社会学部Faculty of Social Sciences
SOC300EC(社会学 / Sociology 300)特講(地域・都市社会学の再構築)Special Topics: Reconsidering sociology of local communities
武田 俊輔Shunsuke TAKEDA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 社会学部Faculty of Social Sciences |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | LB904 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 火2/Tue.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 多摩 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Courses | |
他学部公開(履修条件等)Open Courses (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Courses | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | 【成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学生への案内】履修年次は2~4年 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
入学年度Admission year | |
カテゴリーCategory | 講義・実習科目 |
カテゴリー(2022年度以降入学者)Category (2022~) | |
カテゴリー(2018~2021年度入学者)Category (2018~2021) | |
カテゴリー(2017年度以前入学者)Category (~2017) | |
コース・プログラム名Course/Program name |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
In this lecture, we will trace back the history of regional and urban sociology in Japan historically, and discuss the possibility of analyzing regional societies that sociological researches in these fields have not been able to make into problems. The purpose of this course is that students will acquire a perspective for analyzing regional society that differs from the mainstream of regional and urban sociology in postwar Japan. For that purpose, the perspectives of folklore studies, cultural (urban) anthropology, media studies, and overseas Japanese studies will also provide clues.
Students are expected to submit their reaction paper via Hoppii after each class. Your study time will be more than four hours for a class.
Your overall grade in the class will be decided based on the following
Term-end examination: 72%, reaction paper after each class: 28%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
この講義では日本における地域社会学・都市社会学を学史・調査史的にさかのぼりつつ、それらが問題化し得なかった地域社会についての分析の可能性について論じる。それによって戦後日本の地域社会学・都市社会学のメインストリームとは異なる形で、地域社会を分析する視点を、学生が獲得することが目的である。その際には、文化や習俗を扱いつつ社会学とは違う角度からそれらを論じてきた民俗学や文化(都市)人類学、さらに地域社会学や都市社会学とは縁が薄かったメディア論、さらに海外の日本研究といった分野の視点も導きの糸となるだろう。
到達目標Goal
・日本の地域社会学・都市社会学の流れやそれが論じ損ねてきた未発の可能性について、理解を深めること。
・社会学に限らず、民俗学や文化(都市)人類学の議論にも目配りしつつ、地域社会について分析する上での視点を習得すること。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
パワーポイントを中心とした講義形式で行う。なお受講者数によっては授業内での受講生の発表を課する場合もある。また毎回のリアクションペーパーの提出を求める。次の回の講義内で、リアクションペーパーに見られる質問や感想、コメントについて代表的なものをとりあげて回答する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:イントロダクション
この講義の目的や進め方、課題について説明する。
第2回[対面/face to face]:都市社会学のメインストリームからの地方都市の消失
戦後における都市社会学からの地方都市社会論の展開と消失、それによって失われた都市社会学の可能性について論じる。
第3回[対面/face to face]:家連合論から見た地方都市社会構造の系譜
近世以来の地方都市の社会構造を見る上で重要な聚落的家連合論のアプローチについて論じる。
第4回[対面/face to face]:都市民俗学・都市人類学から見た地方都市
民俗学や文化人類学における地方都市論について論じる。
第5回[対面/face to face]:町内社会内部の関係性
近世以来の地方都市の中心を占めてきた町内社会について論じる。
第6回[対面/face to face]:町内連合間の関係性と自営業者のネットワーク
町内社会間同士の関係性で構成される地方都市の関係性について論じる。
第7回[対面/face to face]:共有資源が生み出す都市の社会関係
コモンズ論の観点から地方都市の社会関係を論じる。
第8回[対面/face to face]:農村社会学・地域社会学のメインストリームが見逃したもの
戦後農村社会学・地域社会学の展開とそこから見過ごされたものは何かについて論じる。
第9回[対面/face to face]:モノと技術が媒介する村落社会の関係性
モノや農業技術を通して再生産される村落社会における社会関係について論じる。
第10回[対面/face to face]:集落における住民とIターン者の交渉
限界集落における移住者と集落の関係性、また移住者が外部からもたらすネットワークが集落に与える影響について論じる。
第11回[対面/face to face]:メディアが媒介する村落社会の関係性と公共性(1)
郷土芸能を通じた戦後日本の「地方」の表象の構築について論じる。
第12回[対面/face to face]:メディアが媒介する村落社会の関係性と公共性(2)
戦後日本における「農村」の表象とその構築プロセスについて論じる。
第13回[対面/face to face]:Japanese Studiesの村落研究の系譜と現在
海外の日本研究の系譜について紹介すると共にそれが現代日本の地域社会を考える上で示唆するものについて考察する
第14回[対面/face to face]:この講義のまとめ
この講義全体を通して明らかになったことをまとめる。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
使用しない。
参考書References
牧野修也編,2021,『変貌する祭礼と担いのしくみ』学文社.
武田俊輔,2019,『コモンズとしての都市祭礼:長浜曳山祭の都市社会学』新曜社.
Wolfram Manzenreiter, Ralph Lützeler, and Sebastian Polak-Rottmann(eds),2020,Japan’s New Ruralities: Coping with Decline in the Periphery,Routledge.
成績評価の方法と基準Grading criteria
毎回のリアクションペーパーが28%、期末レポートが72%となる。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本年度新規科目につきアンケートを実施していない。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
資料配布・課題提出等のために学習支援システムを利用する。