社会学部Faculty of Social Sciences
SOC300EC(社会学 / Sociology 300)数理社会学ⅠMathematical Sociology I
斎藤 友里子
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 社会学部Faculty of Social Sciences |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | LB015 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 木3/Thu.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 多摩 |
教室名称Classroom name | 社202 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Courses | |
他学部公開(履修条件等)Open Courses (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Courses | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | 【成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学生への案内】履修年次は2~4年 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
入学年度Admission year | |
カテゴリーCategory | |
カテゴリー(2022年度以降入学者)Category (2022~) | 講義・実習科目 |
カテゴリー(2018~2021年度入学者)Category (2018~2021) | 講義・実習科目 |
カテゴリー(2017年度以前入学者)Category (~2017) | 講義・実習科目 |
コース・プログラム名Course/Program name |
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Outline (in English)
Mathematical sociology is a type of theoretical sociology characterized by its formality and its use of mathematical model. It tries to explain social process as simply as possible. Finding a simple mechanism explaining one "why?" should give us a theoretical tool to explaining various social phenomena (many "why?"). This course provides students an opportunity to learn models of the "structure" emerging from our daily interactions.
The goal for you is to learn the basics of approaching broad range of social phenomena by seeking a common form or common mechanism among them. To accomplish this goal, you are expected to study class materials and finish required assignments. Expected study time for each class is about four hours.
The overall grade will be decided based on the performance on the assignments (100%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
数理社会学は,モデルによって社会現象を説明する理論社会学の一分野である.そこでは,派閥ができるとそれを崩すのはなぜ難しいかなどの問いを可能な限りシンプルなロジックで説明することが目指される.問いが個別具体的でもその形式的な特徴が他にも通じるならば,単純なロジックで色々な現象を説明する理論が手に入る.この授業では,主として社会関係や人間関係がつくる「構造」を扱ういくつかのモデルを紹介することで、社会現象を理論的に説明する方法を学習する.
到達目標Goal
社会現象の理論的な把握の実例に触れ,多様な現象に共通の形式や仕組みを探すという思考方法の基礎を習得すること
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
社会学部のディプロマポリシーのうち,DP1・DP2・DP8・DP9に関連。 DPについてはこちら https://www.hosei.ac.jp/shakai/info/article-20200325181407/
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義による.学習支援システムを活用して課題を解き,必要なフィードバックを確認することで理解を深める.授業の展開によって,授業計画の若干の変更がありうる.
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:イントロダクション
数理社会学と「モデル」について紹介する
2[対面/face to face]:「関係」の居心地とバランス(1)
関係のフォーマルな捉え方とハイダーのバランス理論について説明する
3[対面/face to face]:「関係」の居心地とバランス(2)
バランス理論と均衡概念について説明する
4[対面/face to face]:派閥が維持されるとき(1)
グラフ理論の基礎概念を導入する
5[対面/face to face]:派閥が維持されるとき(2)
バランス理論のモデルを導入する
6[対面/face to face]:派閥が維持されるとき(3)
モデルの展開と含意について説明する
7[対面/face to face]:弱いつながりの強さ(1)
紐帯と社会の統合について論じる
8[対面/face to face]:弱いつながりの強さ(2)
グラノヴェターの「弱い紐帯の強さ」理論を導入する.
9[対面/face to face]:弱いつながりの強さ(3)
「弱い紐帯」とネットワークの特徴のとらえ方について説明する
10[対面/face to face]:弱いつながりの強さ(4)
グラノヴェターの「弱い紐帯の強さ」理論の検証について論じる
11[対面/face to face]:つながりの産物としての権力(1)
「支配関係」がネットワークでどのような形をとるかを考える
12[対面/face to face]:つながりの産物としての権力(2)
「支配関係」ネットワークに行列による表現を与える方法を学ぶ
13[対面/face to face]:つながりの産物としての権力(3)
権力(勢力)構造の表現について考える
14[対面/face to face]:構造をとらえるということ
授業のふり返りを通して「構造」について考える
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
配布する講義資料を読んで復習すると共に,出された課題に取り組むこと.本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とする.
テキスト(教科書)Textbooks
教科書は特に指定しない.
参考書References
土場・小林・佐藤・数土・三隅・渡辺(編)2004『社会を<モデル>でみる-数理社会学への招待』勁草書房.ほか,授業中に指示する.
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常レポートにより評価する(100%).
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
時間の許す範囲で,授業中に問題を解説する時間を増やす.
その他の重要事項Others
配布する教材に沿って授業を進める.数学の予備知識は必要ではないが,「モデルを動かす」ことで理解を深める形をとるので,出された課題を着実にこなす努力が必要となる.