社会学部Faculty of Social Sciences
SOC300EB, SOC300EC, SOC300ED(社会学 / Sociology 300 , 社会学 / Sociology 300 , 社会学 / Sociology 300)社会調査実習Field Research Methods
堀川 三郎
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 社会学部Faculty of Social Sciences |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | LB027-d |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 年間授業/Yearly |
曜日・時限Day/Period | 水3/Wed.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 多摩 |
教室名称Classroom name | 社715 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 4 |
備考(履修条件等)Notes | 社会調査実習ガイダンスと社会調査実習初回授業出席が必要。詳細は「クラス指定科目・抽選科目・受講許可科目について」参照。 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | ○ |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
入学年度Admission year | |
カテゴリーCategory | |
カテゴリー(2022年度以降入学者)Category (2022~) | 講義・実習科目 |
カテゴリー(2018~2021年度入学者)Category (2018~2021) | 講義・実習科目 |
カテゴリー(2017年度以前入学者)Category (~2017) | 講義・実習科目 |
コース・プログラム名Course/Program name |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
This course is designed to help students write an academic paper that is based on firsthand data obtained by their own fieldwork. At the end of the course, students should be able to do the following:
· evaluate major studies in terms of their methods, results, conclusions and implications,
· apply theories or findings to real world situations.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
具体的な問題を抱える地域社会をフィールドワーク型の社会調査によって把握・分析することを通して,学生に社会調査の全プロセスを経験させ,質的調査法のいくつかを拾得させること。
到達目標Goal
フィールドワークに基づいた学術論文を執筆し,実習報告書に掲載すること
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
社会学部のディプロマポリシーのうち,DP2・DP3・DP4・DP9・DP10に関連。 DPについてはこちら https://www.hosei.ac.jp/shakai/info/article-20200325181407/
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
都市空間の変化は,誰にどのような影響を与えるのか。その変化はどのような過程を経てコントロールされるのか。これがこの実習を主導する問いである。今日,都市空間を何らかの形でコントロールすべきであるというコンセンサスはあるが,計画によって都市空間が問題なくコントロールされてきたかと問うならば,答えは否である。「市場の失敗」と「政府の失敗」を経た今日,都市空間の変化はどのような過程を経てコントロールされるのかを問おうとするなら,ガヴァメント=行政的規制ではなく,ガヴァナンスとしてとらえる必要がある。本実習では,景観保存問題を具体的事例とし,実際にある観光都市の再開発に関与した行政,デヴェロッパー,不動産業者,住民,NPO/NGOといった諸アクターに対して半構造化されたインタビューおよび景観の定点観測調査を行い,そこで得られた定性データを分析する。最終目標は,報告書の作成と,それに基づく研究発表会である。また,この授業は,担当教員が今年度開講する「調査研究法B」と同時に履修することが必要である。受講者が一定人数を超える場合は選考をおこなうことがある。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:オリエンテーション
実習の概要の説明
第2回[対面/face to face]:文献講読(1)
対象地・小樽の都市史とその方法
第3回[対面/face to face]:文献講読(2)
都市ガバナンス関連
第4回[対面/face to face]:文献講読(3)
都市を「読む」とは
第5回[対面/face to face]:文献講読(4)
都市の構造分析
第6回[対面/face to face]:文献講読(5)
都市景観はいかにして問題となるのか
第7回[対面/face to face]:文献講読(6)
都市計画と地域社会
第8回[対面/face to face]:文献講読(7)
社会学と都市計画学
第9回[対面/face to face]:文献講読(8)
都市社会学の可能性と限界
第10回[対面/face to face]:文献講読(9)
歴史的環境保存の社会学
第11回[対面/face to face]:文献講読(10)
フィールドワークの論理と実際
第12回[対面/face to face]:文献講読(11)
問いの技法と調査項目
第13回[対面/face to face]:討論(1)
私たちは何を問うのか
第14回[対面/face to face]:春学期のまとめ
総合討論と現地調査への準備
第15回[対面/face to face]:討論(2)
現地調査の総括
第16回[対面/face to face]:討論(3)
テープ起しと語りの分析
第17回[対面/face to face]:討論(4)
オーラル・ヒストリーの可能性と限界
第18回[対面/face to face]:討論(5)
まちづくりのアルケオロジー
第19回[対面/face to face]:討論(6)
いかにして中心市街地の変化を把握するか
第20回[対面/face to face]:作業と分析(1)
定点観測データのデータベース化(1)
第21回[対面/face to face]:作業と分析(2)
定点観測データのデータベース化(2)
第22回[対面/face to face]:作業と分析(3)
定点観測データのデータベース化(3)
第23回[対面/face to face]:作業と分析(4)
定点観測データのデータベース化(4)
第24回[対面/face to face]:討論(7)
各自の論文テーマの報告とその検討(1)
第25回[対面/face to face]:討論(8)
各自の論文テーマの報告とその検討(2)
第26回[対面/face to face]:討論(9)
各自の論文テーマの報告とその検討(3)
第27回[対面/face to face]:討論(10)
各自の論文テーマの報告とその検討(4)
第28回[対面/face to face]:秋学期のまとめ
実習報告書の構成と含意を検討する
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準である。学生自身の自主的・主体的関与を奨励し,学生相互の啓発も教育過程の一つと考える。こうした主体性尊重の体制のもと,学生は調査企画,準備,実施,データ整理,テープ起こし,データベース化,分析,報告書作成までの全過程を中心となって担う。9月初旬〜中旬にかけて,小樽市内で5泊6日程度の現地調査合宿を実施する。学生の参加は必須である。
テキスト(教科書)Textbooks
都市ガヴァナンスと景観の公共性に関するもの。授業中に指示する
参考書References
実習中に指示する
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点(30%)と報告書原稿の執筆と資料篇の編纂(70%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
定期的に学生の意見を聞いて改善していく。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
各自がラップトップ・コンピューターを用意しておくことを強く推奨する。
その他の重要事項Others
この科目は受講許可科目である。4月初旬に実施する社会調査実習ガイダンスに必ず出席して担当教員の指示を受けること。また,本実習は必ず,堀川が担当する「調査研究法B」と同時に履修することが必須である。
調査テーマ
北海道小樽市における歴史的景観保存問題についての環境社会学的な実証研究
調査の内容
歴史的景観をもとにした観光開発についての政策過程・運動過程を,関係した諸主体に対する包括的ヒアリング(インタビュー)によって把握するとともに,そうした諸主体のせめぎ合いの結果としてもたらされた実際の景観を定点観測することによって,ハード・ソフトの両面から分析する。
データ収集の方法
(1)地域住民および行政,事業者,運動体,専門家,議員,ジャーナリスト,建築家からの系統的・包括的なヒアリング,(2)景観変化をとらえる定点観測(278棟の歴史的建造物および商店街の全116店舗)