる科学のまなざし〔補訂版〕」有斐閣アルマ,ISBN 978-4-641-22086-7,2,420円(税込)
※必ず〔補訂版〕を購入してください。
参考書References
下記の書籍も参考になりますので,読んでみてください。
・研究法の参考書:南風原朝和・市川伸一・下山晴彦(編)(2001)「心理学研究法入門 調査・実験から実践まで」東京大学出版会,3,740円(税込)
・先行研究の読み方の参考書:浦上昌則・脇田貴文(著)(2020)「心理学・社会科学研究のための調査系論文の読み方〔改訂版〕」東京図書,3,080円(税込)
・資料の探し方や発表の仕方についての参考書:藤田哲也(編著)(2006)「大学基礎講座 改増版」北大路書房,2,090円(税込)
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点30%,発表会35%,最終課題(第14回の予習課題として提出)35%で評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
2023年度の受講者からは「卒業研究について考えるきっかけになった」「複数の研究法をひとつひとつ丁寧に解説していたため初見の情報でも理解しやすかった」というコメントをいただきました。特に,観察法・面接法・実験法は,触れる機会が少ないため,新しく気付きを得たという人が多いようでした。
また,「授業を学んでそれを活かして発表をするというのが非常に理解の深まる方法で良かった」「グループ発表に向けての準備が大変だったが,良い勉強になった」というコメントももらいました。「グループで協力する」というのは,苦労することもあるでしょうが,一方で,自ら調べたり,グループのメンバーと話し合ったりすることで,得るものも多いと考えています。したがって,2024年度もこの流れを継続していきます。その際,2023年度から行っている「課題を通して個人の頑張りを報告できるようにする」といった対策を引き続き実施することで,努力の可視化を図ります。詳細は第1回授業時に改めて説明します。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
Hoppii(学習支援システム)や各種データベースを使用します。また,授業内容やグループ活動のメモが取れるように,ノートやルーズリーフを持参することを推奨します。
その他の重要事項Others
授業の進め方や評価方法の説明とグループ分けを行いますので,受講を希望する人は初回の授業に必ず出席してください。また,発表会(第13回)と総括(第14回)は成績評価に大きく関わりますので,予習課題の提出と授業への出席のどちらも忘れないでください。