社会学部Faculty of Social Sciences
SOC300EC, SOC300ED(社会学 / Sociology 300 , 社会学 / Sociology 300)公共性と民主主義ⅡDemocracy and the Public Sphere II
鈴木 宗徳
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 社会学部Faculty of Social Sciences |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | LD016 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | 【2017年度以前入学者向け科目名称】公共性とコミュニケーションⅡ |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 木1/Thu.1 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 多摩 |
教室名称Classroom name | B301 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Courses | |
他学部公開(履修条件等)Open Courses (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Courses | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | 【成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学生への案内】履修年次は2~4年 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
入学年度Admission year | |
カテゴリーCategory | |
カテゴリー(2022年度以降入学者)Category (2022~) | 講義・実習科目 |
カテゴリー(2018~2021年度入学者)Category (2018~2021) | 講義・実習科目 |
カテゴリー(2017年度以前入学者)Category (~2017) | 講義・実習科目 |
コース・プログラム名Course/Program name |
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すべて閉じるHide All
Outline (in English)
Course Outline and Objectives
This course introduces the reality of publicness and social issues.
Learning Activities outside of Classroom
Before each lecture, students will be expected to have read the resume and reference books. The required study time is at least four hours for
each lecture.
Grading Criteria / Policy
Grading will be decided based on the weekly reaction paper(60%) and final exam(40%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
公共性と社会問題の現実を学ぶ
到達目標Goal
公共性や社会運動をめぐる実践的諸問題を理解し、理想的な市民社会を構想するための力を養う。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
社会学部のディプロマポリシーのうち,DP1・DP8・DP10・DP11に関連。 DPについてはこちら https://www.hosei.ac.jp/shakai/info/article-20200325181407/
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
「公共性」とは、現実に存在する空間や運動を表す概念であるとともに、存在すべき理想を表す規範的な理念でもある。しかし実際には、理想的な「公共性」の実現を妨げる問題が数多く存在する。春学期(Ⅰ)の授業が主として理想を扱うのに対し、秋学期(Ⅱ)では、公共性の実現がいかに困難であるか、その現実について検討する。
とりわけ外国人/移民の共生というテーマを通して、包括的な公共圏の形成を阻む“壁”がどこにあるのかについて考察する。さらに近年における国内外の政治運動をとり上げ、社会運動を組織する上での課題がどこにあるのかを明らかにする。
授業終了時に提出してもらうリアクションペーパーは、翌週の授業で一部をとり上げてコメントを加える。
この科目は春学期・秋学期を通じて履修することが望ましい。(秋学期授業を理解するためには春学期の授業を理解することが前提となる。)
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:春学期のまとめ・秋学期の課題
公共性論の理論的困難
2[対面/face to face]:科学技術と公共性
専門家支配を超える
3[対面/face to face]:フランクフルト学派の科学技術批判
マルクーゼとハーバーマス
4[対面/face to face]:フランスにおける移民労働者の排除
ドキュメンタリー鑑賞
5[対面/face to face]:フランスの「郊外」問題とスカーフ論争
排外主義の原因を探る
6[対面/face to face]:日系人労働者の生活と教育
定住外国人との共生
7[対面/face to face]:テイラーの思想と多文化主義政策の是非
マイノリティ文化の保護をめぐって
8[対面/face to face]:本質主義/アイデンティティという“壁”
ポストコロニアリズムを手がかりに
9[対面/face to face]:朝鮮学校と差別扇動
排外主義に抗する
10[対面/face to face]:インターネットと公共性
集団分極化とフェイクニュース
11[対面/face to face]:不服従と直接行動
“非暴力”的直接行動を理性化する
12[対面/face to face]:「沈黙」とジェンダー
トーン・ポリシングとマンスプレイニング
13[対面/face to face]:政治教育の可能性
教育における中立性とは
14[対面/face to face]:まとめ
全体のふり返り
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
レジュメおよび参考書を事前に読んでおくこと。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
パワーポイントで作成したレジュメを学習支援システムにアップロードする。
参考書References
この授業は、ハーバーマス『公共性の構造転換』(未來社)を出発点とし、この本をめぐって展開した様々な公共性論について説明する。難解な本であるが、社会科学の最重要文献でもあるため、ぜひ挑戦してほしい。平易な入門書としては、齋藤純一『公共性』(岩波書店)を一読しておいてほしい。
成績評価の方法と基準Grading criteria
リアクションペーパー(60%)と期末筆記試験(40%)。
リアクションペーパーは200~800字で、第2回の講義から毎回Hoppii上に提出を求める。期末筆記試験は授業内容の理解度を問う論述式の問題で、問いは事前に予告しないので、必ず授業に出席し、試験前には授業で扱った内容全体を復習すること。代替レポート等による「救済措置」は一切行わない。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
該当なし。
その他の重要事項Others
質問は担当教員にメールで連絡すること(munenori@hosei.ac.jp)。